【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第50回イカすアキバ天国』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第50回イカすアキバ天国』@東高円寺ロサンゼルスクラブ
 
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
 
……このイベントが開始されたのは、2008年1月。
 
昼夜連動投票制イベントとして始まったAnBぷれみあむぅシリーズ。
昼の部「イカすアキバ天国」は、夜の部「ぢゃ☆ベストテン」への登竜門として開始した。
 
多くの界隈を代表する歌い手が挑戦し、「ぢゃ☆ベストテン」への出場権を手にした者もいれば、逆に涙を飲み上がれなかった者、また挑戦を断念せざるを得ない者もいた。
 
こうして多くの笑顔と涙が二ヶ月に一度繰り広げられ、その結果、これまでのべ49組の勝者を「ぢゃ☆ベストテン」へと送り込んでいった……。
 
そして2016年5月21日……イベントが開始されてから、約8年半の月日が流れたこの日、このイベントは50回目の節目を迎えた……。
初夏の風薫る、東高円寺の地で、50回目の戦いが今、始まろうとしていた……。
 
東高円寺代替開催最終戦!「第50回イカすアキバ天国」の様子をレポートします。
 
●開演前
 
開場予定時間が10分ほど押した。
その影響か開場直前には多くの客層が詰め掛けており、長い列を形成していた。
 
50回の記念だからだろうか……心なしかいつもより多くの客層が居たように思える。
こうして開場後は、多くの客層が入場。
 
会場の中では早速、この「第50回イカすアキバ天国」の出演順決定あみだクジの様子が流れており、早くも会場の空気を暖めていた。
既に出演順は決定しているにも関わらず、会場ではその様子がまるで今、リアルタイムで起きているような緊迫感でもって見守られていた。
 
こうしてあみだクジの映像、諸注意の映像の後、OP映像となる。
OP映像の各出演者へのコメントで会場が爆笑に包まれた後、OPアクトとなる……。
 
●OPアクト
 
OPアクトに登場したのは、がちゃぴんず。
「EZ DO DANCE」を無表情で踊る。
 
なおこの時、自分が振り付けを間違えて、がちゃ妹がつられたため、この直後に蹴られたのはご愛嬌という事で(笑)
 
こうしてOPアクトから準備運動代わりに盛り上がった後で、司会のFICEが登場する。
 
もうこの時から氷の顔が真っ白なのだが、気にしたら負けである(笑)
 
50回記念に関する御礼と、改めて投票ルール、細かい注意点など一通り話した後でいよいよ本編開始となる!
 
記念すべき「第50回イカすアキバ天国」、そのトップバッターとして登場したのは……。
 
●本編
 
・1番手:荻野アサミ(出場:5回目)
前回出場時、3回目の3位で「四代目ブロンズコレクター」を襲名した荻野アサミ。堂々の登場。
一曲目は彼女の代表曲「ASAMI to Heart」
「クラッシャーアサミ」と連呼するが、「ASAMI to Heart」が正しい(笑)
そして朝から「クラッシャー」とコール(笑)爽快である。
さてそんな荻野アサミ、前回入賞したら楽曲を作るという公約をしている。
……という事で新曲披露。
タイトルは「君とEXPO」
まだ完成版ではないとの事だが、どこか懐かしい感じのするメロディラインがじわじわ来る楽曲である。
この段階でも結構、いい歌だと思ったので、これの完成版は非常に楽しみである。
こうして二曲オリジナルで終えた荻野アサミ。
ラストは今回もカヴァー。趣旨としては、我々の年代には「あー」となるアニソン……。
前回は「ダンバインとぶ」(MIQ)でおっさんホイホイだったが(笑)今回は歌ったのは……「JUST COMMUNICATION」(TWO-MIX)
確かに!年代的にはそうなる。
それにしても、この楽曲ももう20年以上前になるんだよな……時の流れは恐ろしい……。
当時この楽曲を始めて聴いた時、高校生だった自分もいい中年になる訳だ(笑)
そんな訳で最後は懐かしい楽曲の前に、懐かしい気持ちになって、荻野アサミのステージは終了。
さて前回で公約通り「四代目ブロンズコレクター」になった荻野アサミ。
司会のFICEに促されて言った次の目標は……優勝の二文字!
果たして今回の結果はいかに!?
 
続いて登場は出場2回目の彼女。
前回も2番手で今回も2番手。今回はどのようなステージを観せてくれるのか……!?
 
