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hither and thither

格別別様の言葉を述べるのでなく、

打ち返した水のように和やかに通過したい日々

湿度が高いせいで汗ばむ体

雨が続くせいで干せないシーツ

昼に寝てしまって眠れない今

美しい扉の向こうで寝ている彼

彷徨っているメールが届く

夕刻にいっせいに燃ゆる都

早く、夏が来れば良いのに


青々とした空を仰ぎ 緑深く生繁る山の連なる 

1500年以上もいにしへの山門をくぐり 御休

石とせみ塚に思いをはせ 背筋の張るを覚え

る百丈岩の上に建つ御堂を眺める 少し寄り

道をと 杉木立を抜け釈迦ヶ峰へ 汗はゆる

く私の頬から首筋へ流れ 足が棒になる頃

やっと奥の院から見渡す下界 どこへ向かえ

ば良いのか教えて欲しかったのだが これか

らどうするのか悟ってみたかったのだが

飛び込んできた景色は 私の両眼に収まり

きれずに 広がっている

蝉が遠くの方で鳴く 最期の夏を歌っている

もう一度 戻れるなら もう一度 あの時へ


何日目だろう。

睡眠薬を幾ら飲んでも眠れない日。

アルコール中毒は柄でもないので止しておこう。

此れが修治君なら「トカトントン」である。

今日だけの妻を愛する男と自動拳銃を愛する妻

どっちが罪だろう。