その3です。


その瞬間の気持ちはなんというのか。ふーん、言われなくてもわかってたけどねー、でもあるし、それでもやはり動揺はするような。

ありがたいのは、医師が以前の発達外来の医師とは違って、診断の理由とかをわかりやすく説明してくれ、質問にも的確に答えてくれ、今後の接し方についてもアドバイスをくれたこと。

これだよ!他の親御さんのブログとか、自閉症育児の漫画とかを読むと、医師ってすごい丁寧に説明してくれて頼りになる存在に見えるけど、そういう医師はどこにいるんだよーって思ってたんだよ!思い描いていた医師にようやく巡り会えたわ!

ってか以前の発達外来に通ってた日々ってなんだったんだろうな…無駄ではなかったと思いたいけど、最初からこっちの診療所にかかってたらもっといろいろスムーズだったんじゃなかろうか。


っていうか!運動発達については0歳代からずーっとこの診療所に通ってたんだから、児童精神科の専門医がいることを誰か教えてくれよ!なんで誰も教えてくれないんだよ!

診療所としては診療所で、診断を受けたくない親御さんなのかもしれないし、聞かれないと案内しづらいわーって感じだったんだろうか。療育でもなんでもそうだけど、発達界隈ってそういう忖度が情報へのアクセスを妨げてる気がするよな。

 

なんにせよ、5歳半での診断、しかも公立の診療所での診断ってことで、いよいよお墨付きを得たという形になる。

改めて長女は自閉症スペクトラム、発達性協調運動障害、と名乗っていくことになるんだな。

 

この日は梅雨の中休みで、よく晴れて暑い日だった。

診療所を出て見上げた青空の色を、私はきっと忘れないだろう…

 

と感傷に浸ろうと思ったけどそんなこともなかった。言うなれば、長年の同棲の末、プロポーズのないままなんとなく婚姻届を提出してきた帰り道みたいな感じ?

まあプロポーズの有無だのその瞬間の気持ちなんて、結婚して数年したらどうでもよくなるわけで、肝心なのはその後の人生だもんね!そうそう、別に改めてショックなんか受けてないし!と思ったその夜、長女が診療所の待合室で機嫌取りに食べさせたハリボを気に入ったらしく、「くまちゃんのグミまた買ってきてほしいなー」と言ったときはちょっとウッとなった。

やっぱ私も多少はショックを受けているんだな…うー、ハリボに嫌なイメージついちゃったぜ。

 

なお、気になるのは次女のことで、問診票の項目で、長女よりむしろ次女に当てはまるなってことがいくつかあったんだよね。ストーリーや台詞の内容より言い回しに気を取られるか、とか、遊びに介入しても遊びが広がらないとか…

次女もいずれは診断がつくのかな。

調べたところ、サリーとアンの課題は、定型発達であれば4歳くらいには通過できる子が多いのだそう。

あー、次女が4歳になったら試してみちゃう自信があるわー。万が一次女も正しく回答できなかったらどうしよう。またどっちつかずの日々が続くよ-!!!!