もう少し、もう何年か後にして欲しかったのに、節目の誕生日がやって来てしまった。

 還暦を迎えたのである。避けることなど、出来なかった。


 60年掛かって、今、手元には何もない。実感出来るものが何もないのだ。ただ、虚しい時が過ぎただけである。

 己自身が蒔いた種の結果であるから、何処にも言って行くところはない。黙って受け入れるしかない。


 しかも、よりによって、尿管結石が発覚した。結石を壊すには入院の必要があると言うのだ。思わぬ出費を強いらされそうである。

 これこそ、不可抗力以外の何ものでもないのだが、何という頭の痛い問題を抱えてしまったことか。我が身の不運を嘆くばかりである。


 先日から、このブログを再開した。しばらくの間、越し方を見詰め直してみたいと思ったからだ。

 これを読んで貰いたい者が存在するが、果たして意のあるところが通じるだろうか。とにかく、書くしかない。


 スーパーに行って、自分の誕生日に気付き、寿司と惣菜を買った。せめてもの祝いの積りであった。美味しかった。