【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.50』@東高円寺ロサンゼルスクラブ
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。
・AnBぷれみあむぅ presents 『第50回イカすアキバ天国』@東高円寺ロサンゼルスクラブ
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-12165451839.html
昼の熱い戦いを終えた東高円寺。
その余韻が会場を包む中、ほぼ入れ替わるように夜の出演者が続々と東高円寺を訪れる……。
ある者は新たな戦いに挑むため……。
ある者は友のために……。
ある者は再び戦いの舞台に舞い戻るため……。
ある者は頂点を目指すために……。
十人十色。
十組(+1)の出演者がそれぞれがそれぞれの想いを抱え、50回という節目のイベントに臨もうとしていた……。
代替開催地・東高円寺での最後の「ぢゃ☆ベストテン」
50回の節目を迎えたのは、運命か?それとも必然か?
目の前で繰り広げられる「二ヶ月に一度」のライブバトルに、今回も一瞬も目が離せない!
……そして皆が目撃した、50回目の結末は……!?
初夏の東高円寺最終決戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.50」の様子をレポート致します。
●開演前
この日も開場前から多くの人だかりが出来、列を形成していた。
予定よりやや遅れて開場し、瞬く間に会場はいっぱいとなった。
東高円寺のキャパがこれまでの会場と比べると若干狭いのは否めない。
それにしても……その点を抜きにしても、会場は開演前から人でいっぱいになっていた。
正直、昼でもこの手のイベントでは入っている部類に入るが、ゆうにその2倍……いや3倍近く入っている光景は一種の感動すら覚える。
会場ではプロジェクターを通して、各種CMの映像が流れている。
特に今回からは8月に向けて、FICE15周年ライブのCMも開始されていた。
このイベントだけでなく、主宰・FICEにとって熱い夏はもう始まろうとしている……。
こうしてしばらくしてOP映像。
そして最後に「ぢゃ☆ベストテン」……そして「vol.50」の文字が躍る。
司会の石崎姉妹が颯爽と登場し、50回を迎えたお礼を述べる。
投票ルール、諸注意を経て、いよいよ記念すべき50回目の……そして東高円寺では最後の「ぢゃ☆ベストテン」の幕が上がろうとしていた!
そんな節目の「ぢゃ☆ベストテン vol.50」で真っ先に登場したのは……例の彼女だった(笑)
●本編
・昇格組:華原ひよ美
……前回「第49回イカすアキバ天国」をまさかの(爆)優勝で昇格した華原ひよ美……。
ちょんまげのカツラをかぶって登場(笑)
まず出オチ感が満載ではあるが(笑)まぁひよ美らしいと言えば、らしいスタイルで登場した。
さて昼と同様、とにかくしゃべるしゃべる。
サポートメンバーのおかやん。呼んでも、一向に曲を始める気配すら見せない(笑)
そんな中、この後、出演予定のデカシャツ喫茶をステージの上に呼ぶひよ美。
……ご存知の方も多いと思うが、デカシャツ喫茶のシノン。
今年3月に倒れて以来、この日がデカシャツ喫茶として復帰の舞台だった。
そんなシノンの復帰祝いに紫のひよ美Tシャツを贈呈するというハートフルな場面も演出された。
会場からは暖かい拍手が贈られた。
(なおこの後、デカシャツ喫茶の相方のヨツイミワにも同じTシャツが贈呈されており、後々二人して着込んでいる)
こうして心温まる場面もありつつも、気がつけば残り時間は僅か……。
……という事でお馴染み「here me ~ Forever with you ~」を熱唱。
会場を所狭しと暴れ回り、阿鼻叫喚の地獄絵図に包み込む(笑)
……結局、一曲入魂(笑)
(ってか、むしろそれ以外できないだけじゃないかという疑惑も……)
ひよ美、初の「ぢゃ☆ベストテン」は終了。
記念すべき50回で、強烈なオープニングを演じてみせた……(笑)
ここからランキング発表。
まず現地では発表されませんでしたが……。
・11位:MINO+
前回9位から2ランクダウンで脱落した、MINO+。
3回連続欠席の影響はあまりに大きかったのが分かる結果となってしまった……。
それは10位の出演者の点差を聞いても歴然だった……。
その前回脱落のMINO+と1,000点以上の差をつけて10位につけたのは……。
・10位:Bevitrice e Goloso
前回から3ランクダウン。Bevitrice e Goloso、略して「ベビゴロ」
ある意味「定位置」の10位に戻ってきた、ベビゴロ。
さてこの日のステージのテーマは「ツッパリ」
古き良き時代のツッパリに扮した、ベビゴロの二人。
神戸忍がヒロシという男に呼び出されて浮かれているところに、Benjaminが騙されていると反論して……。
一曲目「そんなヒロシに騙されて」(サザンオールスターズ)を熱唱(笑)
二人のどこか哀愁漂う歌声が、とても良かった。
一曲目終えたところで、やはりヒロシに騙された様子の神戸。
途中、Benjaminが非常に弱い「クラブ椛のママ」のネタを引っ張り出され(笑)つつ……二曲目「ツッパリHigh school Rock'n'Roll(登校編)」(横浜銀蝿)という流れ。
ここは見たまま王道。
その後、池袋のひよ美(笑)に(何故か)麻雀で勝負を挑んで返り討ちにあった神戸という構図(笑)
そこからラストは「一升!」で締めて終了という……まぁ毎度お馴染み、コント満開の構成でした(笑)
こうしてステージはすっかりお馴染みのコント展開でしたが、ラストに神戸忍が思いのたけを語る。
それは「一升!」を作詞曲し、このイベントのOGでもある、ゆきまちに対するもの。
未だベビゴロのステージを観るのが叶わない状況のゆきまち……。
そんなゆきまちのためにも簡単には負けられないという想いを、短い時間の中で神戸は語った。
ベビゴロもまた、彼らは彼らなりの決意を持って、このイベントに臨んでいる……それを感じさせる終盤だった。
こうしてBevitrice e Golosoのステージは終了。
今や名物となったコント風ステージ。これからどのような進化を遂げていくのであろうか……。
・9位:りゅうきいずむ
前回から1ランクアップ。Ma:rchen-holic*などでお馴染み、りゅうきのソロプロジェクト、りゅうきいずむの登場。
……さて、りゅうきいずむと言えば、衣装も一つのポイントとして上げられる。
毎回、レースを基調としたドレス調、時にゴスロリ調の衣装が比較的多いのが特徴的である。
……が、この日の彼女は……青い着ぐるみ(爆)
某携帯通信機器で話題になった青いム○クの着ぐるみ(笑)それに黒縁メガネ、三つ編みのヘアスタイルで登場。
しかし……いかにもやる気を感じない(笑)
登場すると同時に「ぐーぐー」というボーカロイドの楽曲を、けだるそうに歌うりゅうき(笑)
終いにはステージの上で今にも寝ようとする始末……何があった!?(爆)
この流れのまま二曲目「すきなことだけでいいです」
これもボーカロイドの楽曲。こちらは非常にテンポが良くて、ノリがいい楽曲である。
それにしてもこの日のりゅうきは何があった……?