・2番手:寿ひなた(出場:2回目)
第48回の初出場以来、2回目の出場となった寿ひなた。
そんな彼女のステージだが、MCなし4曲連続ステージだった。
前回出場時に「MCが苦手」と言っていた彼女、一体、どんなステージだったのか。
一曲目の「A night comes!」(豊田瀬利香)は「夜が来る!」というゲームの主題歌。
方面としては18禁の部類なのだが、非常にロックテイストなカッコイイ楽曲に仕上がっている。
二曲目「甲賀忍法帖」(陰陽座)はこの界隈でも有名なカヴァーソング。
系統的には一曲目と似ているが、そもそも陰陽座が和風ロックテイストのバンド。
一曲目とは系統が明らかに異なる。
三曲目「W;Wonder tale」は声優・田村ゆかりの楽曲。
非常にポップなチューンで、かわいらしい楽曲に仕上がっている。
ラストにオリジナル「ちいさなほしのうた」
非常にかわいらしくまとまっていた。
三曲目、四曲目における仕草は非常にかわいらしく、思わず見つめられるとときめいてしまうものだった(照)
こうしてロックテイストの楽曲から、ポップな楽曲まで非常に幅広いジャンルの楽曲を歌った寿ひなた。
15分間、彼女の魅力満載のステージを届けてくれた。
2回目の挑戦となった今回、果たしてどのような結果になったのか。
 
続いて登場するのは、今回50回記念を迎えた主宰……。
記念すべき50回目のアキ天。果たして、どんなステージを見せたのか……。
 
・3番手:FICE(出場:11回目)
ご存知主宰・FICE。昼はもう11回目の登場となる。
さてこの日のFICE、登場したのは、顔面白塗りの殿様スタイルの氷(笑)
ちょんまげのヅラを被った、着ぐるみダンサーズたちを引き連れて登場し「暇じゃ。暇じゃ」とぼやく。
そこへ「じぃはどこじゃ~?」と、じぃを探す声が……たちまち雷が轟く音と共に、ある楽曲のイントロが……。
「ガッツだぜ!」(ウルフルズ)に乗って登場したのは、やはり同じように殿様スタイルに身を包んだ炎(笑)
これだとじぃと殿様というよりは、ダブル殿様みたいな気もするが(笑)
そんな訳で登場した炎。しかしここから殿と言えば「ケンちゃん」という話題になる。
しかし「ケンちゃん」と言えば……という事で以下、ボケ倒し。
 
「マツケンサンバ」(松平健)→ある意味、間違えていないが、どちらかと言えば「暴れん坊将軍」(笑)
「POP STAR」(平井堅)→神戸忍がアフロのヅラで登場したが、明らかに間違え……。
「カローラⅡに乗って」(小沢健二)→氷のひどい歌声が印象的(笑)
「愛を取りもどせ!」(クリスタルキング)→「YouはShock!」で止まる。炎が下に仕込んだ肉襦袢に北斗七星が刻まれている。
たむらけんじ登場……→わざわざこのためにBenjamin(Bevitrice e Goloso)登場。時間にしておおよそ40秒……(笑)
 
……とこのように徹底的にボケ倒した後、着ぐるみのがちゃ妹が指差した先に居たのは。FICE 座 RAINBOWのギターでお馴染み……けんちゃん。
……という事でラスト「視線」(笑)
もうオチは予想ついていると思うが「視線」でけんちゃんを囲むという手法を取る(笑)
ラストはけんちゃんが普段の「視線」で普通のお客様と同様、ステージに上り……最後はけんちゃん違いだったーというオチで終了(笑)
こうして見事な15分のコント……もといステージを見せてくれたFICE。
15周年迎えても、50回記念迎えても、その姿勢は全くぶれませんでした(笑)
 
