ゴジラ話。今回は、


『キングコング対ゴジラ』。


と言っても、いま上映中のハリウッド映画ではなく、60年以上前の東宝作品、ゴジラシリーズ3作目です。



『ゴジラの逆襲』ちゃうんかーい笑い泣き??

時系列バラバラですみません不安

なぜなら、ゴジラ2作目『―逆襲』は、だいぶ昔に1回しか見てないので、全く記憶にないんです。


昔、『VSビオランテ』放映に合わせて、深夜に連続してゴジラ映画をいくつか放送していたことがあって、そのときに気がついたものは録画して何回も観てたことがありました。
本作の鑑賞は、その当時録画して何回か見ていて、また少し前にBSで放送していたのを懐かしさからこれも録画して久しぶりに視聴したものです。

前置き長くなりましたが、ひとことで言えば、この映画はひたすら娯楽。

今でこそ、違和感なく観られますが、コレ当時はどうだったんですかね?
カラーになったことも大きな転換期だと思いますが、前2作が基本「ゴジラ=シリアスな恐怖」を描いていたので、ひょっとしたら当時の観客からしたら結構なギャップを感じたかもしれません。

前2作とガラッとムードが変わり、冒頭は若かりし高島忠夫が元気にドラムを叩いているところから始まります。

なんとこのドラムが後に役に立つ(?)という伏線(??)になるとは。

で、何やかんやで(端折りまくり)

キングコング遭遇→コング寝る→日本へ連れて行く

の流れは、本家アメリカ・キングコング映画の王道パターン。
本家と違う点は、日本の領海に入るか入らないかのところでコングが目覚めて暴れ出し、船の安全のため止むを得ず火薬を爆破させたら、生き延びてコングが逃げちゃったというところ。

けど、実際見世物として日本に連れてきて、どうするつもりだったんでしょうね?
ゴジラとアンギラスに東京、大阪を焼け野原にされて、普通の感覚の持ち主ならソイツらと同じようなサイズの巨大生物を管理できると思うんでしょうか・・・
それとも、パシフィック製薬の多胡部長はそんな考えが浮かばないぐらい、業績に焦っていたのでしょうか?

そして、氷山から復活した後、コングを野生の気配で感じ取ったゴジラも日本上陸。
この「気配を本能で感じ取る」のも怪獣映画あるあるですね。
ゴジラの氷山も、もうちょい監視体制厳重にできんかな不安

第1ラウンドはゴジラの熱線にキングコングが戦意を喪失し、逃亡。ゴジラの勝ち。

前作ではアンギラスを焼き払ったという熱線も、コングの毛を焼いたぐらいで殺傷能力が低下しているように見えます。
昭和ゴジラの特徴として、この熱線があんまり強くないというのは印象としてあります。
それこそ、「-1.0」の原爆並みの破壊力とは雲泥の差です。

またなんやかんやあって、(ゴジラシリーズ屈指の不憫な)ヒロイン・桜井ふみこをその手に握り、国会議事堂に登るコング。

これもアメリカ本家のオマージュなんですけど、本家はエンパイアステートビルというモンのすごく高いビルに登るんですが、当時の日本ではそこまで高くてしかも本家より遥かにデカいコングが登ってもびくともしない建物なんて、なかったんでしょうね。 


あとは当時の日本人なら誰でも知っている、シンボリックな建物としては、国会議事堂が最適だったのでしょう。


『キングコングの逆襲』ではたしか東京タワーに登ってたと記憶してますが。


そんな、人質も持っているコングに対し、自衛隊の作戦はファロ島に成る実のジュースをあびせて、コングを眠らせるというもの。

ココで高島忠夫演じる桜井が冒頭に見せた華麗な?ドラムテクでファロ島のコングへの歌を再現するという、華麗な?伏線回収!



で、「-1.0」でこのコングの歌が何故かBGMに使われてましたよね??

どのシーンか忘れちゃったけど、何故にこの映画に??とものすごい印象に残りました。

ファロ島の民族楽曲が何を意図しているのか・・・

 

で、また自衛隊の作戦で(フジタが開発した特殊繊維で)ゴジラにぶつけられるコング。

そう、やっぱりタイトルが「ゴジラ」ではなく、「キングコング」から始まるこの映画、何となくですが、怪獣のエピソードはほぼキングコング目線のような気がします。

で、風雲急を告げる場面で、さらに盛り上げる伊福部サウンド!! 
もう大好きっラブ

今度は、ここに至る前に自衛隊の電気作戦に耐えて「帯電体質」になったコングが、ゴジラの放射熱線さえも通じなくなったために遠距離攻撃のハンデもなくなり、互角以上の戦いに。

ついでに破壊される熱海城の、ムダに精巧な作りが感動的です。


そして決着。


組み合ったまま、海に落る二匹の大怪獣。


戦い終えたキングコングは、泳いで故郷ファロ島へ帰る。


一方のゴジラは果たして・・・





まあ、アメリカにも気を使ったエンディングというのは、子供にも見て分かりますねニヤリ


もともと海中を住処にしていたゴジラは、キングコングみたいに表層を息継ぎしながら泳がなくても、海深く泳ぐ術を心得ているので、伊勢湾あたりを目指して移動したんでしょう(次作の準備)。


というわけで、大変おもしろい映画ではあるのですが、個人的には随所にキングコング(=アメリカ)に気を使っているのが垣間見えるなと。

あとコングの顔ヒドイ(笑)

けど、やっぱりこの映画における最大の人類の敵はパシフィック製薬の多胡部長でしょうね爆笑 

純粋な悪ではないですが、この人ゴジラシリーズのなかでもかなりのキャラだと思います(褒め言葉です)

ふと、たまに多胡部長がまた見たくなりますチュー


あと、ハリウッドの

ゴジラ×コング?

でしたっけ?



見ません

もちろん、子供が見たいと言ったら見てもいいですけど、ゴジラとしては認識しないかもですね。


誰かも言ってましたけど、とりあえずCMの、


ウデを振って全速力で走るゴジラ

を見て、ちょっと萎えましたゲッソリ