そんな事を思いつつ、MCに入る。
この日のりゅうき、昨今における自分の心境をありのまま想いにして、選曲したのがこの二曲という事である。
「ぐーぐー」はやる気が出ない、布団から出たくないという曲(笑)
「すきなことだけでいいです」は、皆が皆、好きな事ばっかしやっていたら、世界が滅亡しちゃうよ(でもいいんです)的な楽曲。
普段「鬱ぽっぷ」を標榜している彼女が、ある意味、カヴァーだけで表現した「鬱ぽっぷ」の世界である。
とにかくこの日は要望のままを歌にしたいというりゅうき。
三曲目「Rolling☆Showtime」も彼女の大好きな「ロリショタ」への愛を語る楽曲である(笑)
この楽曲で思う存分「ロリショタ」への愛を叫んだところで……ラストはまさかの「乳様」(FICE)
イントロでどよめく会場(笑)
ちなみに「乳様」の選曲理由は「小さなおっぱいでも、大きなおっぱいでも大好きだ~」という彼女の叫びそのもの(爆)
(確かに彼女自身もグラマーなのは知られているが、自身の事を歌った訳ではないらしい……)
こうして終始、自分の欲求に素直なままに従った15分のステージ。
Ma:rchen-holic*時代を通じても、非常に珍しいスタイルのステージに古くからの客層も驚きの連続だった……。
以上、いつもとは一味違う、りゅうきいずむのステージはこうして終了。
ちなみに司会の石崎姉こと、FICE・炎はリハーサルでは「乳様」を歌う事を隠されていたらしく非常に驚いていました(笑)
・8位:清水舞美
前回昇格組から初ランクイン。まみたんこと清水舞美。
初ランクインはこの位置。だが9位・りゅうきいずむとは数十点の僅差しかなく、ここはほぼ団子状態だったと本人も認めている。
さてここまでが非常に濃いステージが続いたが、一転、正統派できた清水舞美。
この日の衣装も彼女が好き好んで着るような、脚のラインが強調されたデザインの衣装である。
一曲目「はじまりの恋」から静かにスタート。
ここまでが意外と賑やかだったので、バラードで入った事で客層が静かに耳を傾ける事となった。
彼女の透き通るような歌声が心地よかった。
一曲目の後でMCに入る。
彼女曰く、今回は初ランクインで8位だったが、奥の手を見せるのはもう少し上位まで取っておきたいという趣旨を語る。
果たして一体、どんな思惑が彼女にあるのか……そこは気になるところである。
しかしこの時は皆まで語らず、二曲目「メッセージ」を歌う。
一曲目から一転して、明るい曲調の楽曲で静と動をうまく使い分けて歌う。
そしてラストは連続で「カラス」
ここでは少しクールで、カッコイイ清水舞美が演出されていた。
こうして今回も三曲、オーソドックスにオリジナルで構成し、清水舞美にとって2回目の「ぢゃ☆ベストテン」のステージは終了。
果たして彼女の「奥の手」はいつ出てくるのか……。
ここまで序盤が終わり、ここから中盤戦に差し掛かる。
そして7位に登場する彼女も、またステージに戻ってきた一人である……。
・7位:まかべまお
前回から2ランクダウン。まおまおことまかべまお。
昨今の彼女ではお馴染みの登場SE……いつもなら元気良く飛び出す彼女だが、この日はSEが終わってから、足を引きずるようにステージの中央まで出てきた……。
前述のデカシャツ喫茶のシノンの復帰が取り上げられている今回ではあったが、実は彼女、まかべまおにとっても今回が復帰戦だった。
5月上旬に彼女のライフワークでもあるフットサルイベントで肉離れを発症。
それ以来、出演予定のライブイベントもキャンセル。実は今回の「ぢゃ☆ベストテン」出場も危ぶまれていた。
しかし彼女自身、この「ぢゃ☆ベストテン vol.50」を自らの復帰のライブイベントと決めて、今回、足の状態が悪いながらも登場したのだった……。
こうして登場したまかべまおだが、常に立っていられる状態ではないため、ステージの中央よりやや上手側に座り込んだ。
椅子がない方が座りやすいと、負傷した右足を伸ばす形で、その場に座りこむ。
そんな彼女がまず一曲目に歌ったのは「引力」これのピアノヴァージョンである。
まかべまお屈指のバラード曲の一つ。
足の状態が悪い彼女だったが、その歌声は非常に力強く、また会場にいる誰もが彼女を見つめていた……。
それくらい彼女に会場が引き込まれていた。
続いて二曲目に歌ったのは「MAGIC」
4月の熊本の震災以来、フットサルなどでお世話になった熊本への想いを語っていたまかべまお。
(前述の肉離れを発症したのも、熊本震災復興チャリティでのフットサルイベントだった)