そんなFICEの強烈なステージの後、登場したのは出場6回目となる彼女たち。
……メンバー募集しているけど、一向に増えないねぇ……。
 
・4番手:ダイエット・デス・スパイラル(出場:6回目)
実は何気に今年初出場、ダイエット・デス・ スパイラル。略してDDS。
あまり久々感が無いのは、前回、夢咲めあがソロ出場したのも影響しているからか……。
そんなDDS。一曲目に「DDSのテーマ」
しかしこれまでと若干歌詞は異なっており、実は全員で5人いるという内容のもの……。
リーダー・タマオ曰く「いないメンバーの分の事も込めて歌った」というが、恨み節にも聴き取れたのは気のせいか……(笑)
続いて二曲目「絶望ビリー」(マキシマ ム ザ ホルモン)という流れ。
ユニット名のように「デスボイス」を使いこなす彼女たちならではの選曲。
いかにもDDSらしい楽曲となった。
こうして二曲終えたところでMCを挟むDDS。
ここでやや長めのMCで、現在のDDSの状況を交え、今後の決意というかそういうものを語っている。
そしてラストは「革命デュアリズム」(水樹奈々×T.M.Revolution)
これまでの楽曲の傾向からすると、意外な選曲であったが、二人の新たな一面を見せる事が出来た。
こうしてDDSのステージは終了。
出場6回目の今回、果たしてどうなったか……。
 
イベント常連の面々が登場する中、続いては今回唯一の初出場。
ただならぬ雰囲気を漂わせて彼らは颯爽と登場した……。
 
・5番手:化面狂奏戯樂(初出場)
初出場、化面狂奏戯樂。通称「化面(ばけめん)」の登場である。
登場と同時にプロジェクターから映像が映し出され、そしてステージの上で、メンバーの響、京呼が躍動する。
一曲目「ミーミルの花」
ボーカロイドのカヴァー曲であるが、冒頭から響、京呼のハーモニーがステージの上を駆け巡る。
男女ツインヴォーカルの圧倒的な迫力に会場も耳を傾け、またプロジェクターの映像に目を向ける。
続いて二曲目は「Hu:ckebein」
化面狂奏戯樂のオリジナル楽曲である。
一曲目に引き続き、二人の歌声と映像で観客の五感を刺激し続ける。
ステージの上には「化面」をした独特の風貌の二人の姿……まるで異世界にいるような、そんな感覚すら覚え始める。
二曲を終えてMC。
この日の衣装が 新衣装という事などをトークするが、映像では刻々とカウントダウンが……。
実はこの時間がMCの残り時間で徐々に減っていく……というものだった。
こうしてカウントダウンが終わり、ラスト一曲に。
ラストは「Love in the ice」(東方神起)
ここでは現在、休養中のメンバー:縫のヴォーカルが入った状態の音源が用意されており、ステージの上の二人と合わせた三重奏が奏でられた。
こうして最初から最後まで五感を刺激し続けた、化面狂奏戯樂のステージは終了。
ただただ圧巻の15分……非常に濃い空間を演出した……。
 
濃い……と言えば、彼女もキャラクターの濃さでは一歩も引けを取らない。
「世界遺産」を持つ女……四度目の「アキ天」出場となる。
 
・6番手:山名純(出場:4回目)
「爆乳集会」などでお馴染み・山名純。
背中に「乳」とプリントされたハッピ姿で登場(笑)
自慢の胸元を全開で、この日も最初から飛ばす、飛ばす……。
一曲目は全国流通も決まった「ぱいぱいわっしょい」 からスタート。
会場全体をこだまする「おっぱい」コールと共に、最初から全力でパフォーマンスを披露する山名純。
なおこの楽曲の全国流通の際の悩みは、インストアイベントで「おっぱい」コールはどこまで出来るかという事らしい(笑)
こうして一曲目を終え、ハッピを脱いだ山名純。
ますます衣装の胸元が露わとなり、自慢の胸元、そして「世界遺産」と称される胸の谷間が目立つようになる(照)
さっきから、おっぱいの話しかしていないようだが(実際そうなのだが)二曲目は正統派な楽曲を用意。
歌ったのは「Crescent Moon」
山名純自身の作詞曲の楽曲として有名。
現在の「おっぱい」キャラが確立する以前から大切に歌われている名曲である。
(ラストのミックスはご愛嬌だが)
決して「おっぱい」だけじゃない、正統派路線でのアピールをしたところでいよいよラストとなる……。
そんな彼女、今回はなんと新曲を用意しているとの事……そして、その新曲のタイトルは……。
 
「Rising Oppai」
 
会場大爆笑(爆)
「おっぱい」→正統派と来て、ここで再び「おっぱい」とは……。
しかし楽曲自体は非常に良く出来ており、今、流行りのアニメソングのメロディラインを忠実に再現したような良曲である。
そして楽曲のサビのラストで……「おっぱい」の叫びと共に、両手を胸を押し上げる様な形で、天に向かって突き上げる!(笑)
……もう「おっぱい」ネタもここまで突き抜けると清々しい(笑)エロの次元を遥かに超越した、一種の「芸術」のように思えた。
こうして山名純のステージは終了。新曲のタイトル通り「Rising」=昇る事は出来るのか……。
 
