【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第49回イカすアキバ天国』@東高円寺ロサンゼルスクラブ
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
3月に入り、徐々に暖かくなっていく昨今。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
今年に入り代替開催の続いているAnB ぷれみあむぅシリーズも先月、ようやく新会場が発表。
7月開催から新店舗「池袋mono」での開催が発表されました!
……という事で、この東高円寺での代替開催は今回と次回を含め残り2回となりました。
ある意味、貴重な代替開催の東高円寺での戦い。
今回も色んな界隈から様々な猛者が7組集まり、究極のライブバトルを展開する……!
春の東高円寺に降りかかる、突然の「春の嵐」!
正統派、体力派、印象派……個性バラバラの7組が入り乱れた結果、果たしてどうなったのか!?
東高円寺代替開催第2ラウンド!「第49回イカすアキバ天国」の様子をレポートします。
●開演前
……という事で開場時間に合わせて、会場に到着……したもののなかなか開場しなかった(汗)
開場時間は割りときちんとしている、このイベントにしてはおかしい。
そんな訳で15分くらい押しで開場となった。
入場した時、既に先日の出演順決定のアミダくじが流れていた。
明らかにこれは押しの進行になるので、ケツカッチンなのは予想できた。
それにしてもこの回の出演順決定のアミダくじを見ていたけど、本当に1番手が決まるまでが長かった(笑)
あれだけで本当に何分経ったんだろう?今度、某動画サイトを見てみるか(笑)
……こうしてなんだかんだ言っているうちに、諸注意のVTR→OP映像と流れる。
毎回、FICEの作ってくる、各出演者の一言コメントみたいなのが秀逸でいい。
そしていよいよOPアクトとなる……。
●OPアクト
今月は久々にFICEがOPアクトを務める。
がちゃぴんずは、がちゃ妹の中の人が別件のお仕事でアウトだったのだ。
さてFICEの皆様……なのですが、既にひよちんが白い(笑)
おかしいだろ。一人だけ(笑)
まぁこの後の事を考えれば、致し方ないのですが(笑)
そんな最初からおかしいひよちんを加えたFICEで「電波」を熱唱。
朝からいい準備運動になりました。
ここで改めて諸注意と、この日は初めてのお客様が多いので、いつも以上に念入りに投票ルールが説明されました。
こうして徐々に高まっていくテンションの中、この日のトップバッターが紹介された。
……この日、このイベント初出場の二人によって「第49回イカすアキバ天国」の熱戦の火蓋は切って落とされる!
●本編
・1番手:まりやはぎ(初出場)
トップバッターはこのイベント初出場のまりやはぎの二人。
ツインヴォーカルによる、迫力のあるステージに定評がある二人である。
一曲目はいきなり「真赤な誓い」(福山芳樹)からスタートする。
評判に違わぬ圧倒的なヴォーカルを武器に、会場を席捲する。
その熱い流れのまま二曲目は「レスキューファイヤー」(JAM Project)と流れる。
熱い楽曲二連続とは……ちょっと狙いすぎな感じもしたが、土曜の昼という時間帯、そしてトップバッターという事を考えれば、熱く盛り上げようという当人達の狙いは良く分かる。
実際、その流れに乗じて、客層ははじめから大いに盛り上がった。
こうして挨拶がてらの二曲連続が終了。
本人たち実はこの日が今年初のライブとの事。
もっとやっているイメージはあったので、意外な印象を受けた。
