私は自分を偽れるほど器用じゃないから、

身に起こってきた出来事も、考え方も、全て丸裸で生きている。

倫理に背いたことも数々含め、人に話せないようなこともない。


それでも思春期は一応虚勢を張ってみたりはしていて、

右側から話しかけられても聞こえてるフリをしたりだとか、

布団の中でしか泣かなかったりだとか。

無駄な努力でしかなかったけどね。


今までは丸裸でよかったし、その方がラクだったけれど、

そろそろ下着ぐらいは付けないといけないかもしれない。

丸裸の心には随分と擦り傷がついて、

それでも放出し続けたエネルギータンクの底が見えてきた。


開ききった窓から心地よい風が流れてくるのと同時に、

塵や埃が入ってくるように、

たくさんの知識や道理や人の優しさが流れてきたけれど、

これから大事にしなきゃいけないことがお粗末になりそうなんだ。


開いていたものを少し閉じたい。

丸裸でいる部分と、そうでない所のメリハリをつけたい。

10年間も開き続けてたくさんのものを得たから、

これからの10年でそれらを整理していきたい。


周りが異口同音に業界から身を引くことを「惜しい」「もったいない」

と言い、「やさしい」「人徳」「賢明」と評価を下さるが、

それらは全てがむしゃらに足掻いて手に入れてきたものだから。

自分の手で手に入れたものを、自分で手放すことには

何の躊躇いもない。またそう簡単に消えるものでもないと思ってる。


「惜しく」もなければ、「もったいなく」もない。


今年度の事業計画は今日で全て終了した。開放だ。

10年計画だった20代の人生目標も達成した。卒業だ。