家族の元に戻りたいと思っていても、なにも手を打たずに戻ったらまた同じことを繰り返してしまうかもしれないし、ここは私にもカウンセリングなり投薬なりが必要であろう!

と意を決して精神科・心療内科を探してみた…のだけど、いやー予約が取れない!初診の受付は停止中ですとか、2か月後なら空いてますとか。

なにこのデジャヴ!子供の発達に悩んで児童精神科を探していたときもこんな感じだったけど、大人もかよ!

そういや長女の出産後に産後うつっぽくなって眠れなくなったときも全然予約取れなくて、結局受診できなかったんだよなあ。子供の発達のこともそうだけど、困ってるのは今!今なのよ!すぐにでも相談させて欲しいのに、相談できるところがないというつらさ、なんとかならんのかー!!!

 

と悶絶していたところ、ふと、自宅からも今いるビジネスホテルからも遠い人里離れた場所に、入院機能ありのザ・精神病院があるのが目にとまった。

なんとなく街中の個人クリニックばっかり探してたけど、ホームページ見たら紹介状不要って書いてあるし、ダメ元で当たってみたら、あっけなく予約が取れたではないですか。

緊急性有りと判断されたのかなんなのかわからないけど、案外クリニックより予約取りやすいのかもしれません。精神科をお探しの際はご参考に…

 

で、精神科デビューしてみたのですが、夫に対して(子供に対しても)突然ブチ切れてしまうのはうつ病の症状で、薬で抑えられると言われたよ。

(あとで調べてみたら、非定型うつ病の30%に怒り発作というものがあるらしい)

うつ病って鬱々としてわけもなく涙が出るとか、無気力になるイメージだったけど、怒りが抑えられなくなる症状もあるのか。

そっかー、私はうつ病だったのか、そっかー…

長女が生まれて以来、言いたいことを溜め込んでは爆発し、何度となく激しい夫婦喧嘩をしてきた。

自分でもイヤで、どうしてこうなっちゃうんだろうと悩んで、PMSではないかと思ってピルを処方してもらったり、薬局で抑肝散買ってきて飲んでみたり、アンガーマネジメントの本を読んでみたりと試行錯誤していたけど、うつ病だったのか、そっかー。

もっと早く受診すればよかった。そうしたらもうちょっと夫婦関係もマシだったかもしれない。っていや、まだほんとに薬が効くかわかんないんだけど。

っていうか医師の話がほんとなら、この数年間私はずっとうつ病だったのかもしれない。産後うつになっていたのか、長女の発達の問題が負担だったのかわかんないけど、ちゃんと医療の力を借りればよかった。いや、育児とかコロナとかでそれどころじゃなかったり、産後にあちこちで予約を断られた記憶があった分、なかなか気軽にかかれなかったのもあるけど。

あと、長女が前に通ってた発達外来では親を対象にした精神科の診察枠があり、ここぞとばかりに日頃の鬱憤を相談したけど、抑肝散出しときますねーで終わってしまったりもして、たいして解決にならないんだなー、みたいな印象を持ってしまったんだよね。なんかやっぱあの発達外来にはいい思い出ないなー…

 

合わせて指摘されたのが、やはり私も発達障害があるのではということ。

長女の発達障害が明らかになってから自分の子供時代を思い返すと、グレーっぽい記憶がゴロゴロ出てくるし、私の側からの遺伝も絶対あるなとは思ってたんだけど、医師から見ても気になる点があるらしい。

曰く、大人の発達障害の場合、限界までは普通にしてるのに限界が来るといきなり何もできなくなるとか、0か100かで中間がないんだって。あとはこだわりが強いから、こだわりに反する行動を取られるのが許せなくなっちゃったりとか。

発達障害についてはカウンセリングで対処法を学んでいくことになるらしく、この病院で対応できるか協議してくれるそうです。(ちなみに精神科の診察とカウンセリングって別物なのね。医師は診断と投薬。カウンセリングは自費で、心理士さんが行うものらしい。発達関係もそうだけど、当事者になってみないとわからないことが多いわ)

 

なんにせよ、解決策がまったくないわけじゃなくてホッとした。

ただいくら医療の力を借りたとて、それで家族の元に戻るという目標がなければ何のために頑張るのかわからなくなる。

やっぱりどうにか戻れないか夫と話し合いたいけど、病気のせいだったからといって今まで夫にかけたストレスが帳消しになるわけではないし、治療を始めたからってすべてが解決するとも限らない。治療中は薬が合わなかったりで体調を崩すこともあり、それを支える羽目になる家族の負担も大きい。もうそんな負担をかけられるのはイヤだと思われても仕方がない。病気の配偶者を支えたいと思えるのは信頼関係があるうちだけで、そうでなければ見捨てる権利はあると思う。夫婦も結局は他人だもの。

ほんとにこうなる前にちゃんと受診しておくべきだった。一緒に頑張ろうという気がまだ残っていたかもしれないうちに。

 

ちなみに0か100かの思考や、あんなに好きで結婚したはずの夫をこうも嫌悪するようになってしまったことから、ずっと疑っていたことがある。

「あのー、私は境界性パーソナリティ障害というものではないですか?」

「いや、境界性パーソナリティ障害の方は同じ人に対して0か100かを繰り返すんですよ。医者に対しても、あるときは素晴らしい先生だと理想化していたのに、翌週は蛇蝎のごとく忌み嫌い罵倒する、でも翌週はまた盲目的に頼りきる、というようなことが繰り返されるんです。あなたの場合は夫が嫌いになったら嫌いになりっぱなしですよね、それはまあよくあることというか…」

だそうです。わはは、つまりただの恋が冷めたってやつか。それじゃ医療の力でもどうにもならない。うーむ、ある意味悲しい宣告を受けてしまったぜ。

 

それでもやっぱりまだ家族に戻りたい。夫とも子供達とも関係を修復したいと思うのだ。勝手な話だとはわかっているけど。