忙しさで1年とかそこらは軽くゲーム機を触らない人生になってきたゲーマー。
昔は友達がいなかったのですが、ゲームがあったために子供時代を生き抜くことができました。
そしてゲームはまたちょっぴり命を救ってくれた。というお話。
体調不良のお話です。
最初はほとんど病気の話をしているので、
スクロールして飛ばした方がいいかもしれないです。
時は5月に遡る
近年体調を崩しがちです。
その頃、新しい病名と、それを治す薬をもらいました。
どの薬が効くのか試しながら様子を見ましょう~という期間のことでした。
5月。
だるい身体と痛む頭を抑え、腹痛を抱えて布団から起き上がる。
込み上げてくる吐き気とめまいでふらふらしながら、トイレに。
一度座るとしばし身体が重くて動けない。頭がくらくらする…視界が回る。
おや、これはどうやら新しくもらったお薬が効いていないかんじ。
体調が比較的よくなった時を見計らって病院にコール。
もしもし、すみません、薬が効かなくって前のに戻してもらいたくて、
予約日の変更ってしてもらえm…
…えっ。
ゴールデンウイークで2週間先まで予定が埋まっている、ですって?
と、いうことで、
地獄の我慢比べが開始しました。
食わなきゃ元気にならんとは、心配してくれている祖母の談。
食べないで病気を治そうなんて、
エンジンを入れてない車を動かそうとしているものだよ、と諭してくれ
おいしいものを送ってくれます。
しかしながら食事を摂るのが、とにかく辛い。うええ。吐き気がすごい。
この頃は不眠症になっていて、全身のダルさと眠気、「横になりたい」欲求と同じくらい
腹がおかしくなりがちで、トイレに行けないとこわい。
もう何をしようと苦しい、とかいう状態が時々訪れていました。
とりあえず…チョコひとかけらを口に入れて、元気になるのを期待する。
明日の自分がなんとかしてくれる、明日はもっと良くなるはず。
なんたって病院の日はまだまだ先。
…そして、食事を摂るのが辛いのにはもう一つ重大な理由がありました。
いろいろ抱えているらしい病名の一つが、「逆流性食道炎」です。
食ってすぐ横になると牛にはなりませんが、この病気になります。
逆流っていう通り、主な症状としては「吐き気」だと思われます。
あと、私の場合はとにかく腹痛がひどい。
なんというか元から腹がとにかく弱い体質なのです。具体的には冷えたり牛乳飲んだりするともうOUTなタイプ。
この病気が悪化していた時は、食べれるのはおかゆ。それも3口スプーンですくったらもう吐きそうで仕方ないというありさま。
症状が治まる時間帯があったのでまだ良かったものの、生き物としての尊厳が破壊される。
違う病気で身体が弱っていたその時、まさかの再発を始めたっぽいのです。
とにかく悪化を防がないといけない。横になってはいけない。
しかし、すごい身体が重い。眠いし頭いたい。寝れないんだもの。
元気になろうと頑張って食べ物を口にすればするほど、
横になって休んでいられなくなる。
病院の日はまだ先、眠れない日が続く…
じゃあ、眠らないで時間を過ごせばいい…
本を開いてみるが、頭が働かなくて文章を読む気になれない。
絵でも描いてみるか、と思うも描くアイデアが何も浮かばない。
自分から積極的にアクションを起こすものはだめだ、
受け手で行える時間つぶしはないか…
ゲームだ。
ゲームにすがる
取り出したるは最後に遊んだのがいつか分からぬNintendo swich。
あつ森がさしてある。
が…あつ森はクリエイトゲーム、あとは住民に話しかけたりものを拾ったり、考えることが多い…ちょっとけだるい。
ゲームカードを入れ替える余裕もあんまりなく、ダウンロードゲームを見たり。
マリオオデッセイ。星のカービィスターアライズ。すっごく面白いが、クリアしてしまってるから新鮮味がないな…
DorfRomantik。牧歌的パズルゲームだ。のどかで癒されるゲームはいいけど、飽きやすい…
これも面白いんだけど、長く遊ぶには頭を使ってスコアを稼がないといけない。厳しいぞ…
スプラトゥーン3。仲間と遊ぶ協力ゲーは体調悪い時にやるとミスしまくって迷惑かけまくりそう!すっごく遊びたいけどこれもパス。
そんなこんなでふと目に付いた。
セールしてたから買った、
(あんまりに安いので誤解していたが、正規の値段だった。マジで目を疑った、swichゲーとは思えないコーヒー一杯分の値段に驚いた記憶を思い出した…)
僅か500円くらいのインディーゲーム…
Vampire Survivors。
ヴァンサバ、病人に最適疑惑
Vampire Survivorsのここがすごい!
