第9位は、みんな大好き


「雲のジュウザ」


でどうでしょう。


実際はかなり出番は短いんですが、イケメンな上に、「雲」を自称する自由さと、作中屈指の強さを兼ね備えた、人気もまた屈指のキャラですね。


彼の実力を如実に示すのは、何といってもあのラオウが自ら馬を降りて戦うことを選択した点でしょう。

なんせ、南斗水鳥拳のレイはおろか、ケンシロウとの初戦ですら馬上で迎え撃ったほどなんですから、いかにラオウがこのジュウザの拳を認めているかがよく分かります。


そして実際の戦闘においても、冷や汗をかくわかくわ。トキ、ケンシロウ戦以外でこれほど汗をかいたのはジュウザ戦だけでしょう。


そんなジュウザは、ユリアの異母兄にあたります。

また少年時代から、ラオウ、トキとは顔なじみでした。

しかし、なぜかケンシロウとの交流はこれっぽっちも描かれませんでした。

唯一、ケンシロウとユリアの仲睦まじい様子を(影から)見ていたところぐらい。

なので、トップクラスの人気キャラでありながら、ケンシロウの回想には当然一切出てきませんでした。

これもまたジュウザの異質な部分ですね。


彼は北斗や南斗などの伝統的な流派ではなく、「我流の拳」で戦い続けました。

それでもたぶん南斗六聖拳のなかでもかなり強いほうだし、上位の誰と戦ってもそこそこ善戦はできると思います。

ただわからないのは、そんな天才がちゃんとそういう伝統的な流派の拳法を習ったらどうなっていたのか?

他の拳士とおなじレベルに落ち着いていたのか?

はたまた、さらに強くなっていたのか?


興味はつきませんねー