ラム・ダス vs. リアリー | 意識デザイン


先日アップしたのとは別の、もうひとつのメルマガからのシェアです^^


   ◇       ◇       ◇


昨年12月22日(ちょうど冬至の日ですね)、
ラム・ダス(リチャード・アルパート)が
亡くなったとのニュースを目にしました。

脳卒中のため、晩年は比較的静かに暮らしていた様子で、
最近の若い人(ああ、ぼくもそんな言い方をする歳になっちまった;泣)は
あまりご存知ないかもしれないけれど、
初期のスピリチュアル探求者にとって、
ラム・ダスはもっとも有名な水先案内人の
ひとりだったといってよいでしょう。



すぐにでも彼のことを書きたかったんだけど、
ちょっと忙しかったのと、
あとこの機会に彼の本を何冊か読んでみたくなって、
文章をアップするが今になった次第です^^



ぼくが彼の名を知ったのは、10代の後半。
“Be Here Now”という本がきっかけでした。

“Be Here Now”

当時の日本では、まだいまのようには
「スピリチュアル」という用語は使われておらず、
「精神世界」という言葉ができたかできないか……という時代。

でも、意識の世界に革命が起こっている
という感覚を持つ人たちがどんどん増えてきて、
そのバイブルにあたるような本だという触れ込みでした。

この本の日本語訳が出版されるのは
はるか後の1987年。

『ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本 』

当時はアマゾンなんかもなかったから、
洋書といえば丸善とかに注文して取り寄せる時代だったけれど、
英語なんて完全に落ちこぼれていたぼくが一念発起して、
たぶん一番はじめに買った横文字の本が
その“Be Here Now”だったのです。

案の定、じっさいに読むことのないまま f(^^);、
でもそれ以来、何度もの蔵書処分を潜り抜けて、
40年以上経ったいまでも、
ぼくの本棚の片隅に収まりつづけています。

少しは英語の本を読めるようになったいま、
この機会にざっと飛ばし読みをしたけれど、
とってもいい本です。

1970年代アメリカのカウンターカルチャーの
香り漂う本のつくりも、いまとなってはクールだし^^



ラム・ダスが有名になったのは、
“Be Here Now”に先立つ1960年代初頭に
ハーバード大学でティモシー・リアリーとともに行った
サイケデリックドラッグの臨床実験。

LSDをはじめとするいくつかのサイケデリックドラッグは、
精神病の治療にも有効であり、
また犯罪者に投薬をした結果、
あきらかに更生率が上昇したというだけでなく、
古来から神秘家たちが伝える体験と
共通するところが大きいことが確かめられました。

当時はこうしたドラッグの使用は合法だったのですが、
けっきょく大学を追放されることになり、
ラムダスもリアリーも在野の道を歩むことになります。

ふたりの共同作業の結果として、
いまぼくたちが手にすることができる
最良の結晶は
『チベットの死者の書 サイケデリック・バージョン』
じゃないかと思います。

エヴァンス・ウェンツ版の『チベットの死者の書』を下敷きに、
ドラッグを使っていかに意識を解放していくか、
そしてその過程で何が起こり得て、
どのように対処したらよいか
ということが書かれています。

はじめはキワモノかと思ったのですが、
すごくよい本です。

『チベットの死者の書』の解釈もキチンとしているし、
「正しい道」をわきまえたガイドになっていると思います。

ちなみに、序に「カール・G・ユングに捧ぐ」という一文があり、
ユングのどこがダメなのかにもちゃんと触れていて、
ぼくは全面的にリアリーをはじめとする著者たちを支持します。



けれども、その後、ふたりが歩んだ道はある意味で対照的。

リアリーがめざしたのはトランスヒューマニズム。

一言でいうと、意識を改革することによって
超人をめざすっていうのかな。

その結果、リアリーの関心はコンピューター、
インターネット、仮想現実へと傾いていきます。

リアリー自身がサイバーパンクのムーブメントに関わっていたし、
極論をするなら『マトリックス』のエージェントになることこそが、
リアリーの晩年の目標だったように見受けられます。
(リアリー自身は、根っからの反逆者タイプだったにもかかわらず)

リアリー自身は1996年に死んじゃうんだけど、
いま世界は間違いなくその方向に進んでいます。

ぼくたちはスマホとグーグルとフェイスブックによって、
いまどこにいて、何をしていて、
潜在意識では何を考え、つぎに何をするか
──管理とコントロールをされているといってもよいでしょう。