- 操作はスライドパッドとAボタン程度。片手で足りる!
- 内容もただキャラを動かすだけ。とってもシンプル!
- しかも派手で
パチンコみたいな脳汁ドバドバ演出! - 250種類以上のコレクション、やり込み要素!
- ステージをクリアする度に必ず用意されているご褒美!
- この値段からは信じられない、ボリューム満点のキャラクターとステージ数!
- 隠し要素も充実!
- 音楽が素晴らしい!
- 要素の一つ一つに対して面白解説文ついてて読んで楽しめるタイプのゲーム!
- こんなにたっぷり詰まってるのに値段が安すぎる!!
そしてなにより、このゲームのかなめとなるのが。
ゲームを開始すると(ミス以外では)
30分経つまでクリアできない
(※ゲームを進めると短くすることも可能)
という点。
病人は朦朧としながら、椅子にもたれかかってヴァンサバを遊び始めることに。
とにかく、1ゲームにつき30分。
これは、食べ物が胃に到達するまでの待ち時間を潰すにはとっても良かった。
…っていってもヘタだと30分到達する前にやられて死にます。
もう少し詳しく説明します。
Vampire Survivors。ゲーム内容は本当にキャラを移動させるだけ。
プレイヤーキャラは画面中央から自動で攻撃を繰り出しており、
中央に向かってどんどん敵が押し寄せてきます。
自機を動かして敵に攻撃をうまく当て、倒すと経験値をもらえます。
すると新しい武器やアイテムが手に入って、
キャラをどんどん強化していける。
任天堂公式チャンネルの動画をここに。
購入のキッカケはよゐこのインディーでお宝探し生活4 第1回でした。
やっぱり課長ってゲーム上手いんじゃないか!という、この番組では割とよく覚えがちな感情を抱くことができます。
大量に群がる敵をひたすら倒す爽快感。ハクスラというジャンルで取り上げられがちな快感を、
凄まじくシンプルで簡単な操作で実現させたのがこのゲーム。
簡単なのにめちゃくちゃ気持ちいい。
そしてボリュームに対してホント心配なくらい安い。
30分強制拘束、という点が、
病床でただただ時間を潰さないといけない需要に大変マッチしたのです。
250種類以上のコレクションとやり込み要素、これがまた
リトライ意欲を煽る煽る。
しばらくゲームやる意欲も枯れてた私をうまく取り込み、ゲームの楽しさを再確認させてくれた。
あと、中毒性もだ。
実際は病気がしんどすぎて心身がどうしようもなく限界であり、
さらに解決もできず待つしかない現実を忘れさせる中毒性はただただ救いであり、
問題から「逃げる」という選択肢を選ばせてくれました。
ブログ書いてて思いましたが、これ、夏休みに入った小学生に与えちゃいけないものだ。
このゲームは…強すぎる。
そんなこんなで積みゲーまみれの中、
スターアライズですら格闘王の道コンプしてないのに隅々まで遊び倒した
命の恩人ヴァンサバのプレイ日記とか書きたいと思ってます。
そもそもカービィの話するならディスカバリーでしょうよ。
ゲームが存在する時空に生まれて良かった~!