なおここでのMCだが意外とうまく、会場を笑いに包んでいた。
意外と芸達者な一面も見せてくれます。
そんな流れでラストに持ってきたのが、これまた意外な選曲だった……。
歌ったのは「め組のひと」(ラッツ&スター)
わざわざ白い手袋と、サングラスを用意するという周到ぶり(笑)
そういう小ネタを入れつつも、この楽曲もしっかり歌いこなしてステージを終了したまりやはぎの二人。
初出場でパワーヴォーカルユニットとしての実力は見つけてきました。
続いて登場したのは、こちらも初出場。
江戸時代からやってきた「和奏電道子」を名乗る彼女らの実力は……。
・2番手:蛍光灯(初出場)
こちらも初出場。
「和奏電道子」蛍光灯。
彼女たちの使命は江戸からやってきて、日本人が忘れた「和の心」を取り戻す……という壮大なテーマなのだが、実際はどういう感じだったのか。
一曲目「戦国~華の唄~」からスタートする。
最初からステージを目一杯使った殺陣や、ダンスが披露される。
この一連の所作を見ているだけでも、彼女たちの運動神経の良さが分かる。
楽曲も衣装も「和」にちなんでいて、非常にマッチしていた。
あっという間に一曲目を終えてMC。
このイベントにはほぼほぼ初見なので、自身の説明も兼ねて自己紹介をする。
その後、次の楽曲の振り付け講座を簡単にしてから、二曲目「沙漠に落ちる涙」を披露。
先程が激しい動きが多かったのに対して、この楽曲はどこからメロディアスな楽曲となっている。
先程の振り付けも客層も無理なく出来て会場全体が彼女たちの振り付けに乗っており、一体感が高まった。
こうして二曲目を経てラストは「Shine」と繋がる。
実はここまで蛍光灯の二人、結構な運動量をこなしている。
それにも関わらず、息一つ切らさないで歌い続けている。
このスタミナには正直驚いたし、実は最近、このイベントには少ない体力勝負系のユニットである事に今更ながら気づかされた。
気がつけば最初から最後まで、しっかり客層の目を釘付けにした15分のステージを堂々と披露した蛍光灯。
イベントには初出場だが、その実力はしっかりと見せ付ける事に成功した。
果たして結果はいかに……!?
ここまで初出場の正統派が二組続いたが、ここからはお馴染みの個性派ゾーン。
続いて紹介する彼女は……今回はトップバッターじゃないんですよねぇ(笑)
・3番手:駿河侑夜(出場:8回目)
ご存知、駿河侑夜。
やたらとトップバッター率が高い彼女だが今回は3番手での登場。
実は今回、とある出演者に挑戦したいという事で、わざわざ連続出場を志願した……という事だが、その出来はいかに……!?
……という事でMCなし三曲連続の構成。
全体的に静か。
一曲目、二曲目が確かバラード。
三曲目が「ヴァンパイア」(Janne Da Arc)だったと記憶している。
今回は特にオリジナルも無しで三曲で勝負してきました。
本人の言うとおり「僕と狂ってみないか」と言われて、とち狂うようなステージになったかどうか……という感じ。
こうして駿河侑夜のステージは終了。
果たして挑戦の結果はどうなったか?
続いて登場するのは、こちらも個性派と名高い彼女。
このイベントには2回目の出演となるが果たして……。
・4番手:長雨ルウナ(出場:2回目)
長雨ルウナ。2回目の登場。
今回は空と雲の模様のドレスが印象的だった彼女。
前回はどこか陰鬱な世界を表現した彼女だが今回は……。
一曲目「エーアイフレンド」
イマジナリーフレンドを取り扱った同曲。
明るい曲調の中にも彼女独特のどこか憂鬱な世界観が広がる歌詞が特徴的。
相変わらず彼女自身、非常につかみどころが無いそんな世界が広がっていく。
その衣装の模様のように……。
