台風13号がやって来た。

 九州は大変だったようだが、日本海に抜けたために、当地では、風による災害は、さほどには起きなかった。

 ただ、前々日来の大雨による洪水では、かなりの被害が生じた。何人かが亡くなったりもした。


 さて、強い台風がやってくる、その対策は、と問われるとお寒い限りであった。

 ここは、4階建てが2棟で、住戸数は合わせて44戸のワンルームマンションである。それに駐車場、2棟の自転車置場とプロパン庫がある。

 このワンルームマンションは、建設会社が所有し、管理している。相当数を所有しているはずである。ここにも、1週間か2週間に1回の割合で、定期的に保守点検をするために回って来ている。


 しかし、台風が来る前の、状況把握には来なかったようである。

 真夜中、風が強くなるとともに、バタンバタンと屋根を波板が叩く音でうるさい。

 窓は開けていた。それ程に強い風ではない。しかし、屋根の音は、雨音と一緒になって耳障りだった。

 雨が上がったので、外に出てみた。風は依然強い。音を切って吹いている。

 自転車置場の屋根が、騒々しい。1棟の屋根に葺いてある樹脂製の波板が、何枚か捲れて風に煽られていた。それが屋根を叩きつけて、大きな音になっている。もう1棟の方は何ともない。


 部屋に戻って、ブログの投稿記事に専念した。とにかく、何か書かなければ。気は焦る。


 投稿が終わっても、外の風と屋根の音は依然うるさい。また、外に出てみる。

 屋根の波板が、2枚飛んで行っていた。残る波板も煽られている。

 直してやろう。意を決して部屋に戻る。脚立と針金を持って、再度外に出る。

 2枚の波板の前と後を針金で留めた。要は、留め金が腐食して、用をなさなくなっていたのだ。


 飛んで行った2枚の波板を回収した。ついでに、オートバイのカバー2枚も回収し、まとめて玄関ホールに置いた。


 さすがに自転車置場の音はしなくなった。しかし、隣家の物干が、同様にうるさい。これは処置なしだ。


 明るくなるとともに、風もなくなった。

 用があって、1日中出掛けていたが、帰ってから玄関ホールを覗いて驚いた。波板とカバーはそのままである。もちろん、自転車置場の屋根も針金で留められたままだ。

 台風一過でも、管理者は見回りに来ていないのだ。確かに、今日は祝日には違いない。しかし、どのような状況になっているのか、近隣に迷惑を掛けてはいないか、これ位は確認に来るべきではないのか。


 我が国では、現在様々な問題が起きている。しかも、ほとんどが事後対策ばかりだ。

 ここだって不始末が生じたのだ。管理者の気構えが問われて然るべきである。