日本語の不思議 ♪
わたしが日本語や言霊に関して最初に興味を持ったのは、中学生の
時です。日本人で初めてノーベル文学賞を受賞した、川端 康成の
言葉に触れたのがきっかけです
源氏物語は、「いづれの お御時にか…」 という一節から始まりますが、
川端 康成 曰く、「これを 『どの時代のことであっただろうか』 と訳す人
は、源氏物語の口語訳をする資格はない。源氏物語というのは、内容も
素晴らしいが、音の響きが美しく、濁音がきわめて少ない。原文の響き ・
語感を大切に思うなら、当然、口語訳も濁音をできるだけ控えるはずで、
『いつの時代のことであったろうか』 と訳す方が、原文のイメージに近い」
「どの時代」
「いつの時代」
…英訳すれば同じ表現になるのに、確かに語感が、響きが違う。
「日本語って凄いなぁ」 と、ふるえるほど感動しました
川端 康成のこの言葉が引き金なり、中学時代のわたしは、万葉集や
源氏物語などの古典に興味を持ちました。
やがて、「歴史を知れば、古典をさらに深く味わえる」 ということに気づき、
わたしの歴史好きが始まったのです。
『言霊を含めた文化と歴史の交差点』 …これが、今のわたしのテーマ
かなぁ…
もう10年ぐらい前になりますが、波動の研究の第一人者 ・ 江本 勝先生
が、水の結晶の写真を撮ることに世界で初めて成功し、その写真を集めた
本を出版されました。
『水からの伝言』 という本です。
水を入れたボトルに、さまざまな言葉を書いて貼っておくのですが、言葉が
変わると、水の結晶の様子がガラッと変わるのです。
「ありがとう」 を貼っておいた水は、結晶が本当に美しいのに、「ばかやろう」
や「死ね」なんていう言葉を貼っておいた水は、結晶が崩れてしまい、見る
影もありません。
さらに、「しようね」 はきれいな結晶なのに、「しなさい」 は汚くて…子育て中
のわたしには、かなりの衝撃でした
大人でも、体の60%は水分と言われていますよね。
子どもなら、もっと水分が多いはずです。
わたしたちが、毎日、どんな言葉を発しているか、そしてどんな言葉を聞いて
いるか…その日々の積み重ねで、細胞の一つ一つががイキイキしたり、
しょんぼりしたりしちゃうんじゃないかなぁ。
いつもプラスの言葉、愛のこもった言葉に囲まれていたいですね
そして、この本の中で、とっても不思議なことがあるんです。
日本語の「ありがとう」 ・ 英語の「ありがとう」 ・ 韓国語の「ありがとう」…どう
見ても、日本語の 「ありがとう」 の結晶がダントツにきれいなんです
同じ意味なのに、なぜ…
日本語の響き ・ 語感のなせるワザなのでしょうか?
以下は、わたしの解釈です。
日本の文化と歴史って、地球上で特異な存在だと思うんです。
一度も異民族に征服されたことがなく、『日本語』 という一つの言語を数千年
語り継いできたわけですよね。
時代とともに言葉は変わっても、『音(オン)』 は同じ。
「いろはにほへと ちりぬるを」 … ねっ、音は 「あいうえお」 と同じでしょ?
でも、他国は…というと、ほとんどの国が、不幸にも、歴史の中で、他民族の
制服により母国語が途絶えてしまった時期があるんですよね。
そういう民族の言語に比べて、日本語のエネルギーって、とてつもなく大きい
んじゃないかしら。
それが、「ありがとう」 の結晶のずば抜けた美しさの秘密なんじゃないかと
思います。
さらに、『水からの伝言』 で再確認したことがあります。
この本の後半に、水の入ったボトルにいろいろな人の名前を書いた紙を貼って
おき、その結晶を撮影した写真が出ています。
(勇気のある方は、ご自分の名前を書いて貼ってみてね)
「天照大神」 の結晶と、「ありがとう」 の結晶が、よ~く似ているんですよ
やっぱり日本は、感謝の国なんだな~