簡単なMCを挟んで、残りは二曲連続。
二曲目「キャトルミューティレーション」
……宇宙人が家畜などを連れ去って殺してしまう超常現象として有名な単語だが……。
歌詞も「秘密を知ってしまったからには生かしておけない」というような陰鬱な内容……。
そんな歌詞を透き通るような歌声で歌い続ける、長雨ルウナ……という、ちょっと不思議な空間が漂う。
この楽曲で7分近く費やしてラストは「ループと無限」
このイベント当日の朝4時に出来た同曲(笑)
「キャトルミューティレーション」と比べると非常に短いが、彼女のどこか陰鬱とした世界観を表現するにはいいステージだった。
こうして静かなのだけど、非常に印象深い長雨ルウナのステージは終了。
果たして自身二度目のアキ天、どのような結果になったか。
後半戦。ここで登場するのは、このイベントでもお馴染みのあの方。
意外にもソロではまだ4回目なんですよねぇ……。
・5番手:響己(出場:4回目)
このイベントなどでお馴染みの響己。
もっとイベントに出演している印象だが、ソロでは今回が4回目となる。
まずは冒頭のSEから入り、何やら下準備。
この日は何やら獣の耳をつけており……なんとなく彼女が人ならざる者のイメージが出来上がる。
一曲目「四季折の羽」からスタート。
ボーカロイドの楽曲だが非常に静かな楽曲で、まさに聴かせるための楽曲。
非常に丁寧な入り方をしたと思う。
続いて二曲目「狐ノ嫁入リ」
こちらもボーカロイド楽曲。
ちなみにこの楽曲の時、予めステージ上手に用意していた羽織を羽織って歌いだす。
響己=狐のイメージが非常に強く、彼女のイメージと非常にマッチング的にもあっていた同曲。
カヴァーなんだけど、響己のオリジナルのように彼女の世界観がそこに現れていた。
そしてラストは正真正銘のオリジナル「再会の約束」
今度は下手側に用意していた衣装を羽織り、歌い上げた。
三曲連続でカヴァーとオリジナルを交えて歌い上げた響己。
この一連のステージは、見ているだけで響己が一つの世界を作り出しているように見えた……。
こうして響己のステージは終了。
果たして客層はどのような診断を彼女に下したのだろうか……。
イベントもいよいよ終盤……。
……遂に、このイベントに恐怖の魔王(?)が君臨した!
・6番手:華原ひよ美(初出場)
(一応)本家、華原朋美「keep yourself alive」の前奏が会場に流れる……。
そして……まさかのロビーから登場(笑)
登場からまずトリッキー!さすがひよ美!(爆)
その後、延々と自己紹介を中心にトークを展開するひよ美。
なかなか歌わない(笑)
そう思ったら、この日は一曲だけと言い出す!勝負かけてるぞ、ひよ美(爆)
だがこの一曲にかける意気込みは半端ない!
この日のために特別ゲスト、オリジナル曲を手がけた、おかやん。を呼び込む!
ショルダーキーボードで準備万端のおかやん。
更にそのおかやん。のために、自作の「ひよ美Tシャツ」を用意して着せる気合の入りよう!(笑)
こうして入念に、入念に準備して……ようやく渾身の一曲を歌う!
歌ったのはもちろん、華原ひよ美唯一のオリジナル楽曲……
「here me ~ Forever with you ~」
……この後のひよ美の暴れっぷりは、敢えて書かないでいいだろう(笑)
二本のライトセーバーを振り回したり、某お客さんに電気アンマを食らわせたり(笑)
……投票制ライブという勝負の場でも、ひよ美はひよ美だった。
いや、これ以外できないんだろうが(笑)
そんな訳で阿鼻叫喚の地獄絵図(?)が繰り広げられた15分のステージは終了。
まるで彼女のステージの後は、嵐が過ぎ去った後のようだった……。
……だがイベントはこれで終わりじゃない。
