【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第57回イカすアキバ天国』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
  
まだ当時は梅雨は明けていないはずですが、強い陽射しが降り注ぐ日々が続いていました。
街中を歩いているだけで、汗が噴出すような……とにかく暑い日でした。
空を見上げれば、雲一つ無い真っ青な空が広がっていた……。
 
夏、真っ盛り……。
 
これからもっと暑くなる……はずですが、この日はまるで「真夏」のような暑さでした。 
そんな7月の半ば……この日の池袋はその真夏の暑さにも負けない「熱い」ライブが展開されました。
 
既に真夏のような日本。
そしてその真夏よりも「熱い」ライブが行われる池袋……。
「二ヶ月に一度のライブバトル」も池袋monoに移転し、今回から2年目となる……!
そんな真夏のように熱かった「第57回イカすアキバ天国」の様子をレポートします。
 
●開演前
 
……会場には開演15分くらい前には既に到着。
この時はまだ数人程度。ここまではいつもの「アキ天」の光景だった。
 
しかし……開場時間になる頃にはいつもより多くの人が集まり列を作っていた。
 
会場に入りスクリーンには出演順のアミダくじの様子が流れていた。
笑いが漏れる会場内。
そして会場は徐々に人で埋まっていく……。
 
会場の諸注意のVTRが流れる段階では……昼では異例の人数が集まっていた。
まるで夜の部のような……そんな錯覚を覚えるほどの人の入りだった。
 
近年、昼の部「イカすアキバ天国」でここまでの大入りは記憶に無い。
古くは夜の部「ぢゃ☆ベストテン」のメンバーが揃っていなかった芝浦時代は、昼の部の方が盛況だった時期はあるが……。
 
……そんな大きな注目を集める中、OP映像が流れ、戦いの火蓋は切って落とされようとしていた……。
  
●OPアクト
 
OPアクトに登場したのは司会も兼任するFICE。
歌ったのは「電波」
 
なおこの時間帯だとFICEの客層もまだ全員揃っていない事もあり、皆、あまり前の方に出なかった感がある(笑)
そんな感じであまりFICEの客層がいない中でのOPアクトは無事終了。
 
その後、FICEによる投票ルール、諸注意となる。
なお投票ルールは5月から発売された「FICE夜復帰記念Tシャツ」の背面「投票ルール」の記載がやたら役に立つと評判だった(笑)
 
そんな訳でいつもの「アキ天」よりは異様な雰囲気の中、いよいよ本編開始となる。
 
トップバッターはソロでは出場:3回目の彼女。
先日、誕生日を迎えたばかりだが……果たして、どんなステージを見せるのか!?
 
●本編
 
・1番手:ヒオキタマオ(出場:3回目)
ソロでは出場3回目となるヒオキタマオ。
さてこの日の彼女、ちょっとバブルの時代を彷彿とさせるボディコン姿で現れる。
そして出てきて早々「すみませ~ん」とタクシーを止める……。
 
ヒオキタマオ劇場、開始である(爆)
 
冒頭、タクシーの運転手との会話が続く。
自身が地下アイドルである事を自虐を交えた表現で説明を続ける。
芸歴12年やっていて、売れない的な話しをしているうちに一曲目へと入る。
※なおこの一曲目もタクシーの中で歌の練習をしている体である。
こうしているうちに会場に到着。
池袋monoに到着し、この日のトップバッターである事を告げられる。
そして最近、自身より若い出演者ばかりが人気ある現実を突きつけられて、あと10歳若くなれる魔法があればなぁ……と呟く。
そんな訳で二曲目「魔女っ子メグちゃん」を熱唱。
音源からすると原曲バージョンではなく、最近、トリプルA面のシングルで収録されたアンジュルムのバージョンと考えられる。
(ヒオキタマオ自身、ハロプロ好きは公言しているので、その考えるほうが自然か)
こうして「魔女っ子メグちゃん」を歌い終えた後で、池袋monoのステージに登場した(形の)ヒオキタマオ。
この時の自己紹介が「26歳、ヒオキタマオです」となっている(爆)
そしてラストに歌ったのは自身のオリジナル「アヤカシセツナ」となる。
彼女のオリジナルで結構長く歌われている一曲であるが、昼とは思えないメロディアスな雰囲気が会場全体を支配した。
……このように寸劇仕立ての「ヒオキタマオ劇場」な15分のステージは終了した。
以前、ダイエット・デス・スパイラルで出演が多かったため、このイベントの古参のイメージが強いが、自身、これがソロ3回目である。
果たして今回、どのような結果となったか……。
以上、この日が36歳の誕生日後、初のステージだったヒオキタマオでした!
(※なお年齢については本人にも記載していいか確認済です)
 