やがてアップルウォッチのようにウェアラブルが一般的になったら、
一日の運動量や、瞬間ごとの心拍数の変化をはじめとする
体内データも管理の対象となり、
そこから体内チップまではあと一歩です。

たぶん、あと15年もかからないんじゃないかな。

ぼくは、ユヴァル・ノア・ハラリさんの本は
全部読むようにしているんだけど、
この手の問題に関心のある方は
ぜひお読みになるといいと思います。

サピエンス全史(上、下) 文明の構造と人類の幸福

ホモ・デウス(上、下): テクノロジーとサピエンスの未来

21 Lessons:  21世紀の人類のための21の思考

なはは、ぼくもすでにGAFAの片棒を担いじゃっているけれど(汗)


でもね、これはけっきょくアトランティスが滅んだ道なんです。





ぼくが「道」を見極めるときのひとつの基準は、
そこに「愛」があるかどうかということです。

申し訳ないけれど、ティモシー・リアリーの道には
愛が感じられないんです。

じっさい、彼自身がトラブルの多い人生を歩みつづけました。

麻薬所持でつかまった挙句、脱走を試みて収監。

刑期短縮の目的で、FBIに友人たちの情報
(ほとんどがデタラメだったとも言われています)
を提供し、ラム・ダスもそれを知って仲たがいをしたのです。

ちなみに、ラム・ダスといっしょにリアリーを非難したのは、
アレン・ギンズバーグと、そしてリアリーの25歳の息子。

結婚をしたひとりの妻は自殺、
もうひとりは離婚。

娘はボーイフレンドを銃で撃って逮捕され、
やはり後に自殺。

……、他にもエピソードの枚挙にいとまはありません。

ラム・ダスが、愛する人たちに囲まれながら
穏やかな晩年を送ったのとは対照的です。



じっさいにラム・ダスがどこまでの境地に至ったか、
ぼくには分かりませんが、彼の書いた文章はほぼすべて、
ぼく自身の道の歩みに照らして納得がいくものばかりです。

たとえば──

「精神世界の旅のゴールは、ドラッグでハイになることではなく、
 今あるがままで、ハイでいることなのです」

「すべては愛の問題だ。
 重要なのは愛になることだ。
 私たちはエゴと共に出発して、魂になっていくんだ」

「恐れが問題であり、恐れの根元は離別にある。
 私たちは思いやりと愛によって離別を変えていく。
 このように、恐れが私たちを修行へと向かわせ、
 さらに愛情溢れる存在へと駆り立てている」

「一番深い真実というのは、私たちはみな助けを必要としており、
 同時に助けができる人間でもあるということです。
 ですからボランティア活動をするとしたら、
 そのプロセスの一部として、
 自分自身を知るということが必要だと思います。
 そうすることによって、その人のやり方が、
 何物にも執着していない場から出てくるということになります」


多くの人にとって、よき水先案内人であったことに感謝するとともに、
ご冥福を祈ります。





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数秘術と神聖幾何学スペシャル
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リクエストをいただき、数秘術と神聖幾何学を
テーマにしたワークショップを開催します。



つねづね申し上げていることですが、
時代や文化を超えて、普遍的な価値を
持っているのは「愛」と「叡智」のふたつです。

密教のマンダラでいうと
「胎蔵界」と「金剛界」にあたります。

とはいえ、「愛」は何となく分かりやすい
感じがするけれど、
「叡智」についてはなかなかピンと来ない
という方も少なくないでしょう。

一言でいうと「叡智」とは
「宇宙のしくみ」を知り、それをマスター
することなんだけど……、あはは
全然わかりやすい説明になっていないですよね f(^^);



でもまぁ、あんまりよくは分からないかも
しれないけれど、「宇宙のしくみ」を表している
代表のひとつが「数」だということは、
分からないながらも、何だかそんな気がする
のではないでしょうか。

ピタゴラスは「万物は数である」と語ったとされます。

そして、その数を目に見える形で示しているのが幾何学です。

ちなみに、「音」というのは振動数、
つまり数によってつくられているわけです。

和音(ハーモニー)というのは、
二つの音の振動数の比率が調和的なときに生まれます。

そして、数と音と形の関係を示す
美しい事例のひとつがクラドニ図形



ガリレオ・ガリレイは
『宇宙は数学という言語で書かれている。
そしてその文字は三角形であり、円であり、
その他の幾何学図形である。
これがなかったら、 宇宙の言葉は
人間にはひとことも理解できない。
これがなかったら、人は暗い迷路を
たださまようばかりである。』
と語っています。