この後、登場するのは、初のソロ、初のトリ、そしてひよ美の後……(笑)そんな三つの試練に挑む、最後の出演者は……。
・7番手:夢咲めあ(初出場)
ソロでは初出場、夢咲めあ。名前だけだと分からない方が多いと思う。
だが「ダイエット・デス・スパイラル」(略してDDS)の名前を出せばピンと来る人も多いだろう。
……今回「ダイエット・デス・スパイラル」からソロで夢咲めあが初出場となった。
一曲目は「ワンマン不安」(ゴールデンボンバー)
歌詞の「ワンマン不安」のところを「初ソロ不安」と言いながら登場。
そりゃそうだ。ひよ美の後じゃ(笑)
しかし怯えた様子もここまで。
一曲目をワンコーラス歌った後、開き直って二曲目「絶望ビリー」(マキシマム ザ ホルモン)を歌い上げる。
DDS時代から得意とするデスボイスを活かした同曲。
いわば彼女の得意とするところである。
ここでもDDSの時を彷彿とする、客を前に引っ張り出す手法でロビー前方を客層をいっぱいにする。
ソロでもDDSでの経験を活かして善戦する、夢咲めあ。
MCではひよ美の事をいぢりつつ、初ソロにおける心情を述べている。
三曲目に「シャボン玉」(モーニング娘。)正統派で攻めてくる。
そしれラストにDDSのオリジナル「アイドル大戦争」で締めにかかった。
終盤は若干、息切れしている感じはあったものの、不安だらけの初ソロを見事に乗り切りステージは終了。
果たして初ソロの結果、どうなったのか……以上、夢咲めあのステージでした。
こうして全7組のステージは終了し、投票タイムに移行。
全ての客の投票が終わり集計タイムへと突入する。
果たして今回の結果は……。
●ゲスト
前回「第49回イカすアキバ天国」を優勝した清水舞美が登場。
この日の衣装は、ブレザー……外見はまるで女子高生である。
さてこの衣装の意味は……それは後のMCにて。
まずは一曲目「メッセージ」からスタート。
前回はこの楽曲を歌って、見事に勝ち抜いた印象が強い同曲。
爽やかな彼女の歌声が伸びやかに響いた。
続いてカヴァーで「oath sign」(LiSA)
最近はオリジナルが増えていた彼女だが、以前はカヴァーも今以上に入る割合が多かった。
同曲も以前は良く歌っていた印象が強い。
そんな感じで彼女の昼のステージはカヴァーを交えつつのステージとなる。
三曲目に「HISCHOOL OF THE DEAD」(岸田教団&THE明星ロケッツ)
四曲目にオリジナルの「はじまりの恋」という流れ。
オリジナルもカヴァーも、楽曲の方向性も意外とゴチャゴチャである。
だがこの落差の激しさが、清水舞美の歌い手としての幅広さを一方で証明している。
こうしてMCに入るが、ここでようやく制服を着た意味が明かされる。
それは……「イカすアキバ天国」からの卒業!
前回で優勝して、このイベントを卒業する……ちょうど卒業シーズンとも掛けての衣装選択だったとの事。
だが本人曰く「ここには戻りたくないよー」→そりゃそうだ!(笑)
こうして彼女のゲストステージもラスト二曲。
五曲目に「castle・imitation」(鬼束ちひろ)
某ゲームのEDテーマだった楽曲。
彼女のカヴァーはアニソンか、ゲームソングが多いのが特徴的である。
こうして鬼束ちひろを歌い上げた後は、ラスト「記憶のあと」
今のところ、清水舞美の代表曲と言って過言でない同曲。
前回優勝時も歌っていなかっただけに、どこかで歌うと思われたが、このタイミングで熱唱して夜に繋げた感がある。
30分のゲストステージはこうして終了。
夜のデビュー戦に備えて、いいステージを披露出来た……果たして、夜はどういうステージになるのだろうか!?
目が離せない!