続いて登場するのは、ソロとしては初出場……だけどこれまでのキャリアを考えると、一概に初出場扱いにしていいか困るところ……。
ある意味、今年の「アキ天」最大の大物、登場である。
 
・2番手:大和撫子 百合(初出場)
今年5月、惜しまれつつも夜の部「ぢゃ☆ベストテン」を卒業した大和撫子から、百合がソロで登場。
ソロ名義も「大和撫子 百合」として、大和撫子の看板を背負っての登場である。
※出場決まった直後は「百合 from 大和撫子」名義だったが、現在は全てのイベント通じて「大和撫子 百合」でほぼ統一されている。
そんな彼女の一曲目だが、なんといきなり新曲披露である。
タイトルは「緋イ陽炎」(あかいかげろう)
作曲したのは、この界隈のヒットメーカー、おかやん。
事前に客層には「赤いサイリウム」を用意して欲しいと声掛けをしていた成果もあり、この時点で会場は真っ赤なサイリウム一色に染まった。
おかやん。サウンド独特のシンセサイザーの電子音がこだまする。
会場の盛り上がりは早くもヒートアップした。
こうしてあっという間に一曲目を終了。
MCでは改めてこのイベントに挑戦する経緯や、その決意などを語っている。
話しもそこそこにここからは二曲連続となる。
二曲目「下克上摩天楼」
この楽曲の作詞は大和撫子・牡丹(botan名義)作曲者は金色樽兵衛。
牡丹らしい力強い歌詞と、金色樽兵衛らしい和とギターサウンドの融合が心地よい一曲となっている。
楽曲のタイトルもこのイベントにどこか相応しい印象がある……。
そしてラストは「百花繚乱」
一曲目「緋イ陽炎」と同じ、おかやん。作曲の楽曲。
もっともこの楽曲の方がメロディ的には、いかにもおかやん。らしい。
また百合との歌声との相性も良く、聴いている側としても……どこか懐かしいのだけど、新しさも感じる。
そんな印象である。
とにかく大和撫子の時とは、一味も二味も違う、ソロでの魅力を満載して百合のステージは進んだ。
最後のMCでは今、自分が最も信頼を寄せる二人の作曲家の楽曲を並べて勝負した旨を語る。
そして最後まで謙虚な姿勢を示し、投票のお願いのため、頭を下げてステージから去った。
こうして大和撫子 百合、初のアキ天のステージは終了した。
 
圧巻のステージを見せた大和撫子 百合だが、この後も個性派が続く。
3番手、4番手と初出場である。先に3番手登場したのが……。
 
・3番手:麻酔いちご(初出場)
「トラウマめるへん」をテーマに活動中のアイドル・麻酔いちご。
雑誌などでもモデルをしているという事だが、ナースの資格を持っているとの事で、この日もナースを彷彿とさせる衣装で登場。
そんな訳で一曲目に歌ったのが……「巫女みこナース・愛のテーマ」(Chu☆)
な……懐かしい(爆)
そんな感じでステージをスタートした麻酔いちご。
二曲目は自身のオリジナル曲「ペ♡℃♡フィリア」
この楽曲あたりから、彼女の本性というか、そういう物が現れ始める……。
ヒールを脱いで、はだしになったと思いきや、客がいるロビーに降りてきて、自由気ままにステージを駆け回る。
ほぼMC無しで三曲目は「撲殺天使ドクロちゃん」(ドクロちゃん(千葉紗子))を熱唱……。
……でもこのセットリストに、某メトコちゃんを思い出した人はどれくらいいただろうか……(笑)
このように三曲目の後も、四曲目と連続してステージを進行。
ラストは客層を回ってコール&レスポンスを交えるなどして盛り上げていく。
客層との一体感が心地よかった麻酔いちごのステージ。
初出場ながら存在感を示して、彼女のステージは終了した。
ちょっと不思議な「トラウマめるへん」の世界、果たしてどのように評価されたのか……。
 
