弦に触れる弓の角度は、少女の遅れて走る髪のよう。



弦に吸わせ、弓を操る右手首は魚の鱗のよう。


音符は弓先に連なり、動きに合わせ上下する。



音は川となりこちらは船をだす。
橋をわたる。
すれ違う船員が手を挙げ、挨拶をかわす。


音符はまだ途切れず空中を飛び交い、我々を誘う。




段々と流れは方向を失い海へと導く。






月明かりに照らされて、今夜はとても心静かだ。
今日を
人生という目線で考えなければならない年齢に達している。


林檎を
ミカンだと思うのは無茶だ。林檎は林檎でしかない。林檎には林檎の良さがあって、ミカンにはミカンの役割があって。林檎はミカンには為れないが、林檎らしく実を熟す。 それで良いではないか。(しかし、実を付ける事が目的ではない。)
実を付けるのは過程でしかない。




林檎の世界だけじゃないんだよ。
林檎の世界だけじゃないんだよ。



ミカンの世界もあるんだよ。
ミカンの世界もあるんだよ。
絵が描けて
詩を詠めて

趣味がレコードコレクションのあなた



5番街の貸し倉庫のアトリエで
二人で良く聞いて、
踊ったあの歌を今思い出している。


思い出だけが今はレアル。生々しい生きた証。


絵が描けて
詩を詠めて

嫌味な学歴を持つあなた



今じゃ砂漠の蜃気楼の如く 私の脳裏に浮かび上がる