「31日のメイダン競馬ではスタートを決めることができず、中団からレースを進める。直線でジリジリ脚を使うが前を捉えるまでには至らず4着。」

 

レース直後に感じたことなどは深夜に書きましたが、一晩寝て改めてこのレースへの思い、今後についてなど記しておこうかと思います。かなりの長文になるかも知れません(笑)。

本来であれば先に走ったアクセラレートのレースから振り返るものですが、今日は順番を変えます。

 

私の愛馬にとって今年の春の最大目標と言えるレース、そして愛馬初の海外挑戦となったレースにゲートインまで無事に、レースでも無事に走り終えてくれたことは本当によかったです。

 

でも、ワクワクさせてくれるレイデオロらしい走りを見せてくれたかというと、不完全燃焼という感が強く残ったレースでも正直ありました。

 

ドバイシーマクラシックで世界の強豪相手に走ることは、高額賞金を獲得するという点にとどまらず、レイデオロの引退後の評価という点でも大きな一戦であったことは間違いありません。だからこそ、勝ってくれると信じていました。レイデオロなら必ずやってくれると。

 

ゲートの待ち時間はこれは馬がやることですから仕方ないです。その中でもここ2戦と比べたらよく出た方じゃないでしょうか。我慢していましたし、ルメールJKが「決めることができなかった」とコメントしていますが、そうは決して思えませんでした。

 

そこからのレース展開は、もうこれは、、、という感じで、超のつくスローペースで各馬折り合いを欠いています。レイデオロ自身も窮屈な位置取りとなってしまい、これがやはり日本の競馬と海外の競馬の差ですね。一緒に見ていた妻が「馬の間隔がびっしりだね」と言っていて、本当にそんな感じのレースでした。

 

勝負のポイントは残り1000mから800mのあたりでしょうか。上位入線馬はそのあたりで動き出しますが、ルメールJKは手綱を動かしません。ここの動きの差で「やられた」と悟りました。

 

かなりのスローペース、坂のない直線、レイデオロは長く脚を使える馬、事あるごとに書いてきた記憶がありますが、早すぎるくらいの仕掛けでよいと思っていたので、「なんで行かないの?」と疑問に(京都記念の敗戦があるのでそれが難しくさせたのかもしれません)。

 

それでも直線は詰めてくれるかと思いましたが、前の馬は止まりません。4着争いを制するのが精いっぱいという感じで、ゴール板を駆け抜けました。

 

 

今後について私の考えを記す前に、、、

 

まずはここまでレースに向けて調整をしてくださった藤沢厩舎の皆さん、NF天栄の皆さん、クラブのスタッフの方やその他多くの関係者の方々、本当にありがとうございました。「夢」はダービーで叶えていただいたのでこの間の時間は夢とは言いませんが、本当に楽しい、貴重な時間を過ごさせていただくことができました。

 

ルメールJKも、今回は難しい位置取りと仕掛けのタイミングで少し書かせていただきましたが、レースは上手くいくときもそうでない時もあります。その中で工夫しながら乗ってくれて、むしろ仕掛けをあえてしなかったのはレイデオロの差し脚を信じてくれていたからとも思っています。ありがとうございました。

 

さらに、同じ出資会員の皆さん、国内で現地に思いを届けた方、現地まで応援に駆け付けていただいた方、皆さんの思いをのせてレイデオロは走ってくれたと思います。これも結果ですから、勝つ時も負ける時もありますが、また応援しましょう。

 

そして、頑張って走ってくれたレイデオロ、本当にありがとう。

 

 

最後に、今後についてです。

私は京都記念の敗戦時、とある不安を抱えていたのですが、あえてその時は書きませんでした。

が、レースが終わった今、やはりそのことは書いておこうかと思います。あくまでも素人の見立てですので、一人の見方と笑って読み飛ばせず、気分を害される方がいたらここでドロップしてください。

 

その京都記念ではこんなことを書きました。

 

「私がレイデオロに対して抱いているある不安を乗り越えてくれるか、それは次走の内容にかかっていると思っています。」

 

今回のドバイのレースがその不安を払拭してくれたかというと、そうはなりませんでした。それは少し悪くなってきている折り合いの話ではありません。

 

血統のことです。

 

レイデオロのプロの方の見立てとして、「完成するのは古馬になってから。4歳秋くらい」ということが以前から言われていました。私も強くその気持ちでいました。

それはおそらく私が祖母のレディブロンドを愛してやまないために、とにかく晩成血統というイメージを強く持ちすぎているのかも知れません。これからどれだけ強くなるんだろう、という思いを持ちながら。

 

実際、馬体面、特に筋肉の付き方はいい感じになってきましたし、成長しているのかも知れません。でも、その一方、もしかすると母系からすると競走馬としての実際の完成は早めなのでは?ということも感じていました。

 

祖母レディブロンドはデビューが相当に遅れたものの、競走生活の期間としては3か月半と本当に短いものでした。母ラドラーダは3歳秋の凄みが、休養を経て4歳春になると一気に萎んだ形で別の馬になってしまったようでした(結果論ですが)。

 

その血統を継いでいる馬ですから、決して思いたくはないですが、今後の成長が、、、という点には不安を感じていたのです。実際、戦ってきた相手や展開など何もかも違うわけで比較はおかしいですが、「2→3→4」着と着順を落としているわけで。

 

だからこそ、本当に次がどうなるか、という点は改めて大事になります。今回の敗戦は展開が全てだと逃げることもできなくはないですが、改めてその不安を払拭してほしい、もっと走れるはずだと、期待をしたいのです。

 

次の目標はまだ具体的には発表されていませんが、凱旋門賞という情報もちらほらとあります。個人的な思いとしては、もちろんその凄い舞台を目指すことは否定はしませんが、このまま無事に帰国できたら、まずは国内の宝塚記念など、そういうレースを目指してほしいなと。

 

今日これから行われる大阪杯、あるいはドバイターフのメンバー(もちろんシーマクラシックの日本馬もそうですけど)、相当な相手とこれから戦っていくことになります。これらの馬たちと好勝負、勝利することができてから、海外遠征については改めて考えてほしいなとは今の時点では思っています。本当に完成が先であれば、それでも遅くないはずですから。

 

とにもかくにも、無事に帰国してもらってから、ですね!

 

※一部内容はキャロットクラブより転載の許可をいただいて掲載しています。