たとえば、ロイヤル・フォーチュンが実装されたときのロード絵。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231118/19/hitasurarakushite/09/8a/p/o1024057615366023175.png?caw=800)
これは一見するとただの
「百合匂わせのエッチな絵」
にしか見えないが、
実は立派なネタ元がある。
Between Scylla and Charybdis
(スキュラとカリブディスの間)
という、
英語でいう「前門の虎、後門の狼」に相当することわざがあり、
このことわざはギリシャ神話に由来する。
まあ詳細なエピソードは長くなるから割愛するが。
左にいるのがロイヤルメイドのカリブディス(Charybdis)なので、
右にいるのがスキュラ(Scylla)に相当するロイヤル・フォーチュン。
スキュラってのは触手(欧米では一般的にタコ)の化け物のことだから、
ロイヤル・フォーチュンのデザインの元ネタであるといえる。
Q:でもロイヤルメイドにはカリブディスだけじゃなくてシラ(Scylla)もいるじゃん
A:このロード絵は2022年10月、シラ実装は2023年2月なんだ・・・
ちなみに「前門の虎、後門の狼」は、
「どっちを選んでもダメだ」くらいの意味が強いけど、
「Between Scylla and Charybdis」は、
「どっちもクソならマシなほうを選べ」という意味が強い。
なので似た言葉だが使いどころは微妙に違う。
A rolling stone gathers no moss(転石苔を生ぜず)も、
歴史の長いイギリス(や日本)では「ウロチョロしてると苔が生えない」という、
落ち着きの重要性を説く意味になっているのに対して、
歴史の浅いアメリカでは「苔が生えちゃう前に動かなきゃダメだ」という、
行動することの重要性を説く意味になっているのにも似ている。
だから各自脳内で、
スキュラ(Scylla)と、
カリブディス(Charybdis)に、
挟まれた状況を想像してみよう。
絶望感があまりないって?
Q:いいにおいしそう
A:ま多少はね?
アズレンは世界各国の故事成語も学べるいいゲームなんだよ!(大嘘)
さらにどうでもいいことだがロイヤルメイドつながりで、
イギリスの軍艦は結構神話から名前を拝借している軍艦が多くて、
エイジャックス(Ajax)もそのひとつ。
「エイジャックス」と聞くと日本語では聞きなれないけど、
・・・他にも、ウォースパイトという有名な軍艦がある。
よく見なくてもスカートをはいてないやばいデザインなのだが、
これは歴史上のエピソードに由来する由緒正しい服装なのである。
いわく、このウォースパイトという軍艦は当時既に「旧式艦」であった。
なので失っても惜しくないということで散々戦場に連れ出されては、
なんだかんだで生還するわ戦果をあげるわで大活躍してしまった。
無駄なく高性能にまとまった戦艦の決定版がヴァンガードなら、
旧式ながら乗組員の腕前で武勲をあげた古豪がウォースパイト。
そのウォースパイトがなんだかんだで活躍したもんだから、
当時のイギリス人はこんな評価をした。
There is no doubt that when the old lady lifts her skirts she can run.
(オールドレディもスカートを上げればまだまだ走れるじゃないか)
世界各国の共通認識として船は女性扱いされる(船乗りが男だから)こともあり、
「オンボロ船」を「オールドレディ」とたとえたものである。
アズールレーンのウォースパイトは、
スカートを上げれば速く走れるというなら、
スカートをはかなければもっと速く走れる!
・・・ということで、速く走るためにこの格好をしているわけだ。
ちなみにこのウォースパイト、
戦闘中によく「ベルリードゥーラデースピーキオ!」という、
よくわからない声で喋る。
これはラテン語の「Belli dura despicio」に由来し和訳が難しいが、
「戦いは嫌だが私が傷つく痛みを恐れることはない、かかってこい!」
くらいの意訳になるだろうか。
そもそもWarspiteという英語そのものが「嫌戦」という直球だからな。
サンディエゴにしろウォースパイトにしろ、
国を代表する超武勲艦だからUR改造が実装されていると、
そう考えてよろしかろう。
他にも色々あるんだけど、
省略すると伝わらなくなるし、
説明しようとすると長くなるものばっかりだから困る・・・
ユニオン駆逐艦エルドリッジは、
えらいことビリビリしていてダウジングロッドをもっていて、
明らかに時代が違う近未来的なキャラデザだが、
まあ詳細はググっていただこう、うん。説明すると長くなる要素しかないから。
ちなみに上記フィラデルフィア計画もそうだが、
「公式記録には存在しない」というだけでは、
実在しないと断言することはできない。
だって「公式には存在しないことになってる職業」ですら、日本にもあるからな。
・・・僕は親が極めて特殊な医者だからそういう話にも縁があって知っているが、
そこそこ有名な話をすると「お札のデザインをする人」。
彼だか彼女だかは定かではないが、拉致されるととんでもないことになる。
だからお札デザイナーは顔も名前も声も住所も素性も絶対に公言できないし、
それを公表するような報道も絶対に許されない。
国が保護すべき技能の持ち主だから秘匿される。
もちろん公的に何の仕事をやっててどこの職場に勤めているのかさえ喋れない。
だから平然とウソをつくけれども、
それが当該法治国家内において罪に問われることはないという免罪符つきである。
たとえ僕がそれを知っていたとしても喋っていい理由がないし、
喋るようなアホだったら素性なんて知りうる可能性すらあろうはずもなく。
俗に言う「喋ったら消される」情報というやつだな。
ちなみにその逆で「聞いたら消される」情報ってのもある。
どういうものかは各自で考えていただくとして(僕はいくつか知っている)。
こういうのは欧米において、
重大犯罪の証人が暗殺リスクを回避できるようにと、
全く異なる身分とIDを与えられて引っ越すような措置が取られているのにも近い。
彼らの存在は「公式には存在しない」。
だが彼ら自体は実在しなければおかしい。
言われてみれば当たり前なことなんだけど、
真顔で喋るには少々オトナな話ではあるから、
こういうこと喋ると陰謀論ガーって怒鳴るアタマの悪いキチガイが湧きやすい。
なので、ベノナ文書は実在するぞ性根の赤い阿呆諸君、とだけ添えておく。
日本国内でも、他にも結構たくさんあるもんだぜ、
素性が割れたら(最終的に庶民が一番)困るから顔も名前も明かされない仕事って。
だから「公式記録が存在しない」と「実在しない」は、
似て非なる概念だということは覚えておこう。
あなたの知能が健全かつ正常であるならば、だけどな。
いうまでもないが僕は、
フィラデルフィア計画が実在したとは一言も言っていない。
ただ、たとえ公式には存在しなかろうと、
それに相当する何かの実在がなければ話が通らないものなんて、
この世にはいくらでもあるのだ、という当たり前なことを喋っただけである。
こういう「~とは言っていない(察しろorお前次第だ)」が通用しない人を見ると、
エリート教育を受けてない層なんだなと、僕ら側にはよくわかるもんである。
外交官の会話ってそういうものばかりだからな。あの文法はウンザリするぜw
まあ、うん。
他にも結構いろいろあるから、探してみると面白いかもな。