続いても初出場だが、次に出てくるのは「貴婦人」
……果たしてどのようなステージを披露してくれるのか……。
 
・4番手:マダム・ギーヌ(初出場)
初出場、マダム・ギーヌ。
白と青系の爽やかな色合いの衣装が印象的である……一言で言えば「シック」
そして肩にかけては羽織るように色鮮やかなスカーフ。
日傘をさしてステージに上がるその姿……まさに「貴婦人」である。
一曲目「マスカレイド」からスタート。
軽快なリズムに乗って歌い始めるマダム。
手にしていた日傘を華麗に振り回し、時には突き出すなど、ステージを所狭しと華麗に舞う。
こうして一曲目を歌い終えたのだが、気がついたら日傘の骨が折れていた(笑)
また肩から羽織っていたスカーフなのだが、自身のグッズとしてアピールするつもりが、この時期の暑さでアピールする前にとってしまうなど、多少「ドジっ子」の一面を披露(笑)
貴婦人……だが、非常にかわいらしいキャラクターが垣間見えた。
だが楽曲になると、その雰囲気はどこか消え失せ、彼女の歌声と振り付けに視線が集中してしまう感覚に襲われた。
二曲目「モノクロのカメレオン」
一曲目とまた雰囲気の違うメロディラインが印象的である。
サビの部分の振り付けと、そして歌詞が多くの客層の歌詞をしっかりと掴んで離さなかった。
ここまでの二曲で十二分に彼女のキャラクターと楽曲の方向性は示す事が出来た。
そしてラストに持ってきたのが「カルネヴァーレ」
この日歌ったどの楽曲よりも、情熱的な楽曲に仕上がっており、会場全体も大いに盛り上がった感がある。
しなやかかつ情熱的で……でもどこか気品が溢れる。
そんなマダム・ギーヌのステージはあっという間に終了。
このイベントに舞い降りた「貴婦人」……これまでにない上品な雰囲気を、そしてこのイベントに新しい風を運んだ。
 
連続して初出場組が健闘しましたが、一方で常連と言えばこの方……。
既に2位は4回。そろそろ勝ち抜いて上に行きたいところである……。
 
・5番手:山名純(出場:8回目)
ご存知「胸の谷間は世界遺産」でお馴染み、山名純。
昨今は2回(4ヶ月)に一度のペースでの出場だったが、今回は連続出場で挑む。
この日もアピールポイントである胸の谷間を強調するため、胸の谷間がよーくわかる衣装で登場。
早速、会場を悩殺にかかる。
一曲目「Rising Oppai」からステージはスタート。
既にお馴染みとなった「パイモッシュ」などで会場は異様なボルテージに達する(笑)
恐らく山名純を初見であろう客層は、やや引き気味であったが(笑)
これがいつもの山名純クオリティとばかりにお構いなしに進める。
二曲目は前回、このイベントで初披露の「曖昧 Sweet Heart」
この楽曲を初めて聞いた客層からは、前口上のところで早くも笑いが漏れる(笑)
そしてこの楽曲、どうやら「ガチ恋口上」らしきものを山名純本人が作っているが、最前のファン層が誰も暗記していない(笑)
慌ててその「ガチ恋口上」らしきものを検索する客層の皆様(笑)
なんとか形になったけど、とにかくここの雰囲気は非常に緩かった。
こうしているうちにラストとなるが、ラストは「おっぱいソング」以外で勝負……という事で、9年近く歌っているオリジナルがあるじゃないか!
……という事で「SHOOTING STAR☆」
前二曲と比べたら非常に(歌詞が)まともな楽曲……なはずですが、何故か客層の振り付けがネタのオンパレードに(爆)
こうして昨今はネタキャラとしての位置づけが強い山名純のステージは終了。
この強烈なキャラクターが夜に上がるのはいつの事になるのだろうか……。
 
