50回記念特別企画。イベント史2回、そしてイベント草創期の出演者「オリジナル5」をここまで紹介しました。
そして今回からいよいよお待ちかね(?)「出演者列伝」のほぼほぼメインを占める、歴代の「イカすアキバ天国」優勝者……「アキ天キング」紹介に入っていきます。
基本的に優勝が古い方(複数回優勝の方は初優勝時)から順に紹介する事になります。
……という事で、まず一番最初に紹介するのは、第一回で記念すべき初代「アキ天キング」に輝いた松本香苗。
簡単に彼女を紹介すると……「アキバ1の大和撫娘」と称し「和」をイメージしたキャラクターを売りに活躍していたアイドル。
……となります。今でこそ「和」をイメージしたアイドルは数多くいます。
ただこの界隈においては、自分の記憶する限り、真っ先に「和」のコンセプトを前面に出して売りにしたアイドルは彼女が初だったのではないか……と思います。
なお「アキバ1の大和撫娘」と称していますが、一般的な「大和撫子」の「子」の部分が「娘」になっているのでここは注意が必要(笑)
また後にこのイベントで勝ち抜く(皆様もよくご存知であろう)大和撫子(通称:やまなで/後日紹介予定)との関連性は皆無なので、その点も注意しましょう(汗)
(ただし大和撫子が台頭するまでは、どちらかというと「大和撫娘」といわれれば、彼女の方がイメージが強かったのも事実)
またステージでは毎回お約束とも言っていい、客とのやり取りはあまりにも有名である。
(ライブ序盤のMCで「大和撫娘、好きな人」と聞かれるが最初は客も応えず、二度目に聞かれて初めて反応するというようなもの)
そして所属事務所はMarvelYell。前述した「オリジナル5」桜川ひめこと当時は同事務所となります。
そんな松本香苗、2007年頃、前述の桜川ひめこに続き、当時のMarvelYellがプッシュしており、いわば事務所の準エース的な立ち位置にいました。
そういう状況下、2008年1月に行われた「第一回イカすアキバ天国」に出場。
ここで現在でもイベント史の語り草となっている「伝説の無効票事件」で、なんと2位に21点差の僅差で優勝を飾った。
※「伝説の無効票事件」……イベント初回だった第一回において、唯一の無効票で1位、2位が入れ替わってしまった事件。
2位・ツキカゲ★センセイに200点が入っていた投票用紙が100点足りず無効票になってしまった。
仮に残り100点が松本香苗に入っていたとしても、逆転していただけに、イベント初回から無効票の恐ろしさを知らしめた事例となった。
(なお本件は表彰式上でFICEが無効票の存在を言及。当時2位以下の発表は無かったが、後日、ツキカゲ★センセイも2位だった事をブログで報告しているため判明した)
ちなみにこの案件以降も、複数の回で無効票により順位が入れ替わった事例は報告がされているが、1位、2位入れ替わりについてはこの事例が前回まで49回の「イカすアキバ天国」のイベント史の中で唯一の事例である。
こうしていきなり劇的な展開で初の「アキ天キング」に輝いた松本香苗。
翌回、夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.2」に出演する。
当時「ぢゃ☆ベストテン」は前年までの「AnB ぷれみあむぅ?」の色濃かった時期なので、古くからの客層には「オリジナル5」以外の出演者は非常に新鮮に映った。
そんな「ぢゃ☆ベストテン」での松本香苗だが、初ランクインとなるvol.3でなんといきなり2位を飾る。
なおこの回の優勝は桜川ひめこであり、当時のMarvelYell所属タレントで「1、2フィニッシュ」を決めた。
ちなみにこの同一事務所「1、2フィニッシュ」の事例は、これも49回の歴史の中で唯一の事例となっている。
だが松本香苗の最高順位はこの時の2位で、以後、この順位を上回る事は無かった。
2008年は桜川ひめこが圧倒的な強さを発揮した時期という事もあり、どうしても彼女の(結果的には)バーター的に見られた側面もあった。
それでも2009年以降、桜川ひめこがイベントを卒業した後はMarvelYellを代表する出演者として出場を継続。
欠席は数回あったものの、多くの卒業者を出した「ぷれみあむぅ冬の時代」でも、イベントを卒業せず、結果的に「オリジナル5」に続く重鎮としてイベント初期を支え続けた。
また前述の最高順位:2位を上回る事は無かったが、3位には何度も顔を出し、最終的に3位を5回獲得するなど根強い人気を見せた。
(2009年~2010年頃は卒業した出演者の順位も普通に読み上げるため、現在の「繰上げ」の言い方が定着していない時期があったため、その印象がどうしても薄いのが残念である。
ちなみに当方では、2008年当初と現在の「卒業者の順位は参考記録=繰上げ」の表記を過去の順位に遡って適用、記録し続けているので、繰上げでもその順位を正式な記録として残している)
このようにイベントにおける縁の下の力持ち的なポジションだった松本香苗だが、2010年6月を持ってライブアイドルとしての引退を宣言。
このイベントについても先立って2010年5月・vol.15にて卒業となった。
そしてこのイベントにおけるMarvelYellの系譜は繋がっていくのだが……それはまた後日。
なお彼女自身はライブアイドル引退後も、引き続きMarvelYellに所属。イベント司会業などでその姿を拝見する事もあるという……。
……比較的早期で卒業する出演者が多かった初期の「ぢゃ☆ベストテン」において、約2年半に渡り活躍し続けた松本香苗。
今でも芝浦時代までのイベントの功労者として、その名はしっかりと刻まれている。
●出場回数(欠席込)
イカすアキバ天国……1回(ゲスト:1回)
ぢゃ☆ベストテン……14回
●ぢゃ☆ベストテン通算成績
最高順位……2位
最低順位……6位
平均順位……3.92位(ランクイン13回)
●獲得タイトル
第一回・アキ天キング
●AnB ぷれみあむぅシリーズ・全成績
第一回イカすアキバ天国(2008/01/19・四谷Live inn Magic)……優勝
第十回イカすアキバ天国(2009/07/18・芝浦StudioCUBE326)……ゲスト
ぢゃ☆ベストテン vol.2(2008/03/15・四谷Live inn Magic)……昇格組
ぢゃ☆ベストテン vol.3(2008/05/17・四谷Live inn Magic)……2位
ぢゃ☆ベストテン vol.4(2008/07/19・四谷Live inn Magic)……3位
ぢゃ☆ベストテン vol.5(2008/09/20・四谷Live inn Magic)……3位
ぢゃ☆ベストテン vol.6(2008/11/15・四谷Live inn Magic)……5位
ぢゃ☆ベストテン vol.7(2009/01/17・四谷Live inn Magic)……4位
ぢゃ☆ベストテン vol.8(2009/03/21・四谷Live inn Magic)……5位
ぢゃ☆ベストテン vol.9(2009/05/23・芝浦StudioCUBE326) ……5位
ぢゃ☆ベストテン vol.10(2009/07/18・芝浦StudioCUBE326)……3位
ぢゃ☆ベストテン vol.11(2009/09/19・芝浦StudioCUBE326)……3位
ぢゃ☆ベストテン vol.12(2009/11/21・芝浦StudioCUBE326)……5位
ぢゃ☆ベストテン vol.13(2010/01/16・芝浦StudioCUBE326)……6位
ぢゃ☆ベストテン vol.14(2010/03/20・芝浦StudioCUBE326)……3位
ぢゃ☆ベストテン vol.15(2010/05/15・芝浦StudioCUBE326)……4位(卒業)