facebookに登録してから学校時代の友人と久しぶりに連絡を取ることが多い。
「ブログ読んだよ」と言われると、ついつい嬉しくなってたくさん書きたいのだが
生活に追われてなかなかおもしろいネタもない。
しかし私は考えた。
学校時代の友人が読んでくれているのであれば、学校時代の懐かしいネタを取り上げてはどうだろう?
今日の主役はケイコという女。
ルックスはキュートでかわいいドテチン(fromはじめ人間ギャートルズ)。
スポーツ万能。明るく優しく誰からも好かれる女の子だ。
しかし、彼女には大きな弱みがあった。
勉強が好きじゃないんである。
私がケイコと出会ったのは高校2年の選択科目・フランス語の時間である。
自由席だったので偶然隣り合わせとなった。
ケイコの巻き起こすオーラに巻き込まれ、
私は予習復習を全くせず、試験勉強をせず、
フランス語のテストで「8点」という点をとった。
生まれてから初めて取った赤点。
私の目の前は暗くなった。
しかし、隣のケイコは「4点」だった。
悔しい。
私がとことん勉強しなくてもケイコより良い点を取ってしまうのだ。
常にナンバー1を目標に生きる私、
どうせ落第点ならブービーではなくビリになりたいのに!
負けず嫌いの私の価値観を
いとも簡単にねじ伏せるケイコの力に
ひれふするしかない私なのであった。
地理の時間、スイスの首都を聞かれたケイコ。
どうも知ってる風な様子で恥ずかしそうにモジモジした後、「・・・オランダ」と答えた。
悔しい。
まさかスイスの首都をオランダと答える創造力を持たない自分に
その夜は枕を涙に流す私であった。
アメリカへホームステイしたケイコ。
帰国後、仲良し4人組で食事会。外人のウェイターがいたので、3人でケイコをそそのかした。
「ねぇ、デザートを英語で頼んでみてよ。」
ちょっときどってケイコはウェイターに頼んだ。
「ワン・イチゴ・タルト・プリーズ!」
もちろん通じない。
私はギャグかと思った。
しかしケイコはしつこく続けた。
「ワン・イチゴ・タルト・プリーズ!」
とまどうウェイター。
私は言った。
「いい加減ふざけてないでストロベリーって言ってあげなよ」
すると私以外の3人が言った。
「そっか、イチゴじゃなくてストロベリーだよっ!」
・・・・おいおい。
もう無理。
ボケだと思ったら天然なのか?
私には太刀打ちできない、ケイコとその仲間たちの天然ぶり。
そんなケイコは「鶏肉」を「バード・ミート」と訳す。
そうなると、「ケンタッキー・フライド・チキン」は
「ケンタッキー・フライド・バード・ミート」。
悔しい。
オリジナルよりも豊かな発想を引き起こすネーミング。
フライドしたバードのミートって・・・
あんた、ブラック過ぎる・・・
しかし、アメリカ・ホームステイ経験ありのケイコからすれば
「ひっち、アメリカン・ジョークでございますわよ」
ってか???
ああ、悔しい。
そんなケイコには更なる偉大な才能があった。
ケイコのお父さんが経営するキャンプ場でアルバイトさせてもらった時のこと。
キャンプ場に集まる子供たちを広場で遊ばせるケイコは
アイドル級の人気者だった。
20人くらいの子供たちを笑わせ、運動させ、楽しませ・・・
AKB48のコンサート並みに盛り上げるのだ。
その姿を見て思ったのだ。
「こやつは子育ての天才だ。」
彼女と遊んだ子供たちは一様に目をキラキラさせ、
心から大自然の中で体を動かすことを楽しんでいた。
「いつか私に子供が出来て、子育てに悩んだら・・・
ケイコに子供を預けよう。そしてしつけてもらおう」
そう心に決めた私なのであった。
-完-
あっ、しつけてもらうのは勉強以外ね。
次回は「現代国語を教える鬼平、O先生」、こうご期待。