この楽曲のPVでも一部、熊本で撮影した物も含まれており、彼女にとって熊本への想いも込めて歌った一曲でもあった。
こうしてここまで二曲、派手な動きもなく、座りながらも想いを込めた歌声を会場に響かせた……。
そしてラスト「Coi girl Magic」
いつもの明るい彼女の楽曲を歌った……と思いきや、なんとまかべまお、片足でステージの上を飛び跳ねた!(爆)
当初こそタオルを振り回しているだけだったのだが、そのうちじっとしてられなくなったか、怪我をしていない左足一本立ちでステージを右に左に……。
とても信じられない光景だった。
しかしこうして(多少心配なれど)元気に飛び跳ねる彼女を観て、誰もが彼女に元気付けられたのは間違いない。
そして楽曲の最中、彼女はこう言った……。
「AnB……50周年、おめでとう!」
……50年経ってないから!(笑)
こうして最後は本当に怪我人なのか?など……様々なツッコミどころを残して、まかべまおのステージは終了。
怪我を押してイベントに出演したその心意気に誰もが感動を覚え……その一方で迷言を残すという印象的なステージを見せてくれました。
・6位:MicA
前回から2ランクダウン。みかぽことMicA。
上位を伺える位置からは一歩後退となってしまった。
そんな彼女の今回、セールスポイントは新調された登場SE。
親交の深い、藤倉秀樹作曲のもので彼女自身、2本のオレンジ色のサイリウム(DDブレードだったかな?)を持ってダンスを披露。
背中に大きく「M」と刺繍された衣装と共に、いきなりインパクトを残してくれました。
さて登場が凄い目を引いた彼女ですが、ここから先のステージは意外とオーソドックスな構成となった。
一曲目は「CRAWL」
ワッキーこと綿貫佳明作曲の同曲。
最近はメドレーで歌われる事が非常に多く、フルコーラスを聴いたのは久々だったように感じる。
改めてこの楽曲の良さをフルで感じる事が出来た。
……このように昨今はメドレー構成が多かったMicAだが、今回は楽曲に関してはフルコーラスで一曲ずつ聴かせる構成となった。
二曲目「ここにいるよ」
この楽曲も前回はメドレーで前半部分だけ披露されていた楽曲。
「CRAWL」と同じ綿貫佳明が作曲している楽曲。
この楽曲をフルで聴く機会があったのも、今回が初だったようで、固定ファンもひっくるめてこの楽曲に耳を最後まで傾けていた。
そしてラストは「ミナミゾラ、ウチアゲハナビ」
華原ひよ美のところでも登場した、おかやん。作曲の楽曲。
現状、MicAの楽曲の中でも非常に人気が高く、彼女の代表曲の一つと言って過言ではないだろう。
もうすぐ夏を迎える、これからの季節……そして彼女にとって「ぢゃ☆ベストテン」で迎える三度目の夏はもうすぐそこまで迫っている……。
こうしてMicAのステージは終了。
彼女自身、三年目を迎えた「ぢゃ☆ベストテン」のステージで期するものがあったと感じる今回でした……。
ここからベスト5。
続いて登場するのは……ある意味、今回から再スタートを切った彼女たちである。
・5位:大和撫子
前回から3ランクアップ。やまなでこと大和撫子。
今回で33回目。もちろん現在の「ぢゃ☆ベストテン」出演者の中では最多かつ最古参になる大和撫子……ではあるが、今回、大きな変化があった。
2010年11月、初出演となった「ぢゃ☆ベストテン vol.17」以来、勝ち抜いた三人……牡丹、芍薬、百合による「元祖大和撫子」での挑戦を続けてきた大和撫子。
途中、メンバーの誰かがお休みになる時があっても、基本、この三人でのステージとなり、2013年に新メンバーが加わった後でも、その姿勢は頑なに崩さなかった……。
……そんな彼女たちが今回、この「ぢゃ☆ベストテン vol.50」で、メンバー・椛を加えた四人で、このイベントに出演する事となったのである!
(なおこの点については、前回「ぢゃ☆ベストテン vol.49」でも言及しているので、そちらも参考にして欲しい)
実は前月まで五人で活動していた大和撫子にとっても、今回が四人での初ステージとなり、イベントのみならず、彼女たち自身の再出発の舞台が今回だった。
一曲目「GENESIS ARIA」(スフィア)からスタート。
オリジナルを歌っているスフィアが四人組ユニットであり、四人になった彼女たちがこの楽曲を選んだのも頷ける部分がある。
これまでにない大人の色気が前面に出た新衣装を身に纏い、雰囲気たっぷりに歌い上げる。
MCではまず四人での再出発に際しての挨拶、このイベントでは初登場になる椛の紹介、新衣装への言及……そして新曲の発表となる!
二曲目「浮世爛漫」
四人での新曲でこれが本邦初披露となった!
