発行:2013年2月20日

コロナ禍の中マスクが市場から消え大騒ぎした日本。マスクに関するサプライチェーンは本当に見直されるのかしら。喉元過ぎれば暑さを忘れる日本人。何故ならそれよりももっともっと危機的な状況2つを知っていながら目を瞑って今を生きて居る。

その2つとはエネルギーの自給率と食料自給率。東日本大震災以降日本中の原発を止めっぱなしにしてどうやって電力需要を賄って居るかと言えば天然ガス、石油の火力発電所をフル操業させてである。原発事故後の放射能の環境汚染を声高に叫ぶ環境問題活動家はその少し前まであれだけ騒いでいたco2による地球温暖化への危機を叫ぶ事は日本国内では下火気味なのではないのか?   反対運動のの矛先がガラリと変わる事に何やら胡散臭を感じる。

そして今回のこの作品のテーマが日本の農業政策。エネルギーと並び日本の食料の自給率の低さは正に顕在化していないだけの危機的状況なのではないのか?そうであるにも関わらず減反政策を継続して休耕田に金をばら撒き、長年根本的な農業政策を怠り農業の担い手も高齢者と外国人技能実習生と言う実態。

今回のコロナ禍の中では食料の流通が止まる事は幸い無かったけれども労働力不足の側面が一部顕在化した。エネルギーも食料も国際的なサプライチェーンが異常を来した時、今回のマスク騒動どころの騒ぎでない影響を日本にもたらすだろう。

全く危ういものに乗っかって現在の日本社会は存在して居る。そんな議論を国会で聞いた事がとんと無いのが日本の不幸。いや国民が無関心ならどの政治家もそんな事持ち出さないか。