記念すべき50回のアキ天も彼女でラスト。
しかしそんな彼女のステージはちょっとした衝撃から始まった……。
 
・7番手:かものなつみ(出場:9回目)
アングラ系アイドルでお馴染み、かものなつみ。このイベントには長く出演しているのだが……冒頭の挨拶でいきなり出場辞退宣言。
会場が一瞬、呆気にとられたが……すぐにステージに戻ってくる。
某ドラ○もんのBGMに乗せて、コント(?)を披露。
その内容は……アキ天に出る事になったがどうしようと悩んでいるもの。
するとドラ○もんならぬ、めぐみちゃん(恐らくかものなつみの実母がモデル)がアキ天に勝てるようにと、賄賂を用意する(笑)
さすがにそれはまずいとかものなつみ。渋々ながら、一曲目「夏が嫌いなファンシーガール」を歌いだす……。
……とこのように、この日は曲とコントが交互に入れ替わる構成が続く。
一曲目を無事歌 い終えた後、天の声らしきものが聞こえて来て、二曲目「みちこがぜんぶわるい」となる。
この楽曲はかものなつみの祖母・みちこ(故人)をディス……いや、尊敬の念を込めて歌った楽曲(汗)
昨今の彼女の楽曲の中では一番の代表曲という事もあり、会場も一番の盛り上がりを見せる。
そして再びMC……というかコント(?)に戻り……最後はBGMか、どうかわからないままラスト「天使で妖精でお姫様だから忙しい。」に入る。
……不思議でアングラな雰囲気を醸し出す空間と、シュールなコントに彩られたかものなつみのステージは終了。
これまでにない、かものなつみの内面を抉り取ったようなステージに、会場はしばし感動にも似た沈黙が流れていた……。
 
こうして全7組のステージは 終了し、投票タイムに移行。
 
全ての客の投票が終わり集計タイムへと突入する。
果たして今回の結果は……。
 
●ゲスト
 
その前にゲストコーナー。
前回「第49回イカすアキバ天国」を優勝した華原ひよ美の登場である。
 
さてこの日のひよ美のステージだが……ほぼほぼMCである(笑)
イメージとしては、トーク型の音楽番組をイメージして欲しい。
FICEの影響でちょんまげをしているひよ美(笑)が、ステージの上に折りたたみ式の椅子を用意して、サポートであるおかやん。と延々とトーク……(笑)
 
このトーク部分が長い事、長い事(笑)
30分のステージなのに、15分経過しても曲に入らず。
さすがに焦るおかやん。(笑)
気にしないひよ美(笑)
 
それでもなんとか「金曜日のライオン」(TM NETWORK)を歌う。
その後も延々と続く、ひよ美トーク。
二人の出会いや、TM NETWORKのネタなど満載なのだが、もうそろそろ30分だろう……というところで、このまま終わり!?(笑)かと思われた……。
 
でもさすがに一曲はアレなんで……という事で「here me ~ Forever with you ~」、そして「Nights of The Knife」(TM NETWORK)を続けて歌い締めとなった。
なお「Nights of The Knife」では、過去のひよ美のサポートメンバー(?)がフリップで紹介される演出などがあり、一部客層を感心(?)させていた。
 
こうしてゲストコーナーは終了。
ほぼほぼひよ美が、おかやん。をいぢって終わった30分(超)だった……。
 
●投票結果→ED
 
ちょっと長めのゲストコーナーを終えて、いよいよ投票結果。
EDアクト進行のがちゃぴんずと、出演者が全員登場。
50回記念となった「イカすアキバ天国」
延べ50組目の「アキ天キング」に輝いたのは……。
 
