「やっぱり連れてってみます。」

ある日

そう娘さんが言ってくださった

 

 

担当看護師とゆっくり話をしたのが

思い直すきっかけとなったようだった

 

 

担当看護師も

外出を強く勧めたわけではない

 

 

娘さんの想いを聞いた

 

 

ただ

それだけだった

 

 

 

 

きっと

娘さんはお話ししてくださる中で

なにか

違う思いや

考えが

浮かんできたのかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いて!家に連れてってくれるって!」

娘さんから

お話を聞かれた

ミニミニおばあちゃんは

満面の笑みで

私たちに

教えてくださった

 

 

 

 

お部屋に戻っていかれる

後ろ姿は

スキップしているように

見えた