続いて登場するのは、今年から登場したニューカマー。
登場した過去2回はいずれも入賞。果たして、今回はどうなるか……。
 
・6番手:美少女博士は友達が少ない(出場:3回目)
今やこのイベントの常連出演者の一人となった「美女ない」こと美少女博士は友達が少ないのちょーこ博士。
この日は新作衣装で登場。
これまで白衣や、セーラー服のイメージが強かったちょーこ博士だが、この日の衣装はいかにも「アイドル」っぽい衣装で登場。
話は前後するが、この衣装、実はそのかつての白衣をモデルチェンジして作ったものとの事である。
一曲目「START LINE」からステージが始まる。
もうすっかりこのイベントの客層にはお馴染みになった同曲。
間奏の口上のところでは、ちょーこ博士……よりも、ほっしー君が大人気(笑)
続いて二曲目「熊谷らぶ合戦~胸キュンバニラは溶けちゃいそう~」
「アキ天」では初披露の同曲。
調べたところ、昨年まで在籍していた元メンバーが作った楽曲なんですね……。
歌詞からしてこの季節ならではの楽曲。夏を意識していたのが分かります。
こうして二曲目を終えたところ、ステージ前のスクリーンが下りてきて……。
これは三曲目への布石。
この後、歌う楽曲に合わせてある映像が流れるとの事……。
……そこで流れてきたのは……ある一本のアニメだった。
ラスト「現代魔法少女」
実はこのアニメこそ、ちょーこ博士が大学の卒業制作で作った映像である。
(ちなみに楽曲タイトルは「現代魔法少女」だが、アニメのタイトルは「現代まほう少女」である)
そしてこのアニメの映像と、実写がリンクして一つのPVみたいになっていくというスタイル……。
その映像の傍ら、誰よりも楽しそうに歌っていたのが、他ならぬちょーこ博士。
自身も「アイドル」になりたかったという、その「夢」を今、実現させている……その喜びを体いっぱいに表現していた。
今回の衣装にも、その想いは大いに籠められていたとの事。
……こうして美少女博士は友達が少ないのステージは終了。
これまで以上に表現者としての幅を、そして可能性を示したステージとなりました。
 
個性的な出演者揃いとなった「第57回」もいよいよトリとなりました……。
最後に登場するのは「平成生まれ」だけど「昭和アイドル」……果たして!?
 
・7番手:石井利佳(初出場)
「平成生まれの昭和アイドル」石井利佳「アキ天」初登場!
自身、酉年生まれなだけに「トリ」は縁起がいいとご満悦の様子で登場。
登場した時からとてもじゃないが「平成生まれ」とは思えない雰囲気で登場。
一曲目からまるで、ここだけ「昭和」にタイムスリップしたような感覚に襲われました。
……この界隈「昭和アイドル」路線を行っている人は、他にも多くいますが(有名なところだと鈴木まりえなど)
「平成」に生まれて、この雰囲気を出すのはなかなかのもの……。
更にその印象を強くしたのが、二曲目「謝肉祭」(山口百恵)
山口百恵の中でも結構渋い楽曲を歌い上げるその姿は、失礼ながら年齢詐称を疑ってしまったくらい(爆)
でも確かに……声の質は若い娘そのもの……間違いなく「平成」生まれなのでしょうな……。
とにかく目の前にいる女の子が、昭和の楽曲を我が物のように歌う姿に軽いカルチャーショックを受けつつも、ラスト一曲となりました。
ラストは事前に客層に配っていた紙テープを投げるよう要求したオリジナル「ミッドナイト★26時」
……いやもう楽曲のタイトルのセンスが昭和だよね!(爆)
実際、楽曲もどこか昭和を彷彿とさせる、メロディライン。
でも懐かしさの中に潜む、新鮮さを感じさせる彼女の歌声が聴いていて心地よかった。
多くの紙テープが舞う中、石井利佳初の「アキ天」終了。
自身曰く「池袋の武道館」池袋monoで満員の客層の中「コンサート」が行えた事が幸せだった旨をコメントしました。
……なお司会のFICEとの絡みトークでは、ご自身の家族は自分以外、そこまで昭和歌謡にハマっていない事を告白し、客層を驚かせていました(笑)
 
 
以上で全7組の出演が終了。
投票タイムを経て集計が開始となる……。
 
果たしてこの熱戦を制して「アキ天キング」に輝いたのは……!
 
●ゲスト
 
集計時間の間にゲストコーナーとなる。
 
今回のゲストは「第56回イカすアキバ天国」を制した清水舞美。
自身、二日後に生誕主催及びワンマンライブを控え、非常に忙しい時期ではあったが、そのPRも兼ねての今回の出演となった。
 
……だがこの日の清水舞美、歌う様子を見せない。
ステージの上にはブルーシートと画材の数々……。
 
そうこの日、彼女が披露したのは「ライブペインティング」である。
その名の通り、決められた時間内で絵を描きあげるのがこの「ライブペインティング」である。
清水舞美は実はこのイベント以外では、随所でこのライブペインティングを実施している。
このイベントでは「歌い手」としての彼女が前面に出ているが「芸術家」としての一面も持ち合わせている。
 