あるいは、いまのぼくたちの生活において
パソコンやスマホは不可欠と言ってもいいけれど、
パソコンやスマホというのは
‘0’と‘1’のふたつの数字だけで
あれだけの仕事をしてくれているです。



とはいえ、いまさら数学や物理学で
頭を悩ませたくはない……、
そう思う方も少なくないでしょう。

だいじょうぶ!
ご安心ください^^

定規やコンパスや、あるいは綿棒を使って
体感的に幾何学を愉しみながら、
「数」のもつ秘密に迫り、
そしてそれを応用した数秘学のレッスンをします。

数秘学はそこそこポピュラーなので
入門的なことはご存知の方も多いでしょうが、
もう一歩踏み込んだ本格的なものをご紹介します。

もちろん、入門的なことをご存知でない方にも
はじめからきちんとご説明をするので
ご心配には及びません。


来年は、『スピリチュアル・レッスン』を
中心に考えているので、今回は
数少ない単発のワークショップになる予定です。

よかったら、ぜひいらしてください。



<東京>
■2020年1月12日(日)11:00-18:00

■場所は、都内 東横線沿線。
 ご参加の方に直接ご案内します。

■料金: 8,000円+材料費500円(税込)

 ※先に15,000円とご案内を差しあげましたが、
  料金を見直しました^^
 
 ※定規と電卓(スマホでも可)をお持ちください。

 ※コンパスを持参してくださる方は、
  材料費のうち200円を返金します。
  お持ちでない方は、こちらでお貸しします。

 ※ライフコーチングをお受けいただいている方、ならびに
  『スピリチュアル・レッスン』全額お支払い済みの方は
  参加費無料。
  材料費500円のみご負担をお願いします。
  (コンパス持参の方は300円)


くわしくは、コチラをご覧ください



   ◇       ◇       ◇



いまは『年末年始 浄化とセットアップのエネルギーワーク【遠隔】』
の最中にて、わりとこまめにメールメッセージを差しあげています。

ご用命であるにもかかわらず、届いていないようでしたら、
迷惑メールフォルダ-をご確認いただけると幸いです。

それでも見つからないときには、このメールの返信にて
お申しつけください。

『年末年始 浄化とセットアップのエネルギーワーク【遠隔】』は
まだ募集をしています。

明日の元旦には新年のエネルギーワークを行います。

今年~来年は、ただ年があらたまるだけでなく、
西暦でも2010年代から2020年代に、
干支もあたらしく子(ね)年にと、
時間軸に大きな変化が生じるタイミングです。

よかったら、いまからでもご用命くださいね!





それから、『2020イヤーリーディング(対面/遠隔)』も
好評受付中です。

数秘術+タロットカード+チャネリングで
2020年の1年間を占ってエネルギー調整をします。

『インドからお届けするエネルギーワーク【遠隔】』
『年末年始 浄化とセットアップのエネルギーワーク【遠隔】』
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のうち、ふたつ以上をお申し込みくださった方は、
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お申込みが別々になってもかまいません。
ご用命、お待ちしています。


━━━━━━━━━━━━━━━
◎年末年始 浄化とセットアップのエネルギーワーク【遠隔】
━━━━━━━━━━━━━━━

■期間: お申込時 - 2月4日(火)
※遠隔にて、節目となる日ごとにエネルギーワークをさせていただきます。

■料金: 12,000円(税込)



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◎2020イヤーリーディング(対面/遠隔)
━━━━━━━━━━━━━━━

対面/遠隔、いずれも対応可能です。

2019年11月1日-2020年2月15日までのお申込みに限り
通常16,000円のところ→ 12,000円(税込)にて承ります。


いずれも、くわしいご案内とお申込みは、こちらからお願いします!



   ◇       ◇       ◇



年内のセッションは、対面/遠隔いずれも満枠です。

2020年1月の土日は、
11日(土)の夜と、25日(土)に空き枠があります。

平日は14日(火)以降であれば、
まだある程度空いています。

セッション等をお考えいただいている方は、
お早めにご用命ください。




長いメルマガだから、ここまでお読みいただいている方が
何人いらっしゃるかは分からないけれど(汗)、
どうぞよいお年をお迎えください^^





  ◇       ◇       ◇


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