●投票結果→ED
こうして清水舞美のステージを終えて、いよいよ表彰式となる。
全出演者がステージの上に立って、いよいよその結果を待つ……。
今回、1~4位までがかなりの接戦だったとか……。
そんな中、優勝の名乗りを受けたのは……。
・華原ひよ美
……会場騒然!歓声と怒号と悲鳴が入り混じった(笑)
まさか……とまでは言わないまでも、この結果に驚きに近い衝撃を受けた客層は多かった模様……。
しかし一番驚いていたのは、この日、サポートで入っていたおかやん。だろう(笑)
ひよ美がFICEとして司会を兼ねている以上、トロフィーを自らもらう訳にもいかないので、おかやん。が授与。
とにかく意外な展開におかやん。もタジタジだった。
なお僅差の2位に入ったのは……
・まりやはぎ
実力派の二人が初出場、トップバッターと不利な条件ながら2位と健闘を見せた。
続いて3位が……。
・長雨ルウナ
こちらは2回目の挑戦での初入賞。今回は彼女のステージが高く評価される結果となった。
こうして一通りの発表を終え、ラストの「愛鯛」はひよ美じゃなくて、おかやん。バージョン(笑)
終始、照れくさそうなおかやん。をステージのほぼ中央に据えて、EDは進行。
優勝したのはひよ美のはずだが、主役はおかやん。という謎の構図のまま(笑)「第49回イカすアキバ天国」はその激闘の幕を閉じた……。
●総括
ある程度激戦になる事も、今回の結末も予想できたはずなのですが、改めて振り返るとひよ美優勝という事実の衝撃が凄まじかったと感じます。
まず優勝した華原ひよ美。優勝した事実より、もう存在自体が衝撃的ですな(笑)
ひよ美を知っていれば、今回のステージの内容もある程度、想像は出来たのですが、それが投票制ライブになっても一切ブレなかったのが、凄いと思う。
……いや。これしかなかったと言えば、なかったのかもしれないけど(汗)
でも下手な小細工を弄せず、普段のキャラを前面に、しかも一曲入魂で勝ちきった点については、他の出演者も見習うべき点かも知れない。
15分のステージの使い方……これまで多くの出演者が様々なステージを見せてきた。
一番、オーソドックスなのはMCを交えて3曲歌うステージ。
だけど歌を多く歌いたい出演者、MCを必要としない出演者はMCを削り4曲にする、或いはメドレー構成にするなどそういう構成を組むことが多い。
しかし今回、ひよ美が行ったのは、その逆で15分の大半を登場や自己紹介に費やし、一曲でインパクトを出し切る形となった。
しかもこの一曲のために、オリジナルを作曲したおかやん。を呼んだのは、更にインパクトを増したかも知れない。
言ってしまえばセオリーの逆を行ったパターン。
今回のひよ美の構成は、日頃、セットリストで頭を悩ませている人には大きなヒントになったのではないか……と自分は見ています。
(もっとも全部を全部、マネして勝てる保証はありませんが・笑)
ただひよ美について言うなら、むしろ注目は次回以降。
昼30分のゲスト枠、そして夜……本当にどうするのだろう?(笑)
さすがに今回と同じ構成で通じるとは思わないし、何かしら工夫はしてくると思うのですが……まぁあと二ヶ月あるので、そこはじっくり楽しみに待つとしましょう。
続いて2位のまりやはぎ。前評判通りの実力は見せつけた……という感じでしょうか。
以前からハーモニーに定評があるヴォーカルユニットでしたが、今回のセットリストは彼女たちの実力の片鱗を分かりやすく見せ付けた形になったと思います。
恐らく歌唱力重視の客層は彼女たちの歌唱力、ハーモニーを高く評価したのではないかと思います。
確かに歌は上手かった。
だけど彼女たちがこのまま夜の部に上がったとして、そのまま通じるかと言われると疑問は残る。
恐らく勝ちきれなかった最大の要因はここだったのではないかと思う。
昼の客層の半分は、夜の部も観る、もしくは知っている人になる。
まりやはぎとその客層には迷惑な話かも知れないが、この手の実力者は総じて「夜に勝ちあがった場合」の事を踏まえて、本来そこにいない夜の出演者と比べられる事も多々ある。
