皆さんこんにちは!

山形交響楽団さんと飯森範親マエストロとのエルガーチェロ協奏曲のコンサート、そしてレコーディング無事に終わりました。

山形交響楽団さんとは初共演でしたが、今回のプロジェクトをご一緒する時間の中で音楽的にも精神的にも沢山コミュニケーションさせて頂けて、本当に幸せでした!山形の食もたーっぷり堪能させて頂きました。久しぶりに再会出来た大好きなチェロの先輩と後輩、共通の知り合いを通してお世話して下さったかた、そしてゲストに弾いてくれたハーピストで10年来の心友…そんな方々の支えは非常に大きく、さらに初めましてでも一緒に音楽を通してぐっと距離が縮まった皆様と共有出来た時間はかけがいのないものでした。
飯森マエストロとは今回で3度目の共演となりますが、共演させて頂く度にマエストロの熱心で誠実な姿勢に頭が下がります。今回のレコーディングもマエストロの親身な助けなしでは実現出来なかったことです。
そして、今回のレコーディングを進めて下さったレコーディングスタッフの皆様にもスイスに私が居ることで余計にご苦労おかけしたと思います。


実は、今回の演奏は新倉選手にとって、20代最後の演奏でした。

20歳のとき、今は無きあの真紅のロゴが目印のEMIからデビューした私は、沢山の方々から守られて生きていたなぁと改めて感じます。コンクール受賞歴もなく早くにデビューした迷いに苦しみながらも、なんだかんだいつも逃げ場と言い訳があり、温室の中でした。海外へ飛び出し、30歳を目前にした今の私は、ある意味一人きり、厳しい批判的な世の中、毎日がさらに自分との戦いです。音楽家の30代はまだまだ若手ですが、もう新倉瞳という音楽家は何か新倉瞳にしかない宝物がないと誰も見てはくれません。

しかし今回、自分の努力という名の手で掴んでいる宝物は信じていいのかな、と感じました。まだまだ支えてくださる沢山の方々に甘えている私で、恩返しは40歳くらいにならないと出来ないかも…なんて弱気になることも多々ありますが、私が私であることに誇りを持とうと思います。

スローテンポな私を相変わらず応援して下さり支えて下さる皆様、今回こんな気持ちにさせて下さった山響の温かい皆様とマエストロ、レコーディングスタッフの皆様、三十路の誕生日もスイスだし結婚もしない勝手な娘を信じてくれている家族。心から感謝です。

長文失礼致しました。
飛行機内で書きました。

写真1.コンサート2日目 
写真2.公開ゲネプロ後の質問コーナー with マエストロ&首席チューバ奏者の久保さん 素晴らしいお話しに感動でした!
写真3.ハーピストの心友侑子とトレンチコートの色が丸かぶり(笑)ハーピストとして、心友として支えてくれて本当にありがとう。
写真4.左から首席ヴィオラ奏者成田さん、首席トランペット奏者井上さん、わたし、コンサートミストレス犬伏さん、2ndヴァイオリン首席ゲスト奏者の宮崎さんと終演後に。素晴らしいサポートをありがとうございました!



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