【0007/1000】 『FPが斬る 今日の生活視点ニュース(2011年2月9日)』
みなさま、おはようございます。
今日は、2月9日(水)です。
では、今日も、早速はじめさせていただきます。
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『FPが斬る 今日の生活視点ニュース(2011年2月9日)』
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●カルビーの東証上場承認(日経新聞朝刊)
【概要】菓子大手のカルビーは、東京証券取引所の上場承認を受けた。上場予定日は、
3月11日を予定。想定発行価格は、2100円。カルビーの2010年4~
12月期の連結決算は売上高が1183億円、純利益が47億円だった。
(FPの視点)
昨年から、第一生命や大塚HDに続く、大型の株式上場である。
上場するということは、一般の人でもその会社の株主になれるということであり、
企業にとっては、投資家への認知度の向上とともに、多額の資金が得られること
になり、双方にメリットが大きい反面、企業の経営権が、オーナーから離れる
つまり、買収される危険性もあるのです。
さて、どうやったら、カルビーの株を買えるかというと、上場前の想定価格で、
事前に証券会社に申し込んでおきます。応募が多いと抽選になります。
昨年の場合の第一生命を例に取ると、事前の公募価格は、1株1400円、
100株単位での購入ですので、上場前に14万円で1株買っておいたとします。
上場初日、1600円まで高騰したので、すぐに売れば、2万円の利益(-手数料)
が得られました。昨日の株価は、1393円でしたから、売れなかった人は、損。
大塚HDは、公募価格2100円。上場初日、2140円。100株単位で、初日に
売れば4000円の利益があり、昨日の株価は、2048円と、9200円の損。
もちろん、初日に売らなくても上昇する銘柄もありますし、配当や株主優待など、
持ち続けるメリットはあると思います。
大企業の上場は、滅多にありませんの、懐に余裕のある方は、カルビー、如何でしょうか。
21万円の投資で、初日にいくらになりそうか。。。もうしばらく見守っていきましょう。
●就職難でも大企業指向強く(日経新聞朝刊)
【概要】今春卒業を予定する大学生の就職内定率は、2010年の12月時点で68.8%と過去
最低になった。ただ、中小企業に応募した学生は5割強にすぎない。
(FPの視点)
大卒の就職内定率が、過去最低? 本当でしょうか?
内定率って言うのは、大雑把にいうと、内定者を卒業予定者数で割って出していると思います。
では、内定率が低い理由は2つ、
・内定者数が例年に比べて少ない場合
・卒業予定者が例年に比べて多い場合
私は、後者の理由が多いのではないかと思います。進学率が上昇する中、昔なら、大学に進学
できないレベルの高校生でも、入学できる大学が増えました。それに比べ、企業の就職者数は、
ここ10数年、そんなに極端に減っていません。1つの数字マジックです。
その上、成長産業である、介護業界は、待遇などの面で避けられたり、学生の大企業指向も
この不景気で上昇していることが影響しています。
今回のニュースで、中小企業を受けてない理由のトップ3は、
1.安定性にかける 47.1%
2.知名度が低い 46.2%
3.福利厚生が不十分 36.9%
でした。学生の安定志向。入社したら転職しないで働く続ける、そのためには上場企業が、
一番ということでしょう。間違ってはいません。実際その通りでしょう。
日本の会社の99%は、中小企業です。中には、世界的なシェアを持つ企業や、成長産業も
あります。バルブを知らない世代(好景気を知らない世代)は、就職ではなく、就社に重き
をおいているようです。
これでは、もっと不景気になってきます。これは、その親世代の影響が大きいでしょう。
学生諸君には、本当は何をやりたいのか、そのために、どこでどう働きたいのかを考えて
もらいたいし、中小企業側も、学生をひきつけるような、努力がいっそう大事に思います。
JALだって、知らない間につぶれます。大企業でも倒産や買収、リストラされることは
あるのです。安定志向は悪くないですが、したい仕事、内容で会社を選んでほしいと思い
ます。
●コーヒー値上げを発表(日経新聞朝刊)
【概要】AGF(味の素ゼネラルフーズ)は、4月から、家庭商品向け32品目の出荷価格を
11%引き上げると発表した。
(FPの視点)