特に現在、歌唱力で勝負する出演者が飽和状態の夜の部において、まりやはぎのようなパワーヴォーカルユニットは格好の対象になってしまいやすい。
結果、夜を知っている客層によって、純粋な実力だけの評価だけでなく、「夜で戦えるか」という観点から点数が抑えられた可能性もある。
また歌唱力は満点に近かったが、セットリストはオリジナルが無いという点で大きなマイナス。
純粋な歌唱力だけで勝ち抜ける程、今の昼の部は甘くない。
それでも今回2位を、しかもトップバッターで獲ったのは純粋に実力が評価された部分があったと観て間違いは無いと思う。
今回、優勝に届かなかった部分をどう補うか……次回挑戦があれば、今回との変化を大いに楽しみにしたいと思います。
3位の長雨ルウナ。2回目にしてその世界観が認められたと観るべきか。
個人的には初出場の前回も評価していたので、今回の結果は妥当と感じている。
ただ今回の方が色んな意味で、噛み合っていたのは間違いない。
独特で陰鬱な世界観に、透き通るような歌声、そしてつかみどころの無い長雨ルウナという人と成り……。
本人も非常にきれいでかわいらしい娘なんだけど、どこか不思議な雰囲気をあわせもっている。
ただいきなり万人受けするようなステージではないので、評価されるにはそれなりの時間はかかると思っていましたが……。
今回は一つ一つの歯車が噛み合って、長雨ルウナの世界を表現するのに成功したと観ています。
唯一無二の存在感を出している……そんな感じがします。
こうして3位という結果を出したのは素晴らしいですが、今後の彼女の課題はこのクオリティを常に出せるかどうかだと思います。
なかなか独特の世界観で、一度、評価されれば根強い固定ファンがついてもおかしくないと思います。
しかしまだそこまで至っているとは言い切れない状況なので、しばらくは今回のようなクオリティを出し続けて、今より認知度、そして根強いファンを作れるかが勝負になるかも知れません。
今後、コンスタントに出場して、コンスタントに結果を出せれば、夜に上がれる日も見えてくるような気がします。
次回以降の挑戦が非常に楽しみになりました。期待したいところです。
入賞圏外の出演者でも……。
まずは初出場組から蛍光灯。
とにかく驚いたのはその運動神経の高さと体力。
ステージ全体を使った振り付け、殺陣も魅力的で、東高円寺の決して広いとはいえないステージでもその躍動感は観て感じ取れました。
気がつけば三曲目中盤でも全く息切れしていないかた本当に驚いた……。
これで入賞出来なかったのが不思議なレベルなのだが……ただ今回は若干相手は悪かったかもしれない。
ただまりやはぎとは逆に、現在、この手のタイプの出演者が夜の部ではいないので、彼女たちみたいなタイプが上がってきた方が面白いかも知れない。
また司会のFICEも言っていたように、夜には同じ「和」をコンセプトに掲げる出演者もいるので、そことの対比も見てみたいかも……。
色々期待が膨らむ、初出場のステージでした。再挑戦を期待。
こちらも初出場組の夢咲めあ。
SNS上では5位だった事を公言していますが、このメンバーで5位なら頑張ったと思います。
セットリストも一曲目に自身の心情をうまく歌詞を変えて訴えていたし、自身の状況をうまく味方につけた感もあります。
この辺のしたたかさはDDSで学んだものなのかな……そう感じます。
ただ一つ注文をつけるなら、今回は夢咲めあというよりは、DDSのめあのイメージの方がどうしても強いステージだった。
恐らく今回のステージをDDSでもやっている図、出来る図が容易に想像出来るのです。
初ソロだった彼女には酷な注文だろうけど、次回はもう少し、DDSと違う夢咲めあならではのステージが観たい気もします。
いずれにしろここはあくまで出発点と捉え、今回の結果に満足せず、ソロでもDDSでも頑張って欲しいと思う次第です。
続いては常連組だけど……。
先に4回目となる響己。ステージは良かったけど、今回に限っては長雨ルウナに食われた感がある。
