【レポート】[簡易版]「森野王子と大魔界感謝祭40+20『赤薔薇祭り』&『白薔薇祭り』」@池袋・LIVE INN ROSA
※このイベントは7月27日、28日に行われたものです。
森野王子
インディーズアイドル界隈の皆様なら、この名前を知らない方はいないはず。
実際に観たことが無い方でも名前だけでも聞いた事があるはずだろう。
「歌う童話屋」と称し、誰もが知っているおとぎ話や童話の世界を歌にして送っている「魔界のイケメン貴公子」
とにかくこの界隈の共演者に大人気である。
自分で自分を「イケメン」というだけあって、本当にカッコイイ(笑)
まぁこのような言い方をして適当かどうか分からないけど、生物学上、女性に分類される方である。
だが敢えて言おう「イケメン」であると(笑)
少し前に流行った「ただしイケメンに限る」が許されるタイプの「イケメン」に分類される(笑)
そんな王子ですが、今年で御歳・40歳を迎えられたのである。
ただでさえ「イケメン」なのに、しかも40……まぁいろんな意味で有り得ない(笑)
そりゃ「魔界」に住んでいると言われても、納得してしまう。
……という訳で、そんな森野王子が自身の生誕40周年と更に芸歴も20年を迎えたというおめでたい節目に俗にいうバースデーライブを二日に分けて開催する運びとなった。
そのタイトルもズバリ「森野王子と大魔界感謝祭40+20」
さらにサブタイトルが初日が『赤薔薇祭り』、二日目が『白薔薇祭り』
……多分、この業界で「薔薇」という言葉がこんなに似合う人はいないだろうなぁ(笑)
そんな二日に渡り開催された、大感謝祭の様子を簡易版ではありますが、レポートにしてお送りします。
●7月27日『赤薔薇祭り』
この日の王子以外の出演者は俗に言う「インディーズアイドル」界隈が中心。
自分は開始より一時間ほど遅れて入場。
序盤のFICE、デカシャツ喫茶などは見れませんでしたが、それでも見所満載のステージでした。
この日の王子は殆どの出演者と何かしらのコラボレーションを見せてくれました。
しかも各出演者とのコラボに合わせて衣装を変えてくる凝りよう。
例えば鈴木まりえちゃんや、鋼鉄姉妹では学ランを着て、不良チックな王子。
小泉千秋ちゃんの時にはチャらいナンパな王子。
みく16歳の時には、ガクポな王子。
……などなど、自分の出演もあって忙しいのに、衣装を何着も着替えて、しかもしっかり歌うからなぁ……とにかく王子の芸達者っぷりが良く分かる演出でした。
さてそんな王子のステージは2回。
「雪の女王」そして「モニカの宝物」
この二つのステージをこなしました。
「雪の女王」はアンデルセンの同名の童話をモチーフに4部構成のステージ。
「モニカの宝物」は西洋版「かぐや姫」みたいな話を歌にして構成している。
さてこの二つのステージを演じる上で欠かせない人物がいる。
その人の名前はミーウェル。
「雪の女王」では王子がカイ、ミーウェル嬢がゲルダに扮して歌を歌うなど、二人で世界観を演出するのである。
主に王子がステージの構成を考え、楽曲面はミーウェル嬢が担当。
数年前から意気投合し、たびたび王子のステージでは出演されていたとの事ですが、実は恥ずかしながら自分はこの時、ミーウェル嬢にお初にお目にかかりました。
王子が紳士なイケメンなら、ミーウェル嬢は可憐というか、美人というか……。
一言では言い現す事が難しい、不思議な雰囲気を持った方でした。
ただMCでの彼女の様子を見て「癒し系」という事は良く分かりました(笑)
さて王子のステージについての感想を語りたいところなのですが、これは後に取っておきます。
ただこの日披露された「モニカの宝物」はまだ前編。
後の展開が気になるところで、ミーウェル嬢(またの名をミーウェルP)が鋭意制作中とか。
またこの日の重大発表で「モニカの宝物」を引っ提げ、西日本を中心に「全国ツアー」をするとか(笑)
果たして全国各地で王子&ミーウェル嬢のステージがどう受け入れられるのか楽しみです。
さてこの日は「モニカの宝物」の演目後にアンコールが発生。
ここで王子は新曲「船首宣誓」を披露。
某ワン○-スのOPテーマをイメージして作ってもらったとか(笑)
でも夏にピッタリの爽やかな王子のイメージにピッタリの楽曲でした。
そりゃ王子、女性ファン増えるわ(笑)
●7月28日『白薔薇祭り』
この日は前日と打って変わって、バラエティーに富んだメンバーが終結。
この日は最初からいたので一人ずつ簡単に感想をば。
・ZERO
実質、OPアクト。
本当に最初の最初だから、空気を作りあぐねていた感があります。
全部で3曲、オリジナル中心に歌ってくれたけど、浮いてしまっていた感があるかなぁ。
別の機会に拝見したい方です。
・情景座
「ゴシック・ダンス・パフォーマンス」集団。
座長がゴシックロリータの衣装に身をまとい、客がいるロビーを全面的に使い、踊り、また何かを訴えかける。
正直、柵とあの狭い空間だけで別次元を表現出来るのかとその技量、そして表現力に舌を巻きました。
なお出番は全部で2回。
2回とも不思議な魅力に満ち溢れた、別世界でした。
・LOSCUS
打って変わって、かなり熱いロックンロールバンド。
拝見した限り、歳はそれなりにめされているはずなのに、凄いエネルギッシュ!
ヴォーカルの方の力強いけど透き通るような歌声が印象的。
ドラムの方が最後の曲でドラムを持ち出して、太鼓風にして叩くなどとにかく熱い!
