いつもお世話になっているおばあちゃんがいた

 

 

 

元々は先輩から引き継いだ方で

果物屋さんをやっていた

 

いつも

店先で話をし

お茶やお菓子をいただいた

 

 

旦那さんは無口な方で

挨拶以外は

話したことがなかった

 

 

 

ある日

「ちょっと寄ってみよ〜〇〇さん元気かな〜。」

なんて

呑気に訪問した

 

 

 

 

 

すると

お店は閉まっており

おばあちゃんの姿はなかった

 

自宅が併設されていたので

インターホンを鳴らした

 

 

「いないよ。」

私を見るなり

旦那さんが言った

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼーっとしていると

 

 

「▲▲病院。行ってやって。」

旦那さんはそう言うと

玄関のドアを

バタンと閉めた