コロナ渦前の日芸で、同じ授業を履修していた高橋星音(たかはし・せいね)さん(無名塾30期生)から出演舞台のご案内をいただき、頸椎ヘルニアの急性期の痛みも少しおさまってきましたので、先月の豊橋市での観劇以来、久しぶりに劇場に足を運びました。

 

とてもいいお芝居で、10月23日(日)まで上演していますので、観劇を強くお勧めする趣旨を込めて、以下、短評を書かせていただきました。

 

 

※「道学先生」は「どうがくせんせい」と読みます(^_^)。

 

 

■  『バリカンとダイヤ』

(劇団道学先生旗揚げ25周年記念公演第2弾)

(作 中島淳彦)

(演出 青山勝)

【2022年度(2022年4月-2023年3月)の観劇通し番号 No.17】
【2022年度下半期(2022年10月-2023年3月)の観劇通し番号 No.1】
【2022年1月からの暦年の観劇通し番号 No.21】
【鑑賞日時 2022年10月19日(水)19:03-21:00】

【チケット代金】5,000円(前売り指定席・キャストの高橋星音さんに依頼)
【座席&劇場内の様子】
・客席中段のやや上手寄りの席(J列10番)に座りました。

・(ほぼ)満席でしたが、私の右隣の席は空席でした。

・春風亭昇太師匠と思しき男性が、私より一列後ろ下手よりの席にいらっしゃいましたが、まあ、激似の別人かもしれませんね(^_-)-☆……。

 

(於 中野ザ・ポケット)

 

 

※ チラシ裏面でわかるように、オール女性キャストのお芝居です。

 

 

【観劇をお勧めする理由】

①客席に入ると、昭和の雰囲気を漂わせる茶の間&台所のセットと、物干し場やアパートの二階の部屋(複数ある部屋)を意味する縦方向のセットが、精緻かつきちんと作り込まれていて、観劇への期待が高まります(^_^)v。

 

②税務署に長年勤務していた堅物の男性が肝臓ガンで死去し、その男性の妻と三人の娘たちが遺族として残された石田家をめぐる物語です。(なお、宮崎に嫁いだ妻の姉も葬儀等のために駆けつけてきたため、この物語に加わってきますが…。)

 

③で、ネタバレしない範囲でこのお芝居をまとめてみると、その石田家の親子間、姉妹間の愛情や齟齬の機微を縦糸とし、その縦糸に、個性豊かな周辺人物がもたらすエピソード群を横糸としてしっかり絡めて織り成された、愛しさとペーソスの両要素に満ちた素晴らしい人情コメディでした。・゚・(ノ∀`)・゚・。

 

④周辺人物の皆さまもなかなかぶっ飛んでいて(!)、例えば、妻の「友だち」を自称して押しつけがましい行動ばかりを展開する爽やかな無神経オバサン(笑)は、ベテランの柿丸美智恵さんが見事に演じていて、客席から笑いを引き出していました(^▽^)。

 

高橋星音さんは、怪しげな新興宗教団体の若手女性幹部の役で、宗教にのめり込んでしまっている人特有の、端から見るとちょっとイタい没入感を上手に表現していました。

その上で、宗教の教義を、身長170cm超のスタイルのいい綺麗な女性が滔々と語って勧誘してきたら、「入信しちゃおうかな…」と思う人もいるだろうな……的な人物像(笑)をも、舞台上にしっかりと創っていました(^_^)v。

 

⑥この手の作品は、観る者に親近感や共感を抱かせる「日常性」と、ストーリーを動かす「ドラマ性」との塩梅が難しいと思うのですが、そこは、しっかりとした脚本を元に、キャスト陣全員のパワー溢れるチームプレーとも言うべき高い演技力と、細やかな演出で、両要素を高いレベルで融合させていたように感じました。

 

⑦人生全てにおいてそうだと思うのですが、ある程度の「諦観」も必要でしょうし、また同時に、ある程度の「楽観主義」も必要でしょう。そんなことにも思いを致すお芝居でもありました。

⑧お芝居の表題である「バリカン」と「ダイヤ」については、まあ、観てのお楽しみ……としておきましょう。

 

 

……ということで、演劇ファンの皆さま、どうぞ、中野ザ・ポケットにお運びくださいませ!

(ちなみに、チケットにはまだ若干の余裕があるようです。)

 

そして、その際はぜひ、

 

[高橋星音さん専用チケット予約サイト]

 

をクリックしてみてください。

何卒宜しくお願い申し上げます。

(なお、もし上記のリンクがうまくいかない場合も考慮して、高橋さん専用チケット予約サイトの

URLも、そのまま載せておきます。)

https://www.quartet-online.net/ticket/5scm1ef?m=0uijhcc

 

 

まだ役者面会がNGですので、高橋星音さんの過去の公演における面会時画像を、以下、掲載しておきますね(*^_^*)。

 

 

日芸演劇学科卒業制作公演『街と飛行船』(2019年12月)の際の面会時画像です。

 

 

 

『二重被爆』という企画における朗読劇等の公演(2019年7月)の際の画像です。

左から、高橋星音さん、朝日望さん、島田仁さんで、皆さん無名塾所属の若手俳優です。

【参考】

<『二重被爆』という企画における朗読劇等のレビュー(2019年7月)>

 

 

首の痛みもあり、久しぶりの観劇でしたが、中野ザ・ポケットの近くにある町中華の寿楽さんで、いつものように、肉と野菜のカレー炒め定食(750円・税込)を食べることもでき、少し元気になりました(^_^)v。

 

 

 

最後にもう一度書きます。

 

演劇ファンの皆さま、どうぞ、『バリカンとダイヤ』のご観劇を!!!

 

 

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