【医食同源】

辞書によると

「病気を治す薬と食べ物とは、

本来根源を同じくするものであるということ。

食事に注意することが病気を予防する最善の策である、

また、日ごろの食生活も医療に通じるということ。」

 

しかし、食事を薬だと思うと急に食欲がなくなる。

食べたいものを食べたいときに食べるのが

食事としては最も美味しく食べられるのだと思う。

ただ、過食は体重計に、過飲は翌日の二日酔いに表れ、

胸がもたれたり、頭が痛くなったりして

後悔することしきりだ。

 

料理の楽しみは、まず朝起きた時寝床の中で今日一日、

何を食べようかと考えることから始まる。

朝は抜き、昼の食事を考え、

夕食をいかに最良のものにするかに腐心する。

 

料理を他人に作ってもらうという考え方は、

外食以外これまで二度の結婚をしたが一度もない。

 

さて、ようやく長く厳しかった夏も峠を越え、

いよいよ「天高く馬肥ゆる秋」と杜甫の祖父は言ったが、

いい季節の到来、

さらに食卓を彩り溢れた素敵なものにしたいと考え、

その参考にでもなればと思い、

残暑にあたり「食卓ご託雑感」とした。

昼食、アーメン、ラーメン、ソーメン。

生麺、乾麺。 冷蔵庫の整理、

まさしくお蔵入りになりそうなオクラ、納豆ひきわりで納得、

音階で言えば第7音5音階の紫蘇、

白身抜きの黄身だけに愛。

 

穴キユウ、穴子は東京湾。最高。

 

「東風吹かばと・・・」詠んだのは菅公でしたが、

こちら亀有と言ったのは両さんでした。

夏の魚の代表選手はコチさんです。

夕食に刺身、コチを買いました。

夏魚だけに淡白な白身

 

8月最後の晩餐。

貴族はいませんが、サーロイン、

バケツではなくバケット、お馴染みスモークドサーモン、

初めて作ったサラダ、ボールに入っても皿だ。

カリフラワー、ブロッコリー、千葉の蛤、オリーブ、バタードレッシング。

 

昼食。木の葉丼、または衣笠丼、

これでもこの丼がわからない人がおられるでしょう。

なら、きつね丼ならご存知でしょう。

その丼を溶き卵でとじたものが木の葉丼なのです。

その形態が秋に散り敷く木の葉のようなことから命名されたものです。

衣笠丼は恐らく京都だけで言われるようで、

金閣寺の裏山の衣笠山からの命名です。

もう30〜40年ぶりに作ってみました。