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皆さんこんにちは!

東京に戻って参りました。
仙台駅から東京駅、そして東京駅からの帰りの電車から見えた夕焼けは、

今まで見てきた夕焼けの中でも一番美しく感じました。

伺わせて頂いた宮城県名取市は、5年前に小学校や中学校でアウトリーチ

(楽器の特徴や曲目の説明をしながら教室でミニコンサートをすること)

の研修生として伺った初めての土地でした。
当時組んでいた弦楽四重奏のグループ、クァルテットNatsとしてお世話になり、

勉強させて頂いた想い出深い大切な場所です。


演奏を終えた後、その津波の爪跡がまだまだ痛々しく残る閖上(ゆりあげ)地区もご案内頂き、

皆さんが避難した高台や、濁流に呑み込まれてしまった場所にも立たせて頂きました。

祈りを捧げようと訪れていらっしゃる数名の方とすれ違いました。
海の香りだけではない、独特の風が吹いていて、

沢山の人々の叫びが胸に刺さってくるようでした。

ガードレールや街灯も曲がったまま、

瓦礫を燃やす焼却炉も煙を吐いていましたが、

一年以上経ったこの場所、破壊された住宅地の跡には雑草が元気に顔を見せはじめ、

人も、草や花も、力強く生きていることを教えてくれました。

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そして何より、明るく力強い笑顔で迎えて下さった皆様に、

伺った私たちが元気と勇気を頂いたのでした。
皆さんと一緒にお食事もさせて頂いたのですが、

閖上をご案内頂いた直後は食欲も湧かないほど

ショックを受けてしまった私たちを明るく盛り上げて下さり、

さらに、次から次へとお肉を焼いてはお皿に盛り付けて下さり…

結局1人5人分くらい頂いてしまったのでした。

今回の帰国で感じたのですが、東京等の街中では、

本当に節電されている?というくらい冷房が効いていて、

震災に対する想いが薄れてきているように思います。
東日本大震災の時には'被災地'という言葉から程遠い場所にあった九州も、

今は大雨の被害が広がっています。

いつ、どこで何が起こるか本当に分かりません。

人間は、我儘で身勝手な生き物ですけれど

喜びや悲しみをシェア出来る、唯一の生き物であります。

被災地の方々が、'大丈夫!'と心強い笑顔を向けて下さり安心するのではなく、

もっともっと自分に出来ることを探していきたいと思いました。

まずは8月3日のチャリティーコンサートを成功させ、

寄付金を集めてまた被災地に直接お届け出来るように頑張りたいと思います。

今回のコンサートを実現させて下さった皆さん、

コンサートを聴きにいらして下さった皆さん、

そして忙しい中クァルテットNatsとして一緒に演奏してくれた

メンバーの章乃、ちーこ、きょんちゃん。

本当に有難うございました。

8月3日のチャリティーコンサートは、

昨年福島に一緒に行ってくれたチェロカルテットのメンバー、

今年の仙台の弦楽四重奏メンバー、

他にもN響、都響、12人のヴァイオリニストのメンバーが友情出演してくれます。

是非、皆さんいらしてくださいね。


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