発行:2023年5月25日


孤独な少女が共同生活をした数年間。その過去の記憶がネットで偶然目にした監禁事件の女性被告の名前から蘇って来る。生きるのに必死で共同生活を送った日々。あの日々の現実とは果たして何だったのか。人の記憶はいつの間にか自分の都合の良いものに書き換えられて、やがて想い出となって行く。それは人間が生きて老いて行く際に認められた特権の一つなのかもしれない。


どんな黒歴史もいつか人は懐かしみ思い出す。