W杯も、いよいよ大詰めとなった昨日の3位決定戦に、日本の上川審判が主審としてピッチに立った。


 彼が、この4年間、決勝トーナメントで笛を吹くために精進して来た様子を、NHKは特番にして紹介していた。

 私も、日本代表の試合経過と共に、上川審判の動向を興味を持って注視していた。

 しかし、2度目のピッチに立って以降、出番がなかった。おそらく、もう彼の念願は叶えられないのではなかろうかと、諦めていたところだったが、実現して、本当に良かった。


 私は、サッカーゲームに対して、深い知識を持たない。だから、昨日のゲームにおいて、上川審判が下した判定が、どのような評価を受けるべきか、というようなことは分からない。

 

 そのような私にも、ポルトガルに少し不利ではないか、と思われる判定があった。

 特に疑問に思ったのは、ドイツ陣ペナルティエリア近くで、転倒させられた場面、そしてボールのないところで両手で突かれて転がされた場面である。

 前者は、上川審判の目の前でのプレイだから、反則に値しないと判断されたのだろう。

 後者は、副審と共に見えなかったか、アドバンテージとされたのかも知れない。


 昨夕19時のNHKのニュースでも、上川審判を取り上げた。前述の場面を放映しながら、的確かつ公平な判定でゲームを良くコントロールしていたとのコメントだった。

 そして、ポルトガルの監督と、ドイツのゴールキーパー カーン のインタビューでのコメントを、上川審判の判定への賞賛の証として流した。


 ポルトガルの監督のコメントは、テロップではこうだった。ポルトガル語だから、実際は分からない。

 「判定はベリーベリーグッドだった」

 しかし、彼の顔付きから、言外のニュアンスを読み取ると、文字通りに解釈する方がおかしい。絶対におかしいと思った。

 彼は、皮肉たっぷりに言ったのではなかったのか?

 判定は、自国に不利だったと言いたかったのではないか?


 続いて、カーンのコメント。

 「日本の審判で良かった」

 これは何を言いたかったのだ?

 まるで、日本の審判に ひいき して貰って良かったと言っているようではないか?


 NHKが、どうしてこのようなニュース構成をしたのか、大変不可解だ。


 上川審判は、自信に満ちて、毅然とした審判振りだった。今後の活躍を祈る。