セイジ

セイジ

辻内智貴

筑摩書房(単行本)

2005年3月(初版第1刷2002年2月)

蔵書




数少ない私の蔵書


大学時代に友人に勧められて読んで

心に残り

ブック●フで購入


20年経って(時の流れよ笑い泣き)

また気になって読んでみました本



勝手なあらすじ


◯セイジ

◯竜二

の短編2作を収録した本

(それぞれ異なる話)


◯セイジ

当時大学生だった主人公がセイジを語る話


生きていくのに不器用な

「ハウス475」店主・セイジと

主人公が共に過ごしたひと夏の思い出話


◯竜二

40歳の主人公が竜二を語る話


主人公の友人(同級生)・竜二と

その兄・高志

の確執?が母親の死をきっかけに

主人公には解り合えた風に見えた話



感想


奇跡的に

「セイジ」(主人公・大学生)を読んだのが

大学時代で


それを再び読もうと思ったのが


「竜二」の

竜二&主人公の歳である

40歳


大学時代は「セイジ」が

とても胸に刺さったのに

再読だからか

ちょっとファンタジー過ぎる…と

思えてしまった凝視


あの当時はセイジのセリフに頷いていたのに

(エントロピーの法則も読んでいたからそれも相まって)

「オレはもう、腹がヘルのも、メシを喰うのも、クソをするのも、めんど臭いよ」



代わりに

その時はただの付随のように感じていた

「竜二」が

とても新鮮に読むことができましたにっこり


主人公が

竜二のお母さんとの思い出を

振り返り号泣するところが

グっとくるものがありました


どちらも

ちょっとナルシスト気味な文体だから

(そこはかとなく「ノルウェイの森」感)

クセがあるけど

(作者が元シンガーという納得感)


その世代…


将来に(良くも悪くも)想いを馳せる大学生

仕事・家庭と選択肢が狭まっていく40歳


には共感できる部分が多いのかもしれない

と、それぞれを読んで思いましたうーん


ちなみに私は大学時代に

竜二が患っていただろう

離人症みたいな症状も体験済みで魂が抜ける

(精神科に行く程でもなく)


私が

この本を蔵書にしたのは

何かの運命なのかな…と


ナルシストみたいなことを

考えずにはいられない…

そんな本です本