新生・大和撫子の門出を祝うように、まさに楽曲のタイトルそのまま、艶やかで美しい彼女たちを象徴するような楽曲となっていた。
固定客層のチームやまなで……特にこのイベントは初体験となっているはずの椛隊の皆様も盛大に盛り上げる。
こうして二曲目が華々しく紹介された後で、ラストへと移る。
ラストは「大和魂」……今回はイベント50回記念と称し、サブタイトル「AnBの力」と称しお送りする。
そしてステージに司会の変なカツラをした石崎姉妹(笑)と、ちょんまげ姿の華原ひよ美(=中の人たちは主宰のFICEと、あをいちん)を呼び込み、このイベントの50回を盛大にお祝いした。
こうして自身の再出発と、イベントの50回を大いに祝して大和撫子のステージは終了。
今や「ぢゃ☆ベストテン」の看板出演者……やる事が非常ににくい、いいステージでした。
・4位:桑名美沙子
前回から3ランクダウンで連覇ならず。美沙っちぃこと桑名美沙子。
なかなか連覇は難しいのは分かっていましたが、ベスト3からも陥落とは優勝の後の結果としてはやや厳しい結果となったか……。
一曲目は「Empty MERMAiD」(LiSA)
アニソン歌手で有名なLiSAだがこの楽曲はノンタイアップ。
ただこれまでの彼女のカヴァーソングの傾向からして、なんら不思議は無い楽曲をチョイスした感はある。
二曲目は「オルフェンズの涙」(MISIA)
こちらはアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のEDテーマ。
歌い手が有名なので、初めて聴いたら、そのイメージはあまり沸かないかも知れないが……。
なお桑名美沙子自身、アニメ本編は観た事がなかったようで、今回歌う際「アニメを観ていれば歌い方が違ったかもしれない」とMCで述べている。
こうして一曲目、二曲目をカヴァーで歌う桑名美沙子。
どちらも各界を代表する歌い手の楽曲だが、それを難なくカヴァーした感はあります。
こうしてカヴァーソングを文字通り「カヴァー」出来る高い歌唱力には毎回頭が下がります。
ラストは「希望の剣」
桑名美沙子のオリジナル楽曲。
カヴァーソングもいいのですが、オリジナル楽曲における迫力のある歌いまわしこそ、彼女の真骨頂と感じる次第です。
今回も緩急つけてセットリストを組んだ印象のある桑名美沙子。
その変幻自在の歌声から、耳が離せない……。
……いよいよベスト3。
前回、優勝の桑名美沙子は既に出ている。
残り3組、優勝を手にしたのは誰か!?
まず3位に読み上げられたのは……。
・3位:デカシャツ喫茶
前回から3ランクアップ。デカシャツ喫茶の二人……。
そう二人……前回はヨツイミワ、一人だった。
思い起こすこと2ヶ月前……シノンが急病で倒れ、このイベントにヨツイミワは一人で臨む事となった。
この時、客層は誰も知らなかった。シノンが倒れた理由と、その事の重大さを……。
しかしヨツイミワはシノンの想いを受け取り、一人で「デカシャツ喫茶」として戦いに挑んだ。
そしてその想いに応えるよう……シノンは帰ってきた……。
ソロでの復帰は5月上旬に済ませていたシノンだが「デカシャツ喫茶」としてはこの日が正真正銘の復帰ライブとなった。
そんなシノンとヨツイミワが選んだ最初の一曲目は「moRe Stage」
自身たちと応援してくれる客の絆を書いた一曲から、彼女たちのステージは再びスタートした。
いつもの通り下手側にヨツイミワ、上手側にシノンがいる……この当たり前の光景が、このように観れる事に対し事情を知る全ての人が安堵した事だろう。
この日、唯一違ったといえば、ステージの中央、マイクスタンドを土台にモバイルシノン(パペット)がいるくらいか……。
こうしていつものようで、だけどいつもより少し特別なステージはこうして始まった。
続いて二曲目「Answer Beat」
前回、シノンがヨツイミワに対して「勝て」と言って送り出したというエピソードがあったように、二人のこのイベントに対するリスペクト、そして負けられない思いが詰まった一曲である。
今回が50回の記念という事を抜きにしても、この歌を歌う事で、二人なりの臨戦態勢を表したかったのかも知れない。
続いて三曲目「レモネード」
ここで珍しい光景が見れる。
普段、どちらかというとツンデレで言えば、ツンのシノンと、デレ(?)のヨツイミワ。
しかしこの日はシノンの方がどちらかというと、そういうデレを見せて、ヨツイミワに対し感謝というか……楽曲に合わせてまさに「愛の告白」をした訳ですが(笑)
そして普段、そういう事をやられ慣れていないヨツイミワは「きもいー」と言っていたのであるが(笑)
……こうしたやり取り一つの中に、二人の間にしか分からない絆が感じられました。
歌を通じて、二人ともきっとお互いに繋がっていた事を感じさせるステージがこうして続いた。
ラストは二人の代表曲「before daybreak」
会場の空気の一体感が、これまで以上に高まった。
元々二人のキラーソングと言って過言でない名曲である。
しかも今回は更にデカシャツ喫茶の再出発のステージ……盛り上がらない訳がなかった。
