皆さんこんにちは。
こちらの写真
乙女ポーズで気取ってみましたが
右腕にしっかりと浮かぶ逞しい筋肉の影
左手には立派な雨蛙の指先
という、全く乙女ではない写真であることに気づいてしまいました。
隙あらば10月に演奏する変拍子だらけの格闘技のようなショスタコーヴィッチのチェロ協奏曲を練習しておりまして、
手がスーパーサイヤ人になっている今日この頃です。
さて、新倉選手、無事にスの痛みからスの椅子へ戻りました!!
(スペイン→スイス)
コホン…
えーと、まずはスペインで演奏会場となる予定の教会へ伺ったときのお話から。
今の時期展覧会が開催されておりまして
なんと
試奏出来ず…
ちーん。
呼んで頂いているにも関わらず肝心の試奏は無し…
ま、そういうこともありますよネ
しかし美術館巡りが大好きなワタクシはウキウキでそちらの展覧会へホラ〜とご機嫌でお邪魔して参りました。
「天使」がテーマの展覧会だったのですが、
教会まるごと展覧会!
な展覧会は初めて
天井がここまで高い美術館は…はてあっただろうか
なんだかドキドキ。
絵画を守るために空調管理がばっちりだったからなのか、
教会内はやはり涼しいからなのか、
凛とした空気が流れていました。
ここで奏でる音楽をイメージして。
普通に試奏するよりも、ずっと素敵なイメージトレーニングをさせて頂けたのかも。
また、修道院ではグレゴリオ聖歌を聴く機会も頂きまして、なんともまた新しい神聖な感覚を味わいました。
実はグレゴリオ聖歌は桐朋(高校)に入学してわりとすぐの音楽史の授業で聴いて感動し、毎週その授業を心待ちにしているくらい好きでした。
とはいえ、
そうそうこの譜面、今の五線譜になる前はネクラ譜…なんだっけな…あ、ネウマ譜…
んーメリークリスマスを略したみたいな様式なんだっけ…あ、メリスマ様式…
という有様で、
お恥ずかしいくらい知識としては大変乏しい記憶なのですが
その時に漠然と持っていたイメージは今でもはっきりと覚えています。
色と風景としては
「乾いた大地が果てしなく広がっている」
というものを想像していて、
心では
「叶わぬ夢の美学」とか「許し」
みたいなことを感じていました。
今、大人になり
ようやくスペインの大地でグレゴリオ聖歌を儀式の中で聴く機会を得て、
なんとなく心が真ん中に落ち着く感覚を味わいました。
褐色のスペイン。
車で走る道のりは、ずうーーーっとベージュ
街や村の屋根の色も
だいたい、だいだい(きゃはっ)色で
スイスへ戻る飛行機の中から覗いてもびっくりするくらい景色が茶系
数年前にマドリッドやバルセロナへ滞在した時も、上空からスペインの大地を見ていたはずなのですが、今回はなんだか全く違う印象でした。
そういえば、初日に訪れた大聖堂でもたくさんのインスピレーションを受けました。
天使の展覧会で出逢った天使さまがたも
煌びやかな大聖堂も
それはそれは美しかったのですが
こちらの大聖堂のオルガンの隅のほうの目立たな〜いところに素敵な表情の天使さま。
この子が私の瞳にはなんだか特別に映り、心に残っています。
何かして貰おうと思って出逢ったわけじゃなかったのに
たまたま逢えて救われた
そういう優しさを持てる人に成長して、またこの子にちゃんと逢いに来よう。
スペインのツバメと、スペインの天使に学んだ滞在でした。
さぁ来週からはドイツです。
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…スイスで数日間弾きこもり出来るので、
スーパーサイヤ人第2段階になりたいと思います。