しかし良く考えたら、歌って良し、絵を描かせて良し、さらにはスタイル良し(撮影会モデル業)……って、かなりオールマイティーな才能だと改めて思う次第。
 
そんな彼女が今回はライブペインティングに挑戦する……。
冒頭で○二つ描いて、真ん中に点二つで「じゅんちゃん」(山名純)と描いて会場を爆笑の渦に包みこむが、その後は一転してステージの上のキャンバスを塗りたぐっていく……。
 
ライブペインティングを始めて中盤、とある人物が呼ばれる……。
このイベントの出演者の多くに楽曲提供している、おかやん。その人である。
途中まで何の形を持たなかったはずの絵が、形を、そして輪郭を持ち始める……。
 
そしてやがて、清水舞美作「おかやん。」の絵が完成。
会場から拍手が沸き起こった。
(なおこの絵については、本レポート文末に掲載する)
 
こうして無事ライブペインティングを終えたが……二日後のワンマンに向けて、一曲だけという事で「花の魁、花の殿」を熱唱する。
30分という枠を思う存分、利用して存在感を示した清水舞美。
歌い手としての自身のアピールは夜という事で……いつもとは違う一面を見せてくれました。
 
●投票結果→ED
 
ゲストコーナーを終え、いよいよ投票結果の発表となる。
出演者が勢揃いして、発表の瞬間を迎える。
 
そして優勝者が発表されるが、その点数に会場がどよめく……。
 
圧巻の14,000点超え……。
 
昼夜問わず過去最高記録レベルの圧倒的得票で優勝を飾ったのは……。
 
・大和撫子 百合
 
文句なしの圧勝。
ソロ初挑戦をしっかりと優勝で飾りました。
 
続いて2位以下の発表。
2位に入ったのは……。
 
・マダム・ギーヌ
 
初出場で初入賞。
大和撫子 百合に優勝は譲ったとは言え大健闘。
客層に御礼の言葉を述べていましたが、その姿すら気品が溢れていました。
 
そして3位に入ったのが……。
 
・山名純
 
実は何気なく3位は初。
2位・4回を含めると入賞はこれで実に5回目……なかなか勝てません。
 
ラストは大和撫子 百合を祝う「愛鯛」で締めて「第57回イカすアキバ天国」は閉幕となりました。
 
●総括
 
結果だけ見れば圧勝。
しかし圧勝だけでは片付けられない、個性派揃いのいいライブイベントでした。
普通であれば「界隈違い」で一箇所に集まる事が滅多な事では無い出演者が、このように一同に会してイベントをするのも、この「アキ天」の一つの特徴だと思いますし、そのいい面が出ていたように思います。
 
そんな中で優勝を飾った大和撫子 百合。
圧勝……もうそれ以外の言葉が見つからないくらい圧勝でした。
(ここ数回と比べても圧倒的に集客が多かったのを差し引いても、14,000点超えは凄い)
結果だけ見れば、まさにこの二文字に集約されるのです。誰も文句言えないでしょう。
ただ今回、彼女が圧勝を飾った背景を見ると、きちんと裏づけできるだけの努力があり、このイベントに対する「これでもか!」というくらいの入念な準備があったのが垣間見えます。
出場が決まった直後から、このイベントの重要性をSNSなどでたびたび発信し、8月の自身のBDライブと同じくらいの位置づけでお願いをして回っていました。
それは出演順が決まった後、一ヶ月前、7月に入った後などたびたび告知をしてアピールをしていました。
その結果、固定客以外にも普段以上の集客に成功。既に準備段階から違いました。
更には事前に新曲予告とも取れる「赤いサイリウム」の用意までお願いし、今回「緋イ陽炎」を初披露するなど、当日のステージでのサプライズも忘れないなど、とにかく隙がありませんでした。
集客良し、ステージの内容良し。とにかくここまで非が見当たらない優勝も珍しいです。
ご存知の通り、彼女は前回まで夜の部で長く活躍した「大和撫子」のメンバー。
既に実績は違います。ただその実績に胡坐をかく事は一切せず、ソロとして心機一転、初心に戻っての再挑戦として臨んだ結果が今回の圧勝劇を生んだと思っています。
……あまりこのような事は言いたくないですが、ここまでしなくても彼女の場合、これまでの実績を考えれば十分勝機はあったように思えます。
しかしそこに慢心せず出来る準備を一切怠らなかったのが、今回の彼女の圧勝の原因だったと考えています。
とにかく今回の彼女の「勝ち方」というのは、このイベントにおける理想的な勝ち方の一つであり、大いに参考になる内容でした。
 