いや普段の彼女なら逆に他の出演者を(意識するしないに関わらず)食ってしまう彼女が、逆に食われたのは珍しい。
今回のステージも非常に響己らしい、いいステージだった。
MCをほぼ入れず、楽曲と衣装と振り付けだけで自分の表現したいステージを表現する術は非常に長けている。
だけど今回、計らずも長雨ルウナが直前の出番となり、彼女の陰鬱な世界と、響己の静かな朴訥とした世界が延々と続いてしまったのもやや不幸か。
恐らく響己がこのステージを全く違う会場なり、全く違う出演順でしたら、もっと違う評価だったと思うと、今回はちょっとかわいそうな感じもある。
また次回、化面狂奏戯樂での出演が決まっているのも、若干、割引材料になった感も……。
ただ化面狂奏戯樂での挑戦が非常に楽しみなので、今回の不完全燃焼分はここで発散して欲しいと願う。
今回、最多キャリアの駿河侑夜。
……前回も酷評だったので、今回も酷評になるので……いささか気が引けるのですが……。
ただ彼女に関して言いたいのは「今回、何しに出てきた?」という事です。
正直言うと、今回の出演者の中で唯一、何も残せなかったのが彼女という印象です。
これがまだ2~3回目なら、もっと優しい言葉でもかけられるのでしょうが……8回目の出場であのステージは無い……というのが本音です。
ある情報筋によると今回、華原ひよ美と戦いたいから出場を志願したと聞いていますが……あのステージで本当にひよ美に勝てる、もしくは凌ぎを削れると思ったのでしょうか?
正直言って、ひよ美に(他の出演者に対しても)勝負を挑むには力不足。冒頭の「僕と狂ってみないか」って言われても、あれじゃ狂えません(爆)
……ここから先はあくまで個人的意見なのですが、彼女はしばらくこのイベントから離れるべきかと思いました。
今の彼女がこれ以上、このイベントに出演していても、優勝はおろか入賞する姿も、もっと言えば成長する姿も想像出来ないからです。
むしろ昨年1月(第42回)の初入賞(3位)から成長止まっているし……。
しかもこの時の入賞を未だに誇っているようなので、まずそこから離れるべきではないかと思います。
イベントに多く出場してくれている点においては、イベントの一ファンとしては感謝なのですが……今のままじゃ投票の上では彼女は居ても居なくても同じ。
トップバッターでたまに出てきて、前座の延長こなす「イベント名物」で終わる……率直にそう思いました。
……あくまで自分の個人的意見ですが。ただそれくらい今の彼女には期待できない。
この個人的意見を覆してくれる日が一日でも早く訪れるのを願って止みません。
ゲストの清水舞美。制服に込められた意味はそういう事か(笑)
彼女のさらっとそういう事をいうところは結構好きです(笑)
オリジナルとカヴァーを交えた構成も非常に聴き応えがあり、さすが前回の優勝者というステージでした。
本人はMCで「前回勝ったのが信じられない」と言っていたけど、恐らくどの出演者も振り返ってみれば……というところなんだろうね(笑)
俄然、夜の部が楽しみになる30分のステージでした。
……こうして華原ひよ美優勝という衝撃(笑撃?)の結末で幕を閉じた「第49回イカすアキバ天国」
このイベントには魔物が住んでいると思った事は多々ありますが、まさか魔物そのものと言えるひよ美が優勝するとは(失敬)
このイベントらしいと言えばらしいのですが、それでもカオスとも言える結末に呆気に取られた次第です。
……しかし昼以上に熱戦だったのが、夜の部……「ぢゃ☆ベストテン」
前回は江織杏の初優勝という激熱の展開だったが、今回もそれ以上に熱い展開が待っていた!
実力伯仲の大混戦!
そしてそこから抜け出したのは……彼女だった!
その感動の結末に誰もが、涙する!?
2016年、東高円寺、春の一大決戦
夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.49」の様子は……。
後日!(笑)
※今回の優勝者!
華原ひよ美withおかやん。おめでとう!(主におかやん。)