今日は劇団四季のミュージカル『異国の丘』を観にいった。劇団四季の知り合いから、「杉原千畝氏の作品に携わったなら観ないと・・・」といわれ、四季のオリジナル・ミュージカル昭和三部作を楽しみにして、マチネ公演を観に・・・
ストーリーは、1931年、満州事変勃発当時の近衛菊麿(文麿)首相の長男:秀隆(文隆)を主人公とし、秀隆のアメリカ留学、そこで出会い、恋に落ちる中国司法大臣の娘「愛玲」。そしてそれぞれの国の為に、「秀隆」と「愛玲」は日中和平秘密工作を組むが、仲間の裏切りで破綻。その時に愛する「愛玲」の死。後、秀隆はシベリア抑留となり、1956年、殺害されるまでの壮絶な人生を、秀隆と愛玲の恋愛や当時の状況をふまえ、事実とフィクションで進んでいく。
秀隆は、無実にも関わらず、ソ連戦犯として25年の刑を受ける。ソ連政府は、彼を「大物スパイ」にしようと、様々な重労働・拷問・勧誘をしたが、彼は一貫してそれを拒否した。その中で、シベリア抑留における強制労働、飢餓、仲間の死。その究極の状況を『異国の丘』の歌を含めた構成になっている。舞台は、秀隆がスパイになることを拒絶し続けたために、抑留最長11年の帰国当日に、ソ連当局による薬物注射で殺されるシーンで幕を閉じる。
この舞台の中で、先日出演した、ミュージカル「SEMPO 日本のシンドラー 杉原千畝物語」の千畝さんの話しもでてきた。
今日、僕はこのミュージカルをみて改めて思った。この時代だからこそ、また「戦争」を知らない世代が圧倒的多数になってきている時代になったからこそ、僕達がそのことを聞き・調べ・考え、そしてこういった話しを引き継がないといけない事を・・・。
劇中での語りでもありましたが、約60万人の日本人シベリア抑留から60年余り経て、その体験が風化しつつある!今まで、僕は、「パサジェルカ」「アドルフに告ぐ」「ミュージカルSEMPO」・・・といった戦争の話しの舞台に立ちましたが、今後も事実を直視し、自らも考え、多くの方々に伝えて行きたい!私が出演した、ミュージカル「SEMPO 日本のシンドラー 杉原千畝物語」もそうですが、この「異国の丘」も多くの方々に観て頂きたい作品の一つです。
ではおやすみん
じん
★お知らせ★
【篠田仁志 次回出演作品】
熱帯倶楽部vol.5 『旧歌』 作:青木豪 演出:松村恵二
場所:新宿シアターモリエール
◆前売3800円(全席指定)◆当日4000円(全席指定)
★7/30日(水)19:00
★7/31日(木)19:00
★8/1日(金)19:00
★8/2日(土)14:00/19:00
★8/3日(日)14:00
(出演者)
別府康子(劇団民藝)、ふるたこうこ、今村有希(激弾BKY)、能見達也、もたい陽子(青年座)、村田一晃(劇団東京ヴォードヴィルショー)、古山憲太郎(モダンスイマーズ)、鈴木 隆、笹峰あい そして、私、篠田仁志(Studio Life)です
企画製作:オフィス ビルアンドウェル
問い合わせ:オフィス・ムベ(℡/fax 042-727-8640)
チケット申し込み→http://www.geocities.jp/office_mube/
※又は ↓ 劇団Studio Life ホームページ ↓
★http://www.studio-life.com/ ★
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