こうして4曲20分のステージ……この会場に居た誰もが、きっとデカシャツ喫茶のステージを体感できる幸せを感じていたに違いない。
その中心には誰よりも楽しそうに、そして幸せそうに歌う、ヨツイミワ、シノン……二人の姿がそこにはあった……。
こうして3位の発表が終了した。
デカシャツ喫茶として復帰したシノンの姿に、そして再び二人でステージに立った姿に誰もが感動した。
……だがイベントはこれで終わっていない。残り2組が残っている。
そして残った2組はこの時点で、ある偉大な記録を8年ぶりに掘り起こしたのだが……。
残った2組……いや二人の間にあったのは、僅かな差……。
先にその名を読み上げられたのは……。
・2位:石戸なつみ
前回と同ランクキープ。なーここと石戸なつみ。
……今回で二度目の2位。あともう少しで届いたのだが……。
しかしここで何を言っても仕方ない。
一曲目「JDA」から熱いハートをたぎらせてステージに向かう。
いつものように熱い演奏と、熱い歌声。
そこには普段から我々の知る、石戸なつみの姿がそこにあった。
だがMCの時に彼女はハッキリと口にする……「負けて悔しいです」……と。
もちろん二回連続2位になった事は感謝している。しかし……今回、彼女にとっては何が何でも負けたくない宿命のライバルに敗れての2位だったのが、悔しさを助長したのだろう。
だがここで悔しがってばかりも居られなかった。
この「5月」という月は、石戸なつみにもう一つの勝負……そう試練が課される月でもあった。
二年前の5月……石戸なつみはこのイベントでの脱落を経験している。
それ以来、彼女にとって、この5月は鬼門……と自身で言っている。
この日、彼女は二つのものと戦っていた。
目の前にいるライバルと、過去の自分自身と……。
そんな過去の自分自身と向き合う意味もあってか……この後、三曲は彼女自身にとってターニングポイントとなったオリジナル楽曲を持ってきた。
二曲目「snow dust」
この日、何度も名前が挙がっているが、おかやん。作曲の名バラード。
ある意味、石戸なつみのバラードの路線を決定づけた楽曲である。
確かにあらゆる場面で、彼女が大切に歌ってきた楽曲で、彼女の今回の趣旨に則っていけば納得の選曲である。
三曲目「Meteor Light」
どちらかというと、現在の大まかな楽曲の方向性が決まったのはこの楽曲かも知れない。
この楽曲は現在の事務所・M-Infinity所属前の一曲なのだが、今のオリジナル楽曲に一番近いものを持っていると感じる。
それ故、現在でも歌われる頻度が非常に高いのもそのためと考えられる。
そしてラストは……ご存知「WHITE OUT」
石戸なつみ初のオリジナル。
彼女の原点がここに詰まっている。
彼女の情熱のこもった歌声が……そして鉄拳の痛さ(汗)が伝わってくる名曲である。
こうして「ターニングポイント」に並べた今回の楽曲、まさに二年前の5月、脱落した頃に揃っていた楽曲ばかりである。
石戸なつみにとってこれらの楽曲を歌う事で、二年前の自分自身を超えるための戦いを挑んだ……そうとも取れるステージだった。
そして終生のライバルへの挑戦状を再び叩きつけた……のかも知れない。
以上、石戸なつみのステージは終了。今度こそ彼女は頂点を極める事が出来るのか……。
……こうして石戸なつみを経て、今回優勝したのは……。
2位との差、僅か90点……大接戦を制したのは……。
・1位:江織杏
前回から2ランクアップ。えおりんこと江織杏。
今年1月のvol.48以来、2回目の優勝を見事に飾りました。
一曲目は「桜月譚」からスタート。
堂々と歌う……かと思いきや、早くも声を詰まらせている……最初から感極まっている様子だった。
元々感受性も強く、また非常に涙もろい事でも有名な彼女である。
MCでは2回目の優勝を飾れた事に対する感謝の言葉……そしてどこか言葉の端々に責任を感じるような言葉も混ざっていた。
2回目の優勝ゆえの嬉しさとは、また違った感情も大いに混ざっていたように見えた。
続いて二曲目、三曲目に用意したのは、5月上旬にレコ発を済ませたばかりの新曲たち。
二曲目「Dig in」→三曲目「Dig up」と連続である。
先程までの感極まった表情がこの時だけは、引っ込めたような感じになる。
「Dig in」は「めしあがれ」、「Dig up」は「耳をかっぽじって(聴け)」の意味がある。
両曲ともこれまでの彼女には無いような感じの楽曲に仕上がっている。
特に「Dig up」は彼女にしてはどストレート過ぎるラブソングに仕上がっている。
これまでコミカルな歌詞が目立った彼女にしては珍しい楽曲に仕上がっている。
むしろこれを機に、作詞の路線が変更していく……そんな可能性も否定できないが、これまでの作品と比べたら、歌詞が異色なのは間違いない。
この新曲二曲を歌いきったところで、再びMC。
……やはり涙ぐんでいる(汗)
ただ今回の彼女のMCを聴く限り、嬉しさと同じくらいの責任感を感じているように思えた。
だけど責任感で押しつぶされそうな不安ではなく、このイベントの……そう50回を迎えるこのイベントの、50回目のラストを飾る事に対する名誉を感じているようにも見えた。
そしてラストの楽曲を紹介する……が、これは間違い(汗)
