長女の就学について、身内の意見はこんな感じ。

 

義母「支援級に入るというのは福祉のお世話になる人生が決まるということ。一度入れば普通のルートに戻るのは難しい。一年生のうちは普通級に挑戦してみてもいいのでは」

「支援級は男の子ばかりなのが気になる。やっぱり長女には女の子の友達がいた方がいいんじゃないかな」

長女「Yちゃん(幼稚園で一番仲良しの女の子)と同じクラスがいいなー」

 

義母の意見は重い。療育の先生や学校の先生は、普通級に転級できる場合もある…とは言ってるけど、それはあくまで制度上の話、実際にはレアケースなんだろうな。

長女の場合、障害年金がもらえるかどうかは微妙なようで、福祉的就労&障害年金なしってパターンになれば相当きつい。もし普通の進学、普通の就職ができるのであれば経済的にはいいのだと思う。その可能性を閉ざしてしまっていいのだろうか。


夫の意見は、確かに私もそう思ってたんだけど、公園とかで小学生見ると、結構男女入り交じって遊んでたりするんだよね。同性の友達にこだわるのも古い価値観なのかもしれない。


長女の意見は、なあ…たとえ普通級に行くとしても、むしろYちゃんとは違うクラスにしてほしいくらいなんだよな。Yちゃんがずっと長女と仲良くしてくれるとは思えないし、仲のよかった子が離れていく経験っていうのは辛いだろう。いや長女のことだから、Yちゃんの心が離れていったことを理解できずにつきまとってしまったりするかもしれないし。それなら、クラスが離れてなんとなく疎遠になってくれた方がずっといい。

 

そんな中、現在のかかりつけ医(児童精神科)の予約が取れたので、進路についても相談してみた。


かかりつけ医「所属をどこにするかよりも、長女にとってどんな支援が必要なのか、その支援はどこで受けられるのかを考えた方がいい。可能なのかは学校の判断にもよるけど、補助の先生をつけてもらうとか、苦手な科目だけ通級で対応するとかすれば、長女さんの場合は普通級スタートでもいいのではないかと思いますよ」

 

支援級しか考えられないと思っていた私だけれど、この話を聞いてちょっと心が揺れてきた。

そうか、所属をどこにするかじゃなくて、どんな支援が受けられるか、かあ…

もし少しの支援でなんとかなるのなら、そりゃ普通級に入れたら嬉しいもんな。いろんな友達と知り合って、その分トラブルもあるかもしれないけど、可能性はぐっと広がる。

うちの自治体は療育手帳がないと支援級に入るのは難しいと聞くけど、それなら普通級でどんな支援が受けられるのか、しっかり学校に要望していけばいいんだ。そのための就学相談なんだよね!

 

…と夢と希望に胸を膨らませていざ2回目の就学相談。

校長先生「うーん、補助の先生がつくかははっきりしたことは言えないんですよね。ついたとしてもクラス全体の補助であって、長女さんだけを見られるわけではないんです。通級も今は待っている子が多くて、一年生から利用するのは難しいです。支援級であれば長女さんに合った学習を個別に考えていけるんですけど…」

 

…ちーん。

そうだよな。前に話題になった大阪の一部の地域みたいにインクルーシブ教育が推進されてるならともかく、今の自治体の制度だと、そんなに支援を受けたいなら支援級に行きなさいよって話だよな。

少しの支援や工夫でついていけるのであれば話は別かもしれないけど、長女の場合ちょっとやそっとの支援じゃ足りないのは目に見えてるしな… 


で、でも!療育手帳持ってないと支援級には入れないっていう噂も聞くんですけど!?

校長先生「数値上は確かに判断が難しいところなんですが、言語と視覚認知の発達指数に20以上の開きがあるというのは重視すべきだと思っています。支援級が妥当かどうか、教育委員会に相談してみますね」

…ちーん。というわけで、校長先生はあくまでも支援級推しのような印象を受けました。いや、数値にとらわれず判断してくれてありがたい話でしかないんだが。

あー、元々は、支援級一択だろ!こんな子普通級とかムリムリ!って思ってたけど、なまじ一瞬夢を見ちゃっただけに、普通級がまぶしいよう。

最後は親の判断ですとは言われたけれど、もし学校も教育委員会も支援級受け入れOKっていうんなら、それでも普通級で!と言い張るだけの勇気はなく。

とりあえずは教育委員会の判断待ちかなあという感じで、就学問題はまだ続く…


しかし改めて思うけどインクルーシブ教育ほんとうらやましい。ほんとなら誰も普通級か支援級かで悩んだりしないで入学の日を迎えられるのが理想だと思うもの。むしろ全国に広めてほしいくらいなのに、なんで廃止させようとするんだよー。やっぱ財源の問題なのかなあ…