もし今後、このイベントで本気で勝ちたいと思っている方は、今年の5月下旬からイベント当日までの彼女のツイッターを読むだけでもいい。
少なくとも事前準備におけるノウハウは全てそこに詰まっていると思います。
中には「自分は集客が少ない」とか「固定客の数が違う」など嘆く方もいるかも知れません。
しかし一旦、その問題は端に追いやって、彼女がこの日のためにした努力に注目して欲しいと思います。
 
夜で実績を残した人間でも、ここまで徹底的に準備する意味を今一度、考えてみて欲しいと思う次第です。
 
そんな昼圧勝した大和撫子 百合でも、恐らく現在の「ぢゃ☆ベストテン」では思い通りにいかない可能性があります。
ただ今回の昼の優勝を見ていると、ソロでの夜挑戦にとても弾みがつくいい内容だったのは確かなので、引き続き「ぢゃ☆ベストテン」での活躍を期待したいと思います。
 
続いて2位のマダム・ギーヌ。
いい歌い手がまた一人、このイベントに現れたというのが第一印象です。
「歌って踊って占う貴婦人」というキャッチフレーズから、どのような方なのか初見としては想像はつかなかったですが……。
このような言い方をされては失礼かも知れませんが、非常に品のある一方で、どこかかわいらしさがある「貴婦人」だったように思います。
キャラクター的には若干の、だけど大きなイメージの乖離を引き起こす程ではないギャップが却って客層に親しみを覚えさせたかも知れません。
一方でオリジナル楽曲のセンスの良さは抜群。
「マスカレイド」の世界観に引き込む感じ「モノクロのカメレオン」におけるポップさ、そして「カルネヴァーレ」での燃え上がる感じ……。
これまでのこのイベントの出演者にはいないタイプの楽曲のセンスをしています。
彼女の総合イメージとしては欧州……楽曲タイトルの「マスカレイド」は仮面舞踏会を指し、「カルネヴァーレ」はイタリア語で謝肉祭を指すので、あながち間違えてないはず。
また自身のグッズがTシャツではなく、スカーフという点で、客層に自身のキャラクター作り反映させ突き詰めている点も注目すべき点だと思います。
今回、大和撫子 百合を前に敗れたものの、初出場でも十二分に存在感を見せ付けた2位という印象が強く、決して力負けした印象がありません。
MCの中でもこのイベントに既に出演している出演者からも多数の推薦があったという話もありましたが、それも納得の出来でした。
また出場する機会があるなら、必ず優勝候補になるであろう一人。
再びマダムの現れるその日を楽しみに待っております。
 
3位の山名純。
今回は試練の回だったように思います。
これまでのペースを崩してまで連続出場し、優勝を狙った気概は買います。(恐らく前回の敗戦が相当悔しかったのでしょう)
ただそれにしては……ちょっと変わり映えがしなかった印象がありました。
確かに俗にいう「おっぱいソング」(「Rising Oppai」など)でキャラクターも確立されているし、そこでの盛り上がりもある程度計算は出来ます。
ラストに「SHOOTING STAR☆」を持ってきたのも、このイベント的には久々で悪くなかった。
だけど現在の山名純を見ていると「マンネリ」が蔓延っている感も……。
個人的には「おっぱいソング」も好きですし(笑)通常のブッキングライブでは本当に楽しませて見せてもらっています。
ただ昨今の状況を見るに……これでいいのか?と思う次第。
主宰のFICEや、既に夜に上がった美広まりなのように、強烈なオリジナルを持って戦っている出演者も多く、そういう意味では山名純の「おっぱい」路線は間違えていません。
しかしここまで勝ちあがれない状況を見ると、彼女自身、劇的な変化も必要なのではないかと思います。
今回は直球で行き過ぎた結果、多くの客層の「予想の範囲内」の盛り上がりしか見せらなかった……と穿った見方も出来ます。
少なくとも2位だったら良かったのですが、今回、マダム・ギーヌにも上を行かれた現状を見ると、相当厳しい回だったように思います。
ただ唯一の救いは9月には三回連続の出場を早くも表明し、まだ戦う姿勢を示した点。
この二ヶ月の間で、通常のブッキングライブをこなしながら、このイベントでいかに勝ち抜くか考えて頑張ってほしいと願う次第です。
 