実はラストの前にもう一曲あって、ラストは二曲連続締めとなっている。
……という事で四曲目「スプートニク2号」を熱唱。
もうすっかりお馴染みの「ワンコの歌」
彼女らしい優しさが詰め込まれた良曲である。
そしてラストは今度こそ……「白黒戦士パンダマン」
江織杏がヒーローっぽい……そんなイメージがこの楽曲を聴くたびに感じる。
どこかコミカルで、ほんの少しの哀愁が漂う歌詞と、結構王道なギターサウンドが心地よかった。
ラストはこうして大いにステージを楽しみ……江織杏、2回目の優勝のステージは終了した。
そして彼女のステージをもって、東高円寺での開催、全てのステージは終了となりました……。
こうして全11組の出演者のステージは終わる……。
そしてすぐさま投票タイムに突入。
投票時間、今回のランキングのデータ、告知を経て物販タイムへ移行となった。
和やかなムードがしばらく続いた後……会場は暗転し映画「ジョ○ズ」のBGMが流れる……。
そう……今回もあの時間がやって参りました。
●脱落者発表
……神妙な面持ちでステージの上に立った、石崎姉妹……。
低いテンションで、投票結果の11位……即ち脱落が発表される……。
獲得点数は2,600点ほど……今回、脱落の憂き目に遭ったのは……。
・華原ひよ美
壮絶……史上2組目の昇格即脱落に見舞われた……。
……が、会場は何故か大爆笑(笑)
むしろ司会の石崎姉ことFICE・炎が「ひよ美が落ちたから、発表するまで笑いをこらえていた」というレベルである(笑)
そして脱落した当の本人もショックを受けた……というよりは、最後はオチがついた……と言った感じだった(笑)
こうして記念すべき50回目の「ぢゃ☆ベストテン」は抱腹絶倒(?)のオチがついて、幕を閉じた……。
●総括
50回の記念に相応しい、とても見応えのある回になったと思います。
まず優勝した江織杏。2回目の優勝は見事でした。
このイベントを通じて成長した出演者の一人と言って過言ではない彼女。
今回もその成長を見せる形になったと思います。
5月上旬にレコ発されたばかりの新曲の発表も含め、新旧の楽曲をうまく織り交ぜての25分のステージ。非常に見応えが十分でした。
このイベント勝ち上がってから、ほぼほぼオリジナルしか歌っていない彼女ですが、気がつけば10曲を超えるオリジナル楽曲を所持。
勝ち上がりから二年程度という年月を考えても、オリジナル楽曲の増え方はこの界隈では驚異的なペースという事に気づかされます。
楽曲の総合プロデュースもしている、M-Infinty・小林社長の努力、尽力には頭が下がります。
こうして今年2回目の優勝を果たした彼女ですが、今年はこれからかなり大掛かりな展開が待っています。
6、8、10と隔月の主催イベント、そして11月上旬のBDワンマンライブ……いい具合にこのイベントとはスパンが取れており、年間を通じて成長できる土台が揃っています。
いずれにしろこれで今年2回目の優勝を飾り、年間最多勝の観点から見ても一歩抜け出しました。
もしかすると……このまま行けば彼女はこのまま、このイベントの新女王になれるかも知れません。
上半期を総評すると、非常に素晴らしい成績。
少し涙もろい面はあるものの、優勝=このイベントの締めを飾る看板という事を十分自覚しているのが見て取れます。
恐らく今年下半期は江織杏にとって、このイベントに関わらず勝負の半年になります。
果たしてその過程において、彼女がどのように成長するのか……これからも目が離せません。
その江織杏に及ばず2位だった石戸なつみ。本当に僅かな差で逃した優勝……残念でした。
一言で無念とか、残念では片付けられないのは分かっていても、今回は「残念」という言葉がまず真っ先に出てしまう。
それくらい前回も、そして今回のステージを観ていても、優勝した江織杏との差は無かったように思います。
また彼女も実力的なものでいえば、優勝に相応しいステージを展開していたし、僅差での2位という結果にも納得です。
唯一、江織杏と違いがあるなら、彼女の場合、オリジナルの楽曲の幅があるという事。
現在は江織杏と同じM-Infinity所属だが、それ以前は主宰・FICEと同じビッグファイタープロジェクト所属だった石戸なつみ。
その頃からアルバムも有り、オリジナル楽曲の所持数、そしてその幅だけなら同時からこの界隈でも有数のものだった。
現在もその当時の楽曲を、M-Infinity所属後に出来た楽曲とうまく織り交ぜて、ステージを構成しているのが彼女の特徴。
今回、彼女が「ターニングポイント」と称した三曲も前述のアルバム収録曲……それこそ二年前の脱落時には、既にあったものである。
恐らく今回、彼女がこの三曲を持ってきた背景には「鬼門の5月」に対するトラウマの払拭、そして実は江織杏との差異をつけたかったのではないか……とも観れる。
いずれにせよ、今回は脱落とは無縁の状況で、上位をキープした。
これからも江織杏と共にこのイベントを引っ張っていく出演者になる事は間違いないだろう。
……そして多くの方はここでお気付きだろうが江織杏、石戸なつみ、同事務所に所属する二人が上位を独占……「1、2FINISH」を達成した!