・化面狂奏戯樂
 
唯一の初出場、化面狂奏戯樂。
見事に初出場で栄冠に輝いた。
「化面」の下の素顔から、二人の笑顔が垣間見えたような気がする……。
 
続いて2位。
優勝には倍近い差をつけられたが……。
 
・山名純
 
4回目にして初乳……もとい、初入賞!(笑)
爆乳キャラを前面に、山名純。一つ壁を突き破った感の2位だった。
そして3位に入ったのはこの方……。
 
・FICE
 
第40回以来、久々となる2回目の3位入賞。
50回の記念となる今回に花を添える形となり、客層からも大いに祝福されてました。
 
ラストは「愛鯛」で締めて、50回目となる「イカすアキバ天国」はこうして幕を閉じた……。
 
●総括
 
終わってみれば頭一つ突き抜けた感じだけど、全体としていい回だったのは間違いありません。
 
まずは優勝した化面狂奏戯樂。見事な初出場初優勝でした。
レポート本編でも触れた通り、映像を交えたステージと、男女ヴォーカルによる重厚なハーモニーは目と耳と五感を刺激する素晴らしいステージでした。
とても初出場とは思えないくらい、非常に作りこまれたステージでしたが、メンバーの響の経験値、京呼の気合が初出場のハンデを覆した感もあります。
響は響己の名前でもお馴染み。
過去にToLady、ひゞかなと別のユニットでも「イカすアキバ天国」を勝ち抜いた経験があり、このイベントにおける経験値は他の出演者とも引けを取らない。
なお今回の優勝で、響は自身3回目のアキ天優勝となったが、これまでの優勝を別ユニットで3回優勝しており、これはアキ天史上初の記録となった。
(過去、別ユニットで2回優勝した出演者は2人いる)
また京呼も以前からこのイベントの存在を知っており、初出場が決まって以来、このイベントにかける意気込みを語っていました。
その意気込みが空回りせず、当日のパフォーマンスも十二分に発揮されたと思われます。
なお京呼も男性出演者としては史上2人目の優勝経験者となりました。
(史上初は現在、夜でもお馴染み、Benjamin(Bevitrice e Goloso))
こうして振り返ると、記録に彩られた優勝でしたが、やはり今回、その高い実力を見せ付けたのが大きいと思います。
今回見せつけたパフォーマンスが夜でも安定して発揮されれば、十分夜でも通用する可能性はあります。
現在、夜にはいないタイプの出演者なので、次回の「ぢゃ☆ベストテン」記念すべき、新会場では初の「ぢゃ☆ベストテン」出演者として頑張ってほしいと願います。
 
2位の山名純。ようやく一つ壁を突き破ったという印象。
これまで3回の出演も決して悪かったとは言えず、これまで入賞が出来なかったのが不思議なレベルでした。
彼女にこれまで足りなかったもの……それはある種の思い切りだったようにも思います。
恐らくオリジナル楽曲のクオリティは「おっぱい」ネタを抜きにしても高いものがあります。
これまで3回の出場、いずれも決して悪いステージではなかったものの、どこか中途半端に見えてしまった感があります。
今回は最初と最後に「おっぱい」ソングで固めたのが、功を奏したか……。
とにかく非常に強いインパクトを残したのが今回。
新曲「Rising Oppai」の初披露がこのタイミングというのも非常に良かったと思います。
本人も昨今、爆乳キャラを前面に出している割には、どこか照れみたいなのが垣間見えていましたが(実際、今でもMCではそういう節を見せますが)
今回のようなある意味、思いっきりのいいステージが出来れば、十分勝負できるのが今回で証明されたと思います。
優勝した化面狂奏戯樂とは、ダブルスコアに近い点数を付けられたものの、数字ほど差は無かったと感じます。
今回、2位を取った事で、今後もこのイベントでも戦いの中心になる事が予想されます。
次回以降も攻めの姿勢を崩さず、頑張って欲しいと願います。
 
3位のFICE。コント系のステージをやらせると流石というのが第一印象。
凄い練られていて、尚且つ計算されている構成、観終わった後にオチまでひっくるめて素晴らしいと思いました。
まさに15年の経験があるからこそ成せる、15分のステージ。
単純に面白いのはもちろんですが、計算されつくした構成、そして出し惜しみをしない全力っぷり。
彼女たちが15年培ったものが全て凝縮されたステージでした。
今回はコント系のステージでしたが、そうでないステージのクオリティももちろん高いFICE。
一朝一夕では構築できない、計算されたステージを今回も見せてくれました。
本人たちは「コントやらないと入賞できない」と嘆いていましたが(笑)根本がしっかりしているので、このように高い次元のステージが提供できると思います。
今回、50回記念に花を添える形となり、主宰としての意地、そして凄さを見せ付けた形となりました。
 
