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バンコクから戻り、3rdアルバムの音の最終確認や、

29日の小部屋コンサートのリハーサル、レッスンに忙しい毎日です。

日本とタイの時差は2時間ですので、時差ボケはないのですが、

休める時間がありましぇん。。

でも元気です!!


今回のバンコク公演は、私にとって非常に物事を考えさせられる大切な時間となり、

人生の中の大切な決断をすることが出来た旅となりました。






…今日のブログは、長いです!ごめんなさい!!


まず、今回の公演はJapan-Thailand Friendship Music Festival というもので、

一昨年の12月にも修好演奏会にソリストとして参加させて頂きました。

そのときにはドヴォルザークの協奏曲を弾かせて頂きましたが、

今回はエルガーの協奏曲を弾かせて頂きました。
指揮は以前もお世話になったことのある矢崎彦太郎先生、

オーケストラは一昨年に続きバンコク交響楽団のみなさま、

そして、セントラル愛知のみなさまでした。

当日のみしかないリハーサル、湿気で鳴らなくなった楽器で

ナーバスになりそうな私を温かくフォローして下さり、

本番はかなり楽しく演奏することが出来ました。

といってもエルガーの協奏曲は特別暗く深い思い入れがあるので、

'楽しい'とはちょっぴり違う表現かもしれないのですが。


もう一人のソリスト、タイ人のエカチャイくんとも2年ぶりの再会で、話が盛り上がりました!!

彼は一つ年下なのですが、とてもインターナショナルで明るい性格で、

素晴らしい技術とハートの持ち主、

世界に羽ばたくこと間違いなしのチェリストです。

今後の進路のことなど、お互いのプライベートのこと、

色々ゆっくりと話すことが出来ました。

若いヨー・ヨー・マを思わせる演奏スタイルで、彼のリハーサル

(演奏したのはチャイコフスキーのロココ)を聴かせて貰えて有難かった。
留学先の友人など、繋がる話が多く、どうやらまた近々ヨーロッパで会うことがある気配かも。

広い世界でもあり狭いこの世の中、一期一会を大切に。ですね。
演奏会、有難く素晴らしい時間でした!!


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タイは貧富の差が激しく、泊らせて頂いたのは、

タイの5つ星ホテルとされるデュシタニ・ホテルというところだったのですが

ホテルの外を少し出ると泣いている赤ちゃんを抱えた物乞いの女の人が居たり、

少し街を離れると何もない、いかにも発展途上国の雰囲気で、

なんだか複雑な気持ちでした。

高級マンションの隣にボロボロのアパートが並んでいたり、

不思議な光景もたくさん目にしました。



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一昨年、タイを訪れたときは、スタッフの方々のご好意で

世界遺産であるアユタヤ、スコータイをはじめ名所と言われるところにたくさん案内して頂いたのですが、

今回は家族も一緒でしたので、自分の足で色々まわり、

余計リアルにタイを感じることが出来たように思います。


危険な環境での人々の生きざま、そして文明。

それぞれの顔を持つタイは、生命力に溢れていました。


タクシーは、乗るほうも載せるほうも必死でした。料金を交渉するのです。

けっこうハラハラの体験をしました。一人だったら騙されていたかもしれませんでした。


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タイでは、挨拶するときは手のひらを合わせます。

サー・ディー・カー(こんにちは)

コー・プン・カー(ありがとう)

マロイ(おいしい)


マクドナルドのおじさんまで手を合わせていました。笑



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タイの空は青く澄んでいます。

そして今の季節は太陽はギラギラ、いきなり大雨になってスコールのようで、

日傘兼用の真っ黒の傘を持ち歩いていたのですが、

日かげを歩いているとき、さしていない傘を持っている黒づくめの私は

お天気に慣れている現地のかたからみたら怪しい日本人だったらしく、

どうやらすれ違う人全員と言っていいほど私をみては振り返る人が多かったそうです。(私は気付かなかったのですが)

熱アレルギーなので許してくださいーー

でも写真を撮るときは目が開かないけど(瞳という名前なのに情けない)日傘なしでなるべく頑張ってみました。




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Central Worldという巨大デパートにも行ってみました。

大好きな女優さんkate mossのデザインしたTOP SHOPが入っていると

バンコクウォーカーに書いてあったので、楽しみにしていたのですが、Central Worldに着いた瞬間、

広すぎて「あぁ、やめよう」と諦めました。笑

このデパート、上の階から下の階まで飛び降りられそうなデザインで、

日本では建築基準法的にもあり得ないのではないかと驚きました。

高所恐怖症にはツライ。。

(そして1番下の階がベッド売り場なのは、意図的なのでしょうか。。うぅ。)

建物内にところどころ置かれているモニュメントも面白くて、

入っているお店は日本と似ていても(無印もあった!)

日本とは全く違う空間をここでも感じました。

Central World、なんとなくニューヨークのMoMa美術館のようで私は好きでした。



タイのかたは皆優しく温かかったです。

もちろん中には生きるために強く居ないといけないといったふうにぶっきらぼうな人も居ましたが、




「生きる」温度を感じました。





一昨年も空港⇔ホテルまで案内してくださったcさんに今年もお世話になりました。

タイは、曜日ごとに着る服の色がおおよそ決められていて、

初日はピンク、次の日は緑、そして最終日は木曜日、オレンジ色の日で、

cさんはこのトロピカルなシャツの色違いを毎日お召しになっていました。

なんだかポリシーがあって素敵ですよね。


cさんとも色々な話をしたのですが、1番印象的だった言葉が

「アナタタチと会えてウレシイ。タイ人も日本人も同じ人間、ワタシ日本人大好き、タイ人大好き、ソレ1番幸せイイヨネ」

でした。

その純粋な言葉に感無量でした。


それぞれの人が、それぞれの人にしか感じられない苦労や喜びを知りながら生きている。

命を燃やしながら生きている。

人が人と出会って生きている。

あらためて、自分の生き方に自信を持てる生き方をしたいと強く思いました。

人は常に一人で、一人じゃない。

感謝を忘れずに。



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夜のバンコクの空港は、綺麗な青でライトアップされていました。


ピカソの'青の時代'と呼ばれるころの暗い青色で描かれた絵画が私は好きです。

ちょっぴり不安げで、吸い込まれてしまいそうな青色。

そんな青色を思い出した帰り道でした。


近くて遠い国、タイ。ありがとう。







「明日描く絵が一番すばらしい」by ピカソ




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