なおこの記録は2008年5月のvol.3でMarvelYell所属だった桜川ひめこ、松本香苗が達成して以来、実に8年ぶりの記録である。
このイベントが長く続いたからこそ生まれた記録でもあるが、常々、二人の1、2FINISHを目標としていたM-Infinty・小林社長にとっては一つ念願が叶った形となった。
本当に素晴らしい記録であると同時に、二人の歌い手を育て上げたM-Infinty・小林社長のこれまでの成果に改めて敬意を表したいと思う。
こうしてM-Infinty勢「1、2FINISH」が達成されたが、これにより他の出演者の追撃も熾烈なものになっていくだろう。
その最有力候補の場所にいるのが3位、デカシャツ喫茶。
順位的にも過去に「年間最多勝」を獲った実績からも、そう目させるが自然な見方だろう。
……とは言え、今回はこういう順位の話を抜きにしてシノンの復帰は非常に喜ばしく、また大きな出来事だったと思う。
正直な話……シノンが今回、クモ膜下出血で倒れてから僅か二ヶ月あまりの期間で再びステージに立てている事が奇跡にも近い出来事と言って過言ではない。
そして……シノンの病状を伏せたまま、前回のステージ、一人でステージに立ったヨツイミワの尽力も忘れてはいけない。
シノンが病室で戦っていた時、またヨツイミワもステージの上で一人戦っていた……そうデカシャツ喫茶として……。
その努力が実って3ランクアップ。そして今回、最高の形でシノンのデカシャツ喫茶復帰戦を迎える事が出来た。
もちろん今回のステージ自体も、非常に感動的なものであったのは間違いない。
だがそこまでに至る、デカシャツ喫茶の二人、それぞれの戦いに打ち克ったからこその今回の結果だった事を忘れてはいけない。
そして今回の一件が二人の絆をより一層深めたのは間違いなく、これまで以上に素晴らしいステージを披露してくれる事だろう。
……何よりこのイベントでは勝ちにこだわる二人である……今回のセットリストからしても、勝ちにこだわっている事がわかる。
こうして復活したデカシャツ喫茶、これからもこのイベントで素晴らしい歌声と、シュールな笑い(笑)をステージの上で振りまいて欲しい。
……そして4位以下を観てみると……。
4位、桑名美沙子。残念ながら連覇は逃す事に。
圧倒的な歌唱力を武器としており、今回もその歌唱力には目を見張るものがあった。
今回もそれは初めて披露したカヴァーソング二曲の出来を見ていれば、誰もが納得だっただろう。
しかし……その弊害が昨今のカヴァー重視のセットリストだと思うし、今回の連覇を逃した遠因はここではないだろうか……。
前回の総評でも、桑名美沙子の歌唱力と、石戸なつみのオリジナルを歌い上げる構成の勝負になる見方をしていた。
結果は両者とも優勝は出来なかったが、江織杏、石戸なつみ、強いてはデカシャツ喫茶と今回をベスト3はオリジナル重視の傾向が強い歌い手が占めた。
(実際、この三組、前回はオリジナルしか歌っていない)
実は今年の桑名美沙子、目に見えてカヴァー比率が高すぎる。
1月(vol.48)は全4曲中2曲がカヴァー。ここはまだいい。しかしこれが3月(vol.49)は全5曲のうち4曲がカヴァー。そして今回も3曲中2曲がカヴァー……。
しかもここ三回、ラストがオリジナル「希望の剣」で統一。正直、今年、このイベントに限れば彼女のオリジナルが「希望の剣」と1月の「明日も一緒♪」しか聴けていないのだ。
これではカヴァー偏重と言われても仕方ないし、多くの客層が彼女の歌唱力を評価していたとしても「何かが違う」と思われても仕方ない部分である。
ちなみに桑名美沙子、オリジナルの曲数もそれなりにあるので、正直、5曲連続オリジナルとか普通に出来るのである。
最近の彼女はどうも歌唱力にこだわり過ぎているきらいがあり、昨今の彼女のセットリストを観ているとバランスの悪さが気になる。
次から次へ新しいカヴァーに挑戦するのも、またカヴァーでも極めようとするのもいいが……もう少し自分にしか歌えないオリジナルを大切にしてもいいと思う。
彼女なりの考えがあるのかもしれないけど……ただ客層の答えはこうして結果に現れたという事で……。
なお次回は某オーディションライブでの出演のため、欠席が確定的である。
欠席となると次回の順位が気になるところであるが、まずはオーディションライブでいい結果を得られる事を願う次第です。
5位、大和撫子。記念すべき回で新体制の新たなるスタートを見事に切れたと思います。
椛の初参戦、また自身にとっても四人体制での初陣、それに伴う新曲、新衣装披露とうまい事、初物尽くしを取り入れて出してきたと思います。
その上、ラスト「大和魂」では主宰を持ち上げるなど、節目をきちんと理解した上での素晴らしいステージでした。
大和撫子はこういう事をやらせたら、本当に上手い。それ故、これまで33回もやってこれたし、14回の優勝を飾れたと思う次第です。
唯一、椛がこのイベントの雰囲気についていけるかという懸念はありましたが、今回を観ていれば(同じくこのイベント初参戦だった)固定ファン共々、その点は問題なさそう。
四人体制の彼女たちにとって正念場が訪れるとすれば、次回だと思います。
今回のようなロケットスタートの要素が無い中、果たしてどのようなステージをするのか注目されます。
もっともそれが無くても、これまで勝負所で勝負を仕掛けて、しかもそれが功を奏した大和撫子の事です。次回は次回で注目したいと思います。
6位、MicA。新SEという新機軸と、オーソドックスにしたセットリストのバランスが良かった。
毎回、何かと新しい事に挑戦する彼女。ベスト3まで届かないながらも、昨今は中位を安定してキープしているだけの事はあります。
今回はSEを新しくしてダンスを盛り込むという試み。これまでの彼女にない新たな演出で良かったと思います。
一方、その後のセットリストについてはオーソドックスに戻したという印象。
今年に入り変則メドレー構成が続いたのと、それで結果が出なかった事が影響したように思えます。
でも今回、改めて一曲、一曲をフルコーラスで聴いて、これまで気付かなかった彼女の新たな良さというのも分かったように思えます。
これからも試行錯誤を続けるであろうMicA。工夫と共に地に足つけた基盤の重要さを学びながら、三年目の「ぢゃ☆ベストテン」でも頑張って欲しいと思います。
