方針転換 | 趣味で受験する司法試験予備試験からの司法試験受験、中小企業診断士試験その他各種資格検定試験

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旧司法試験(論文6回不合格)や中小企業診断士試験(2次不合格5回)、過去に合格した行政書士、社労士・日商簿記1級、基本情報・応用情報技術者、第14回紛争解決手続代理業務試験、司法試験予備試験(H29R1,3,4論文不合格R2口述不合格R5合格)、R6受験する司法試験の話など

そういえばですが、

今年の論文本試験の時に少し気になったことがありました。

それは、論文試験会場で、

例年に比して、高年齢と思われる受験者の方(自分と同世代以上と思われる)が多いと感じられたことです。

(マイドームおおさかの労働法です)

このことは、一体試験結果にどのように影響するのでしょうかね?

(一昨年の口述試験会場ではそうした方は皆無だっただけに、なおさら気になるんです)

 

さて、本題に入りますが、

予備論文本試験から約2週間が経過し、

全体の状況も随分と明らかになってきました。

 

今年の予備論文の問題は、論文受験生なら誰でも知っているような基礎知識と、現場思考の応用力の組み合わせで解けるような良問が多かったように思います。

しかし、それは、真に実力を身に着けられた方にはある意味「平易な問題」になる反面、そうでない場合には、小手先での誤魔化しが効かない、「大変な問題」「難問」になったのではないかと思います。

 

ここからしばらく、本試験での自分自身の話になりますが、

最初の科目公法で、憲法はどのように書こうか非常に悩みました。

適合性と言っているので、三段階審査で書くのが当然の前提のように読めましたが、

「必要に応じて判例に触れつつ」との指示があること、

①~④が明らかに全農林警職法判例のロジックを想起させることから、

判例との比較が必須であるとも読めました。

でも、悩み続けても仕方が無いので、

三段階審査の形が多少崩れることは覚悟の上で、

判例との比較を最優先にしたんですね。

少なくとも、判例をガン無視して問題文のみから三段階審査をするようなことだけは求められていないと判断してです。

(現場では、それをやったら即Fだと考えていました)

この問題の難しさは、

まず、答案や論証の形で準備していた方はいないであろうと思われるところ、

単純に現在の憲法の定番の「解答パターン」に落とし込むことも容易でなく

(時間があればできなくはないですが、あの状況下です)

どのように構成するかも含めて現場思考が問われたことだと思います。

ただ、もしかすると、判例知識が無かった方も多くいらっしゃるのかもしれませんね。

それは、論文1回目2回目のような方なら、仕方がないのかなとも思います。

 

(追記すると、実は、公法開始40分経過するぐらいまで、憲法もどう書けばよいのか分からず、行政法も今一つ何を問われているのかを把握できず、何もできずに固まっていました。その時は、その公法での即不合格まで覚悟しました。しかし、そこで、一つの事実について思い出したんですね。憲法行政法は、R1がCとF、R2がFとC、R3もFとCと、3年連続CFセットだったという事実についてです。心の中で、そこまでハードルを下げてみると、何だか、その程度までは書けなくもない気がしてきました。で、憲法は、悩むのは書き方だけでしたから、もう、一か八かで、形式には最小限の配慮にとどめ、実質面で問いに答えることにして憲法から書き始めました。行政法は、残り30分を切っている中、本当に形だけを整えて字数を少しでも稼ぐつもりで突っ切りました。)

 

そして、他の科目も、

使う「論証」などは、多くの予備校テキスト等に載っているレベルを超えていませんでしたし、

難しいと感じるようなところも、現場思考力が問われていたと思います。

例えば商法では、利益供与や兼任禁止の有名な判例は短答合格者なら多くの方が知っていたと思いますし、

(後者は微妙ですね。たとえば、紅白(↓)や工藤論証には載ってましたが、リークエや趣旨規範ハンドブックには載っていません)

 

仮にそれを知らなくても、問題文を読めば、利益供与と兼任禁止が何らかの形で問題になるのはわかります。

そこから、条文を拾い、現場思考でそれなりに論じる。

それだけでも、十分だったのではないかという気がします。

もちろん、民訴や、特に民法もアレな状況下で、冷静にしっかりそこまで問題文を読めるかと言えば、

自分も、商法でCの責任を見落としたりはしましたし、

それもまた「実力」なんでしょうけどね。

 

とまあ、試験問題の具体的な感想はそのぐらいにしまして、

 

現時点で感じていることは、

 

おそらく、真の実力を有し大半の科目でそれを発揮されたような方であれば、

今年の問題は「平易だった」とおっしゃるかもしれません。

(50人もいないと思いますが)

 

しかし、圧倒的大多数の受験生にとっては、

「素点的に取りにくかった」問題が大半だったのではないかと思います。

 

でも、この試験は相対評価なんですよね。

 

そのような状況にかんがみると、

 

以前、自分は不合格を確信したと書きましたが、

その確信が幾分揺らいできたということです。

 

そこで、ひとまず、今年の問題等についてもう少し知った後、

 

間違って合格していた時のための、

口述試験対策を本格化することにしようと思った次第です。

 

また千葉までの交通費宿泊費を無駄にしたくは無いですしねw