今日のテーマ

「自己受容の先にあるもの」


マズローの欲求段階説はみなさんご存じだと思います。

1.生理的欲求

2.安全欲求

3.愛と所属の欲求

4.承認欲求

5.自己実現欲求


自己受容というのは、自分で自分を認めて受け入れる

ということなので、4の承認欲求になります。


だから、承認欲求が満たされたら次は自己実現欲求になるのですが


マズローは5段階説の研究を行い、

1969年にトランスパーソナル心理学会を設立しましたが

研究は未完のまま、翌年の1970年に心臓発作で亡くなります。


なので、5段階説は未完なのです。


マズローは、

「自分に適したことを行なっていないとそれ以外のどんな欲求が満たされていたも充足できず、満たされない」


と述べていますが、


「自己実現の欲求」よりさらに高次な欲求「自己超越 Self-transcendence) 」があるとも述べています。



しかし、自己啓発や経営セミナーなどでは、

この6段階説よりも5段階欲求説のほうが圧倒的に活用されています。


物質主義の世の中では、その方が受け入れられやすいからです。


しかし、自己実現をしても、人間はまだ欠乏感から解放されないのです。


この考え方は「インド哲学」がルーツです。

(トランスパーソナル心理学は神智学やニューエイジ思想の影響を受けている)


自己実現を果たした人の中には、自我を超越して

他者を幸せにしたい、社会、世界をよりよいものにしたいという

自己超越欲求を持つ段階にいたる人がいると述べています。



そして、自己実現の段階に至った人すべてがそうなるのではなく、

自己超越の段階にいたるのは人口の2%にすぎないということです


でもこれは物質主義の時代の「成功者」の話だと思います。


物質主義から精神主義へ移行して行く今の時代は、

「自己実現」に対する考え方も変わってきていると思うからです。


好きなこと、やりたいことができる状況は、

マズローが生きていた時代より今はずっと簡単です。


場所を持たなくてもオンラインで仕事ができたり、

印刷しなくてもPDFで書類が渡せたり、

コンピュータ1台買うのも大変だった時代から今はスマホ1つでなんでもでき、

高いお金を払って広告を出さなくてもSNSで誰でも発信ができる時代。


自己実現のスピードが昔より早くなり、

自己実現できる人の数もずっと多くなったと思います。


そういうライフスタイルを手に入れられた人が次に望むことは、

一昔前ならインスタ映えするような生活だったかもしれませんが・・・


そういう人に違和感を感じる人が増え、社会貢献できることがカッコイイ!

みたいな風潮になって来ていますよね。



なぜ、以前のような成功者に違和感を感じるのかと言うと、

一昔前より、「自己超越」を目指すことに価値を見出す人が増えて来たからだと思います。

なかたさいこさんメルマガより転載

つまりね、これが次元上昇(魂のレベルが上がる)というもの。



マズローの時代に比べて、人類、いや少なくとも日本は

次元上昇しているのではないかなって思います。