【50回記念特別企画】出演者列伝その41・Bevitrice e Goloso | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

出演者列伝、現在は「ぢゃ☆ベストテン vol.50」の出演者を初優勝の時期から遡って紹介していますが……。
さて続いては、このイベントが産んだと言っても過言ではない、異色中の異色ユニットを紹介しましょう……。
その名も……Bevitrice e Goloso!
 
……先日「その36・三木悠莉」にて、このイベントを表現する際「異種格闘技戦」と例えました……。
「詩人」というジャンルにあたる彼女も(このイベントにおいては)「異質」な存在でしたが、ポエトリーリーディングというジャンル自体は、きちんとその地位は築かれているものでした。
……ただ今回、紹介するBevitrice e Golosoは、それ以上に「異質」……いや存在自体が「異色」と言って過言ではない。
恐らく、このイベントの「異種格闘技戦」ならではの様相が無ければ、誕生すらしなかったユニットであったかも知れません……。
 
Bevitrice e Goloso……読み方は「ベヴィトリーチェ エ ゴローゾ」
ユニット名の意味はイタリア語で「酒呑み女と大食らい」……。
そしてメンバーは……神戸忍と、Benjamin……。
女と男……そして元推しとその客という関係になる。
 
……本来なら応援「される」側と、「する」側が、どうしてユニットを組む事になったのか……。
そのいきさつを語るには、まず神戸忍の事を語らないといけない。
 
神戸忍……元の芸名は神戸(かんべ)しのぶ。読み方は現在も変わらない。
ブログのプロフィールでは「M79うさぎ座兎人(らびっと)国」出身の歌い手とあり「永久に熱くるしく歌い皆様に歌とROCKと筋肉痛を届けにきた」とある。
その言葉が示す通り、とにかく彼女の選曲は「ROCK」なものが多い。
しかし……年代が古く、80年代~90年代前半の選曲が多く、まだ20代半ば……のはずなのに、この選曲のせいで年齢詐称疑惑は良く出ている(笑)
 
そんな彼女もオリジナル楽曲も多く出来、2013年11月「第35回イカすアキバ天国」に出演。
三度目の返り咲きを賭けた小泉千秋の前に敗れたものの、初出場で2位。誰もが今後の彼女に期待を抱いた……。
……しかし、これが神戸忍(当時:神戸しのぶ)にとって苦難の始まりだった……。
 
その後、連続出場となった第36回、第37回で共に2位……。
早々に「三代目シルバーコレクター」を襲名する事になるが、特に第37回での2位は「最も残酷な2位」として、彼女の悔し涙と共にイベント史において語り草となっている……。
第37回より後、当時所属していた事務所を離れ、芸名を現在の神戸忍に改名。
事務所離脱によりオリジナル楽曲は使えなくなってしまうが、それでも熱い魂を胸に神戸忍は戦い続ける。
第39回、第40回、そして第44回と挑戦を続けるが、このうち第40回を除く2回で2位……なんと出場6回中、5回2位を獲得するという凄まじいまでの「シルバーコレクター」っぷりを発揮した。
 
だが第44回で2位を獲った後、ソロとしての挑戦の可能性に限界を感じていたのだろうか……彼女は一人の男にユニット結成を持ちかけた……。
 
その男こそ、当時、神戸忍の推しだった、Benjamin。その人である。
(余談であるが現在のBenjaminの推しは、大和撫子の椛である)
このBenjamin、言ってしまえば「お客さん」なのだが、実はこのイベント、客側の立場の人間が出演者に回る事も少なくない。
既に前例として、天使病、スーパーアイドル☆Hicoがおり、特にスーパーアイドル☆Hicoは入賞歴もあり、ある程度、結果は残している。
 
それでも……推していた歌い手を、ステージの横で支える立場になるなど、通常、客としては考えにくい出来事であった。
しかしこのイベントにおける「異種格闘技戦」の様相が、この通常では有り得ないユニットの誕生を可能にしてしまったのである!
 
こうして多くの関係者の驚きと共に産まれた、Bevitrice e Goloso。
初出場となった「第45回イカすアキバ天国」で……2位にダブルスコアをつけるという圧勝劇を演じて、優勝を飾ったのである!
(なおBenjaminは男性出演者として初めて「イカすアキバ天国」を優勝した出演者として名を残す事になった)
確かにこの日、Benjaminの友人、知人が多く彼の応援に回ったのもあったが、それ以上に誰もが驚く実力を見せつけたのも間違いは無かった。
現にこの優勝を境にBenjaminには「出演者」としてのライブイベントのオファーがかかるようになり、月1~2本の単位だが、ソロ活動をしている。
 
その後「ぢゃ☆ベストテン」に出場したBevitrice e Goloso。
当初は「イカすアキバ天国」の優勝をフロック視する声も多かったが、神戸忍の盟友・ゆきまち(その34で紹介済)が作ったオリジナル曲「一升!」と、「ぢゃ☆ベストテン」出場後に確立させた、コント風のステージ構成を引っ提げ「ぢゃ☆ベストテン vol.50」まで立派に残っている。
 
奇妙で不思議な縁で、イベントをかき回すBevitrice e Goloso。
何から何まで「異色」な二人から、何が飛び出すか……これからも目が離せない……!
 
 
 
●出場回数(欠席込/前回・2016年3月まで)
イカすアキバ天国……1回(ゲスト:1回)
ぢゃ☆ベストテン……4回
 
●獲得タイトル
第45回・アキ天キング
三代目シルバーコレクター(神戸忍が獲得)
 
●ぢゃ☆ベストテン通算成績
最高順位……7位
最低順位……10位
平均順位……9.00位(ランクイン3回)
 
●AnB ぷれみあむぅシリーズ・全成績
第45回イカすアキバ天国(2015/07/18・四谷mono)……優勝
第46回イカすアキバ天国(2015/09/19・四谷mono)……ゲスト
 
ぢゃ☆ベストテン vol.46(2015/09/19・四谷mono)……昇格組
ぢゃ☆ベストテン vol.47(2015/11/21・四谷mono)……10位
ぢゃ☆ベストテン vol.48(2016/01/16・東高円寺ロサンゼルスクラブ)……10位
ぢゃ☆ベストテン vol.49(2016/03/19・東高円寺ロサンゼルスクラブ)……7位
ぢゃ☆ベストテン vol.50(2016/05/21・東高円寺ロサンゼルスクラブ)……??(出演予定)