あたし、


見たんだ。




夜中に彼が、背中のジッパーを開けて


中から知らないおじさんが出てくるのを。








でも、あたしは自然とその風景を受け入れて。


いちぶしじゅうを目に焼きつけた。






彼が生まれ変わるのを尻目に


私は考えた。






んーー??








じゃあ。


私が毎日見ているのは、


だれ ?




彼?




おっさん???










そうこうしているうちに寝てしまった。


















朝起きると


いつもの彼がよだれをたらして寝ている。




あたしは何故かそれに違和感を感じた。












あたしは知ってしまったけど、


同じ顔で云う。






「おはよう。


よく眠れた?」






ってね。













 雨だー


 


 朝起きてすぐ、

 さわざわ


 外がざわめくから思った。

 


 のそのそ這い上がり、窓から外を見る。



 

 

予想外だったのは 

 思ったより外が明るかった事




 灰色を想像していたけど、外はクリーム色だった。








 ちょっとだけ。




 ほんのちょっとだけ元気が出て、すぐにあの人の顔が浮かんだ。










 そしてそんな自分を認められた朝だった。


 雨なのにな。


 

 声に出してみたけれど、酷く降り続ける雨の音に

 私の声はかき消された。



 

 携帯に新着メールあリ。


 しかもみどり。



 私は勢い良く携帯をあける。





















近いのに遠い
手に触れておはようって
その面倒くさい顔がみたい

この夜だけがいつも遠い

存在している事が奇跡 存在しているからか?

明日も安心して眠りにつきたいのに、夜は駆け足で過ぎて行く。