さて入賞圏外の出演者も。
トップバッターの荻野アサミ。ステージの構成は上手かったと思います。
新曲「君とEXPO」も期待感たっぷりの出来上がりで、いいと思いました。
しかし入賞圏内を目指すには、物足りない出来だったのも確か。前回と同じオリジナル2曲→カヴァーという構成はデジャヴがあったかも知れない。
やはり同じような構成を二回続けたら、客層も飽きる。もしくはこの構成を極めるなら、楽曲のセンスがこれまで以上に問われるかも知れません。
……とは言え「ブロンズコレクター」になれる実力者なので、次回以降の挑戦も楽しみにしたい。
 
2番手の寿ひなた。成長度だけなら、今回の出演者で随一だっただろうか。
初出場だった前回と比べても、非常に工夫していたのが一目で分かる構成。
セットリストにオリジナルも入れて、また苦手なMCを潰すという思い切りの良さも目立った。
何よりも振り付け一つ、一つから客層に訴えかけるようなかわいらしさがあった。表現力の面においては確実に前回以上だった。
出場2回目でこのイベントでの組み立てが出来るようになったので、今後に大いに期待したい。
 
4番手のダイエット・デス・スパイラル。成長した部分がある反面、そろそろこだわりを捨てるべき時期かも……。
以前よりは多くの客層が集中してステージを観るようになっており、客層を惹きつける術はだいぶついてきた。
しかしメンバーを募集かけても増えない、休養中のメンバーが帰って来ない……未だフルメンバーでのステージ実現を夢見ているように見える……。
だがネタを抜きにするなら、もうタマオ、めあの二人で頑張るべき時期に来ている。むしろ二人だけの方が完成度が高い物を見せられると思う。
正直、フルメンバーのこだわりを捨てて、結果を求める時期に来つつあるので、勝負のタイミングを見誤らない事だけは切に願う。
 
トリのかものなつみ。10年目にして新境地開拓……となったか。
これまでの彼女には無いような物語仕立ての構成。特に序盤のドラ○もん風コントは面白かった。
中盤以降、録音した音声がやや聞き取りにくかった面はあったものの雰囲気は伝わってきた。
これまでの彼女が築いてきたアングラな世界観が素地にあるからであり、また長年培ってきた経験は嘘をつかないという事を教えてくれたと思います。
今後、どのようなステージを見せてくれるのか期待しつつ、10回目の登場にして初入賞……いや優勝を期待したいのです。
 
そしてゲストの華原ひよ美。面白かったけど、褒められない部分も多々。
構成は非常に面白い。別に30分楽曲をやる必要は無いし、その自由は発想は非常に良いと思います。
ただ時間の管理がほぼほぼ出来ていないのは、いくらキャラがキャラでも全面的に許されるものではなかったかと……。
中の人、ベテランなんだからしっかりしようよ……恐らく多くの人が「ひよ美だから」で済ませる部分なんだろうけど。
企画の面白さ、楽曲のセンスの良さは誰もが評価しますが、気にする人が少ない時間がルーズな面はもっと気にして欲しかったと思います。
 
 
 
……こうして昼から非常に中身の濃い、ライブバトルが行われた「第50回イカすアキバ天国」
50回の記念に相応しいメンバーが揃い、素晴らしい戦いが行われたと思います。
欲を言えばFICEがここで勝ち上がったら大いに盛り上がったのでしょうが、優勝した化面狂奏戯樂は非常に素晴らしかったし「たられば」は禁物。
FICEを含め、全出演者がこのイベントの歴史を紡ぐ上で、また新たな1ページをしっかり刻み込むようなステージを見せてくれた事を喜びたいと思います。
 
……そして迎える夜の部「ぢゃ☆ベストテン」
今回は節目の回という以外に、あまりにも数多くのターニングポイントが訪れる回となった……。
それぞれの出演者に、それぞれのドラマがあり、そして多くの驚きと興奮……感動が紡がれる事となった……。
 
東高円寺で行われる最後の「ぢゃ☆ベストテン」
半年の間、お世話になったこの地で行われる最後の戦いは、50回の歴史の中でも忘れられないものとなった……。
 
東高円寺、最終決戦!
夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.50」の様子は……。
 
後日!(笑)
 
※今回の優勝者!
 
 
 
化面狂奏戯樂の二人!響、京呼、本当におめでとう!