二声 | 短歌と俳句 ひとかすみ

短歌と俳句 ひとかすみ

自作短歌や俳句を即詠
日々の出来事をつれづれに

2018年1月号結社誌へ

「二声」

高く低く「ひこうき雲」の響きくる歌詞を拾いて胸ふさがりぬ
曲名は「楓」二声の相和して目抜き通りに足止むる人ら
秋雨のスローな歩みに女声デュオ「カントリーロード」居るべき場所へ
その歌につかのま故郷へ道むすぶ幼き影がともに歌いぬ
「やさしさに包まれたなら」と女声デュオふるふるふるり散る金木犀
響き合う二人の声音に包まれてささやかなるも今日の喜び