昨日は


前々から とても楽しみにしていた


歌舞伎座へ




拝見したのは

第二幕の

こちらの演目


「信康」

画像はお借りしました


主人公の信康は徳川家康の長男

(信長の家康から 一文字ずつをいただいている

 すごい名前です)


知的で戦に長けていて

その利発さゆえに

警戒され うとまれて

織田信長から切腹を命じられ


父の家康は

息子を助けようとするも

信康は徳川家のために命を差し出すという悲劇



この信康と家康を演じるのが

高麗屋

二代目 松本白鸚と

八代目 市川染五郎という


珠玉の演目でした



ご縁ある方のおかげで

素晴らしいお席をご用意いただき







間近で拝見しつつも


更に 

染五郎さんのあまりの美しさに

身を乗り出すようにして 凝視、、、


哀しい結末に 涙した次第です



「信康」は26年ぶりの上演であり

この度は 祖父と孫である

白鸚さんと染五郎さんの共演という

素晴らしい機会


まさにまさに


眼福のひと時となりました



お芝居の内容だけでなく

様式美や

着物の意匠、、

もろもろ 歌舞伎の美はありますが


書人としては


こちらの歌舞伎の文字をやはりご紹介したく


こちらの書体です


こちらは

勘亭流とよばれる書体で


歌舞伎の外題や看板などに用いる

太くうねりのある様式化された書き文字です


骨太で威勢の良さをデザイン化したもので

江戸歌舞伎の感性と 響きあうような文字ですね



観劇後

ご一緒したお仲間の皆さまと

お茶をいただき 帰る頃には


提灯に灯りもともって





ご縁の結びのありがたさも

かみしめつつ


余韻のある


帰り道となりました