7位、まかべまお。彼女もまた復帰戦。だけど良く頑張ったと思います。
正直、シノンの復帰戦が注目集まりがちだったけど、彼女も今回が怪我のあとここが復帰戦だった訳で……確かにシノンと比べたら休養期間短かったけど、彼女も今回ここに立つまで苦労した一人。
まだまともに立てない状態でのバラード二曲という構成は考えたと思います。
でもラストは逆に驚いたねぇ(笑)片足だちで飛び跳ねるとは(笑)
だけど……裏を返せば、これが当時の彼女の精一杯だった可能性は十二分に考えられる訳です。
しかし「災い転じて福となす」ではないけど、彼女のバラードにおける見応えを十二分に感じられたのは今回の収穫だったかと。
次回、怪我が治っているであろう彼女がどういうステージを見せるか楽しみにしたいと思います。
8位、清水舞美。初ランクインはこんなところでしょうが……。
前回、昇格してまだ2回。まだ本領を発揮できていないとは思います。
ぶっちゃけた話、ここまでオーソドックス過ぎて、他のイベントでも観ている清水舞美しか観れていないというのが印象……。
いや……彼女に至っては、他のイベントでハチャメチャしているのを何度か観ているので、それが観れていないという方が正しいか……。
まだこのイベントに慣れていない部分はあるのだろうけど、一つだけ気になったのはMCでの発言。
奥の手はまだ持っている、上位に行ったら見せる……のような趣旨の発言をしているけど、正直、それではその前に脱落してしまうと思ったのが率直な感想。
本当に見せたい奥の手は、勝負所まで取っておくのはいいかもしれない。だけどこのイベントほど出し惜しみをしたら、容赦なく蹴落とされるのもまた事実。
不要な発言と、出し惜しみは禁物。下位は下位なりに出来る工夫がある。
今回は残ったので、7月、自身のBDライブ直前で忙しいと思うけど、そこのところは頑張ってひねり出して、いい誕生日を迎えてくれる事を願う次第。
9位、りゅうきいずむ。もしかしたら今回、最も意表をつかれたかも知れないのは彼女……。
本編でも語ったとおり「どうした、りゅうき!?」が今回の感想。もっとも彼女がこれまでこのイベント以外でも、色々やってきたのを知っていれば……まぁこの手のステージも予想出来たかも。
率直な感想を語るなら、非常に面白かったし、楽しかったステージです。これも一種の「鬱ぽっぷ」なのかな……そう思いました。
ただ恐らく彼女の本線はこういうステージではないのは、古くからの客層は皆、理解しているはず……。
いわば今回の方が奇襲に近いステージです。
次回の結果、どうなっているかを受けて、どういうステージを組み立てるのか……もしかしたら彼女自身、自らに高いハードルを作った可能性がある今回。
6月のMa:rchen-holic*周年と、7月のBDと大きなところが続くけど頑張って欲しいところです。
10位、Bevitrice e Goloso。コント路線が安定も、若干ネタ切れ感も……。
コントの出来栄えは相変わらず高く、またところどころイベントの時事ネタを盛り込むなど、非常にうまく出来ていました。
ただ今回、何故ツッパリだったのか……。これまでのコントと比べると、その理由がどうも見つからない。
確かに5月は一番、時事ネタに困る時期なのですが……そういう意味ではコント路線も限界が若干見えてきたか……。
しかし今、Bevitrice e Golosoが生き残る筋道は、どのように途中まで繋げて、オリジナル「一升!」に繋げるかという構成一つにかかっている。
回数を重ねれば苦しくなる事は分かっていたはずなので、ここでくじけないで欲しいと思う。
神戸忍がMCで語ったとおり、いつか自分たちのステージを大切な友に見せるその日まで(もちろんその日以降も)踏ん張って欲しいところである。
そしてラストに今回、昇格即脱落となった華原ひよ美……まさに「嵐のようにやってきて、嵐のように去っていった」かと(笑)
……なんだろう。第一印象は非常に強烈なんだけどね。
あまり真面目に今回の脱落要因を挙げる人が恐らくいないであろうくらい、ネタキャラに特化したキャラ作りは秀逸だった。
恐らく脱落しても「ひよ美だから」で済んでいる人が大半だと思う。逆に言うと脱落してそう思わせるキャラは凄いと思う次第です。
しかしその強烈なキャラ故に落としてもいいと思った客層がそれなりに多くなってしまった事が想像出来るので、この点についてはこのイベントでは一長一短だったかと思います。
あとはステージの構成。
やはり昼勝ち抜いた時と全く同じような「一曲入魂」のスタイルは連続だと厳しかった。
せっかくおかやん。先生も居た事だし、せめて2曲にするとかすれば違ったのかと……ただこれはこれで「おかやん。の無駄遣い」を標榜したひよ美のスタンスは貫いたので、なんとも言えない部分も……(笑)
とにかく「ぢゃ☆ベストテン」史上、最強(凶?)のネタキャラとして、脱落してなおインパクトを残したのは彼女をおいて他はいないと思う。
50回記念となった「ぢゃ☆ベストテン」に、ひよ美がねじ込まれた記憶は、多くの客層にトラウマ……いや思い出として刻まれると思います……多分。
……こうして「ぢゃ☆ベストテン vol.50」は、様々なドラマを残し幕を閉じました。
全ての出演者が全力を持って臨み、また全ての客層が自分の意志を持って投票に臨んでいく……。
普通のライブイベントでは味わえない興奮と緊張感が、このイベントには住んでいます。
それ故、多くの出演者、そして多くの客層に、今日まで愛され続けてきたのだと見ていて感じます。
また各出演者がそれぞれの想いを持って、このイベントに臨んでいると思う次第です。
その想いの積み重ねが「ぢゃ☆ベストテン」というイベントを8年半にも長きに渡り、育てたのかと自分は思っています。
そんな「ぢゃ☆ベストテン」……今回で東高円寺ロサンゼルスクラブでの戦いは終わり。
次回からは新会場……池袋monoでの開催となる!
2016年7月16日。
「ぢゃ☆ベストテン vol.51」
真夏の新会場で熱いライブバトルが火花を散らす!
追伸:
半年という短い間でしたが、東高円寺ロサンゼルスクラブ……本当にありがとうございました!
これからも他のイベントでお伺いする時は、よろしくお願い致します!