それにしてもギターの方は途中でギターの調子が悪かったり、弦が切れたりトラブル続きだったけど、良く最後まで演じたと思います。
そしてステージを降りると、低姿勢でアンケートを集めて回っていました(笑)
こういうギャップがある方はいいです(笑)
・ピノキヲ
「ピノキヲ皇子」と呼ぶのが正しい模様。
名前だけはどこかで聞いた事があったけど、初見。
メイク、衣装ともに白と黒のモノトーンなのが、印象的だしインパクトに残る。
メイク落とせば多分、それなりにイケメン。だから女子ファン率高し(笑)
でもラストの某ゲームメーカーを崇め奉った楽曲は、我々30代オーバーにはツボ(笑)
ちなみに実年齢は38で、王子にはあと2年で追いつくそうな(笑)
・Riceriot
こちらもバンドだけど、こちらはどちらかというと爽やかでポップな感じ。
とにかくギターの動きがやたら軽快で、印象に残った。
楽曲も全体的に爽やかな物が多かった。
さてそんな彼らをバックバンドに、更にコーラスに☆★朋★☆ちゃん従え、王子が登場。
「王子バンド」と称して歌うのですが、前日初披露の「船首宣誓」も彼らが作ったもの。
生バンドで「船首宣誓」を披露してくれました。
更に王子随一の盛り上がる楽曲「花火の詩」も彼らの楽曲!
今回は生バンドバージョンで披露!
まさにこの会場に花火が上がった瞬間でした!
・FICE 座 RAINBOW
ご存知FICEのバンドバージョン!
フルメンバーでの出演で気合も半端ない。
セットリストは省くけど、普通に3曲くらい連続とかして会場はバテました(笑)
それでもいつもより短く感じるのは、普段60分とかで見る機会が多いからだろうか(笑)
ラストは「愛鯛 ~王子バージョン~」を披露。
前日に引き続き、王子を盛大にお祝いしました。
さてここであるVTRが流れる。
読み上げられたのは「スーホの白い馬」
小学生の頃、国語の授業で物語は知っていたけど、この話の中で出てくるのが馬頭琴。
王子はこの物語の世界を出来るだけ近い形で再現したいと思い、ある楽曲に出会う……。
「賽馬」
二胡という楽器で演奏される楽曲ですが、とにかく早い!
そして疾走感の溢れる楽曲……でも素人目に見ても難しい(笑)
そんな王子が二胡に挑戦!
……だが挑戦を決めた後もハードスケジュールな王子……果たしてどうなる事やら……。
・アカラ
二胡ユニットのアカラの二人。
一緒に王子も登場。
そしてアカラの二人と王子の二人で「賽馬」を披露。
王子、見事、ミッション成功!
素晴らしい演奏を見せてくれました。
その後はアカラの二人のステージ。
二胡の優しい音色に乗せて、さっきまで熱気に包まれていた会場を優しく包み込んでくれました。
二胡の魅力が分かったような……そんな瞬間でした。
・森野王子
ラストはやっぱりこの方、森野王子。
ミーウェル嬢と共に「雪の女王」を披露します。
演目は前日と同じですが、毎回観て思うのですが、王子の作り出すステージの雰囲気は独特。
普通の歌のステージではなく、一つの物語が展開されているというか……。
でも普段、舞台を拝見する自分が言うのもなんですが、舞台とも、またミュージカルの類とも違う……そう王子の世界。
一つの物語を表現するための表現方法の一つとして「森野王子」というジャンルが確立されている。
そう思う訳です。
本当に観ていて、男性の自分でもため息が出るくらい、その美しさと魅力に魅了される訳です……。
そんな王子の素敵なステージは終了。
この日はアンコールなど一切なしで、早い時間に終了して物販を長く取り、お客様一人一人と長く話したいというのも王子らしい心遣いだと思いました。
こうして二日間に渡る「森野王子と大魔界感謝祭40+20」は幕を閉じました。
●総括
二日とも拝見しましたが初日の『赤薔薇祭り』と、二日目の『白薔薇祭り』毛色が全く違うイベントでした。
まず『赤薔薇祭り』は王子と普段共演する機会が多い人たちとのお祭り騒ぎという印象。
俗に言うバースデーライブイベントと似たような雰囲気でしたが、そこに王子ならではの演出やこだわりが良く見られて、お客様が楽しむには最高のライブでした。
逆に『白薔薇祭り』は語弊を恐れず言うなら「王子得」イベント。
王子が今まで共演した出演者の中から、本当に客の立場としてみたり、一緒に共演したりしたいという方が多かったように見受けられます。
ただ自分のようなインディーズアイドルの客層は普段拝見する機会が無い方も多かったりしたので、王子の恩恵に預かりいいものを見せてもらったと思います。
多分、両日とも参加された方は絶対好みが分かれると思います。
しかし両日とも共通して言えたのは、森野王子は両日とも、スタンスを変えつつも楽しんでいたという印象が非常に強いです。
自分が楽しめなきゃ、お客様が楽しめる訳ない……という好例。
これがただの自己満足の域で収まっていたら、却って白ける事もあるけど、王子はそれに留まらなかった。
だから今回の感謝祭は両日とも成功に終わったのでは無いかと思います。
そしてそのような遊び心にも似た精神が王子に根付いている限り、森野王子はこれからも自分の世界を表現するために突き進んでいく……そう思う次第です。
本当に簡単ではありますが、今回のレポートを締めたいと思います。
改めて王子、生誕40周年、おめでとうござい……ました!
※コミケで会った後で、半月前のレポートを書いているので、尚更言うのが恥ずかしい(照)