新倉瞳オフィシャルブログ「瞳の小部屋」Powered by Ameba


バーゼルには美術館がたくさんあるのですが、

その中のひとつ FONDATION BEYELER(バイエラー財団美術館)で

"クリムト、シーレ ウィーン世紀末展"が行われていると

電車の中、駅前、通りなど小さな街のいたるところにこれでもかと宣伝がしてあったので、

気分転換に行ってきました。


クリムトやシーレをこんなに堪能したのは初めてのことで、

時間を忘れてたっぷり鑑賞してきました!!

私の住んでいるところからは少し遠い場所にあったので

行きは電車で景色を楽しみながら向かったのですが、

帰りは真っ暗で「電車はこれで良いのだろうか」とやたら不安に思いながら

焦って帰ってきました。


同じ時代に生きたクリムトとシーレの作品の共通する重要な要素はエロスですが、

対照的な絵を描くなぁと思いました。

クリムトは女性の妖艶な美しさを装飾的に艶やかに描き、

シーレは己の欲望や苦悩をダイレクトに表現している…そんなかんじ。

あと2人とも共通して"死"をどこかで意識しているような気がしました。



新倉瞳オフィシャルブログ「瞳の小部屋」Powered by Ameba


クリムトにおいては今回、あの有名な"The kiss"は観ることが出来なくて残念でしたが

Beethovenの交響曲第9番をテーマにした壮大な絵

"The Beethoven Frieze"を観ることが出来てよかったです!!

曲を弾いた事があるから余計に楽しめました。

あと以前NYのMOMA美術館で観たことのあった風景画"The Park"にも再会できて嬉しかったな。

(クリムトの風景画、実はけっこう好き。)


FONDATION BEYELERには他にはGiacomettiの像や、近代絵画も充実していて、

美術館自体の建築もとても美しく興味深いので、また訪れたいと思います!

ちなみに私の大好きなマーク・ロスコのものも2、3点ありましたが…

ロスコにおいては彼の作品が大量にある川村記念美術館(今年4月に演奏させて頂いた美術館です)に

再び足を運びたくなりました。



写真1:今回の展覧会のパンフレットと鑑賞した絵の中で気に入った作品のポストカードです。

…シーレのものは人物描写系はなんだか恐ろしすぎたので

家とカラフルな洗濯物を題材にしたものを選びました。


写真2:美術館の外観。


よろしくお願いしますぽち→ブログランキング