MGCニューモデル5として大体的に発表された完全新規設計のガバメントですが、発売当時は中学生だったので欲しくても買えませんでした。買ったのは大人になった90年代、SRHWのダミーカートモデルでした。ですからリアルタイムで買ってません。

 

このABSの初期タイプは最近中古で入手した物です。GM5と呼ばれるMGCガバメントは無数のバリエーションがあり、全て把握している人は皆無だと思います。発火化方式(サイド式とセンター式)、材質(ABS、HWなど)、正面処理(艶消し、艶あり、メッキ、メタルフィニッシュなど)、刻印やカートのバリエーションも含めると大変な数になります。

 

極初期生産タイプはサイド発火方式、デタネーターブローバックでした。カートはGM2と共用です。意外とデトネーター方式は中古で見かけません。某フリマアプリで付属品完備で安価で出ていたので慌てて押さえました。

発火済みでしたが状態は良いです。クリーニングしてなかったのでクリーニングしました。

スライド上面の処理は初期生産分は梨地仕上げで、梨地無しに改良されたと思い込んでましたが、現物を確認したところ違います。初期生産分はスライド上面はノーマルの表面仕上げ、次の生産分が梨地仕上げに改良、更に後の生産分ではノーマルの正面仕上げに戻ったようです。

全体の仕上げはABSの地肌そのままです。後の生産分は艶消し仕上げのABSになります。

 

付属品は揃っています。レコイルスプリングプラグを外す工具は立派な作りです。後の生産分では簡略化されます。更に改良されて工具無しでも分解できるようになるので分解工具は廃止になります。

MGキャップも付属していましたが昭和55年製なので発火は無理です(笑)。

 

 
カートは発火して放置してたようでキャップ火薬の撃ち殻が入ったまま。サンポールに付けた後にピカールで磨きます。
 
 
デトネータは錆びだらけ。錆を除去して磨きます。これでレストア完了です。
 
 
説明書も多数のバリエーションがあります。体系的に整理、記録している人は皆無じゃないかな?
 
次回はセンターファイアー、CP方式と比較してみます。