アメリカの金融緩和の結果、あふれ出したマネーが、商品市場の投機(高リスク)筋に
流れ込み、コーヒーや小麦、とうもろこし、砂糖などの価格上昇を引き起こしています。
商品以外では、原油などもそうです。
これらは、いったん企業努力により、販売価格にはすぐに反映されませんが、それが、
徐々に卸業者へと影響します。これもいったん、スーパーなどが販売努力で、
吸収すると思いますが、春くらいからは、店頭価格がいっせいに上がっていきそうです
ので、保存期間の長いものは、特売日に買いだめて置くことをお勧めします。
私は、大のブラックコーヒー好き(インスタントですが)などで、買いだめしておこうかと
思ってますし、妻には、料理やパンやお菓子に必要な小麦粉の買いだめをしてもらってます。
こういった、需要と供給で価格が決まるのではなく、投機目的で、価格が上昇してしますのは
経済の価格理論をまったく無視した動きではありますが、生活防衛のため、考えておく必要が
あります。
特に飲食店の経営者は、原価率が上がって大変なようです。こういった情報も、経済の
基礎を知っておくと、深く考えることができるようになりますので、勉強してみて下さい。
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私たちは、(今でも)お金や人生設計についての勉強を、教えてもらう機会のない国で育っています。
もちろん、社会人になってもそうです。受身では、絶対にその知識は付きません。しかし、本当に
かんたんなレベルのことだけでも知っていれば、無駄な支出をなくし、その分、投資(ワクワクする)
にまわすことができます。
機会があれば、FPの勉強をしてみてください。近いうち、別の方法で、勉強会や、セミナーを
企画予定です。
何か質問や要望がございましたら、メッセージをお待ちしております。
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では、このテーマについては、また明日。今日も、ワクワク楽しくを忘れずに。
by 人育塾 【未】塾長
今日は、2月9日(水)です。
では、今日も、早速はじめさせていただきます。
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『FPが斬る 今日の生活視点ニュース(2011年2月9日)』
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●カルビーの東証上場承認(日経新聞朝刊)
【概要】菓子大手のカルビーは、東京証券取引所の上場承認を受けた。上場予定日は、
3月11日を予定。想定発行価格は、2100円。カルビーの2010年4~
12月期の連結決算は売上高が1183億円、純利益が47億円だった。
(FPの視点)
昨年から、第一生命や大塚HDに続く、大型の株式上場である。
上場するということは、一般の人でもその会社の株主になれるということであり、
企業にとっては、投資家への認知度の向上とともに、多額の資金が得られること
になり、双方にメリットが大きい反面、企業の経営権が、オーナーから離れる
つまり、買収される危険性もあるのです。
さて、どうやったら、カルビーの株を買えるかというと、上場前の想定価格で、
事前に証券会社に申し込んでおきます。応募が多いと抽選になります。
昨年の場合の第一生命を例に取ると、事前の公募価格は、1株1400円、
100株単位での購入ですので、上場前に14万円で1株買っておいたとします。
上場初日、1600円まで高騰したので、すぐに売れば、2万円の利益(-手数料)
が得られました。昨日の株価は、1393円でしたから、売れなかった人は、損。
大塚HDは、公募価格2100円。上場初日、2140円。100株単位で、初日に
売れば4000円の利益があり、昨日の株価は、2048円と、9200円の損。
もちろん、初日に売らなくても上昇する銘柄もありますし、配当や株主優待など、
持ち続けるメリットはあると思います。
大企業の上場は、滅多にありませんの、懐に余裕のある方は、カルビー、如何でしょうか。
21万円の投資で、初日にいくらになりそうか。。。もうしばらく見守っていきましょう。
●就職難でも大企業指向強く(日経新聞朝刊)
【概要】今春卒業を予定する大学生の就職内定率は、2010年の12月時点で68.8%と過去
最低になった。ただ、中小企業に応募した学生は5割強にすぎない。
(FPの視点)
大卒の就職内定率が、過去最低? 本当でしょうか?