それでは入賞とならなかった出演者も……。
 
4位を自供した美少女博士は友達が少ない。本当に楽しそうにステージに立っている姿が印象的でした。
今回はこれまでで一番、彼女のステージでは印象に残りました。
映像を見せる手法から、新しい衣装など、徐々に自分がこういうキャラであり、またこういう方向性でやっていきたいというのを分かり易く出していると思います。
課題とされていた歌唱面も徐々に改善傾向にあり、今年1月の初出場から確実に成長しているのが良く分かるステージでした。
入賞を逃したのは残念でしたが、まだアイドルとしては成長過程にあるはずなので、これからが本当に楽しみ。
イベント初の「公募出演者」として、これからも息長く頑張ってほしいと心から願います。
 
トップバッターだったヒオキタマオ。ヒオキタマオ劇場、最高でしたわ。
非常に個性的なメンバーでのトップバッターで色々難しい状況だったと思いますが、そこを難なくこなすのは、流石芸歴12年のベテランと言ったところか……。
彼女らしい毒も交えた一人芝居。大笑いというよりは、じわじわくる渋い笑いがこみ上げてくる内容で、クセになりそうです。
一方、ラスト「アヤカシセツナ」までに繋がるセットリストの流れも非常に見事。
恐らくこれまで見た中では、一番いいヒオキタマオのステージだったように思います。
イベントの名脇役ポジションに収まっていますが、また挑戦するなら主役を目指して頑張ってほしい次第です。
 
3番手だった麻酔いちご。絶対好きな人は好きなキャラクターとステージをしている。
イベント初登場だったのでどういうキャラクターか掴みどころが難しかった一面はありますが、自分から客席に突っ込んでいくあたり物怖じはしないタイプかと。
セットリストが懐かしいというか……某メトコちゃんを知っている方ほど「おお」と思った事でしょう。
ただ彼女が標榜している「トラウマめるへん」という方向性が万人受けするかどうか……。
コアなファン層はつく可能性もあるし、実際、現在のファン層もそういう傾向がある模様。
このイベントに今後、挑戦するのであれば、その辺の取り込みは課題かと。ただまた拝見したい出演者でしたので、再びお会いする日を楽しみにしています。
 
トリだった石井利佳。まさに「昭和」の香りがする「平成生まれ」でした。
本当に今時、こんな感じの女の子がいるんだ!という感覚。自分が幼少期に見ていた頃のアイドルってこんな感じだよなぁ……と思って拝見していました。
でもそれ以上に驚いたのは、歌唱力の高さ。
「昭和アイドル」という肩書きばかり目が行ってしまうけれど、選曲のセンスと同じくらい歌の上手さが際立っていました。
またMCでも古き良き時代のアイドルに対する尊敬を感じられて、本当にこの路線が好きなのを感じました。
今回は投票制ライブという形で拝見しましたが、それ以外の現場で拝見したい歌い手の一人でした。
 
ゲストの清水舞美。ライブペインティングが見れて良かったです。
いつかこのイベントでやって欲しいと思っていたので、今回、生で拝見出来て良かったです。
「歌い手」として以外の「芸術家」としての一面がアピール出来たのは、総合的に良かったのではないかと思います。
準備が大変なので、このイベントで見るには機会が今後も限られてきそうですが……でもゲスト枠でいつもと違う一面を見せるのもいいのでは無いかと思います。
あと「歌い手」としての彼女については、夜に楽しみを取っておく……という事で。
 
 
……こうしていつもよりも多くの客層が見守る中「第57回イカすアキバ天国」は大和撫子 百合の優勝で幕を閉じた。
圧勝を演じた大和撫子 百合が、次回以降、夜で再びどのような戦いを見せるのか興味はつきない……。
一方、夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.57」も熾烈な順位争いが待っていた。
前回、卒業2組を出したため、久々の脱落が無い中の戦いとなったが……果たしてどうなったのか!?
 
池袋mono2年目の初戦は、真夏の暑さをも凌ぐ「大熱戦!」
接戦に次ぐ接戦の中、誰もが予想しなかった展開も乗り越えつつ、優勝を飾ったのは……。
 
梅雨明け前の夏空の下、熱戦「ぢゃ☆ベストテン vol.57」の様子は……。
 
後日(爆)
 
※今回の優勝者

大和撫子 百合!本当におめでとう!
 


そしてライブペインティングを披露した清水舞美。そして描かれたおかやん。