内定率って言うのは、大雑把にいうと、内定者を卒業予定者数で割って出していると思います。
では、内定率が低い理由は2つ、
・内定者数が例年に比べて少ない場合
・卒業予定者が例年に比べて多い場合
私は、後者の理由が多いのではないかと思います。進学率が上昇する中、昔なら、大学に進学
できないレベルの高校生でも、入学できる大学が増えました。それに比べ、企業の就職者数は、
ここ10数年、そんなに極端に減っていません。1つの数字マジックです。
その上、成長産業である、介護業界は、待遇などの面で避けられたり、学生の大企業指向も
この不景気で上昇していることが影響しています。
今回のニュースで、中小企業を受けてない理由のトップ3は、
1.安定性にかける 47.1%
2.知名度が低い 46.2%
3.福利厚生が不十分 36.9%
でした。学生の安定志向。入社したら転職しないで働く続ける、そのためには上場企業が、
一番ということでしょう。間違ってはいません。実際その通りでしょう。
日本の会社の99%は、中小企業です。中には、世界的なシェアを持つ企業や、成長産業も
あります。バルブを知らない世代(好景気を知らない世代)は、就職ではなく、就社に重き
をおいているようです。
これでは、もっと不景気になってきます。これは、その親世代の影響が大きいでしょう。
学生諸君には、本当は何をやりたいのか、そのために、どこでどう働きたいのかを考えて
もらいたいし、中小企業側も、学生をひきつけるような、努力がいっそう大事に思います。
JALだって、知らない間につぶれます。大企業でも倒産や買収、リストラされることは
あるのです。安定志向は悪くないですが、したい仕事、内容で会社を選んでほしいと思い
ます。
●コーヒー値上げを発表(日経新聞朝刊)
【概要】AGF(味の素ゼネラルフーズ)は、4月から、家庭商品向け32品目の出荷価格を
11%引き上げると発表した。
(FPの視点)
アメリカの金融緩和の結果、あふれ出したマネーが、商品市場の投機(高リスク)筋に
流れ込み、コーヒーや小麦、とうもろこし、砂糖などの価格上昇を引き起こしています。
商品以外では、原油などもそうです。
これらは、いったん企業努力により、販売価格にはすぐに反映されませんが、それが、
徐々に卸業者へと影響します。これもいったん、スーパーなどが販売努力で、
吸収すると思いますが、春くらいからは、店頭価格がいっせいに上がっていきそうです
ので、保存期間の長いものは、特売日に買いだめて置くことをお勧めします。
私は、大のブラックコーヒー好き(インスタントですが)などで、買いだめしておこうかと
思ってますし、妻には、料理やパンやお菓子に必要な小麦粉の買いだめをしてもらってます。
こういった、需要と供給で価格が決まるのではなく、投機目的で、価格が上昇してしますのは
経済の価格理論をまったく無視した動きではありますが、生活防衛のため、考えておく必要が
あります。
特に飲食店の経営者は、原価率が上がって大変なようです。こういった情報も、経済の
基礎を知っておくと、深く考えることができるようになりますので、勉強してみて下さい。
===============================================
私たちは、(今でも)お金や人生設計についての勉強を、教えてもらう機会のない国で育っています。
もちろん、社会人になってもそうです。受身では、絶対にその知識は付きません。しかし、本当に
かんたんなレベルのことだけでも知っていれば、無駄な支出をなくし、その分、投資(ワクワクする)
にまわすことができます。
機会があれば、FPの勉強をしてみてください。近いうち、別の方法で、勉強会や、セミナーを
企画予定です。
何か質問や要望がございましたら、メッセージをお待ちしております。
===============================================
では、このテーマについては、また明日。今日も、ワクワク楽しくを忘れずに。
by 人育塾 【未】塾長