コラム2~近年の出題の変化 | 趣味で受験する司法試験予備試験からの司法試験受験、中小企業診断士試験その他各種資格検定試験

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旧司法試験(論文6回不合格)や中小企業診断士試験(2次不合格5回)、過去に合格した行政書士、社労士・日商簿記1級、基本情報・応用情報技術者、第14回紛争解決手続代理業務試験、司法試験予備試験(H29R1,3,4論文不合格R2口述不合格R5合格)、R6受験する司法試験の話など

まず、多くの方が見落とされている点について書いておきます。

 

社労士試験に限らずですが、

資格検定試験のテキスト等は、

過去問で出されたことに準拠して作られます。

 

ですから、

普通にテキストをしっかり読んでいれば、

過去問は出来て当たり前なんですよね。

 

しかし、その事実に気付かないと、

本試験では、

感覚的に未知の問題だらけになり、

過去問の焼き直しが多くを占める答練模試のようにいかず、

不合格になることもあります。

 

ちなみに、ですが、

H24社一は伝説の地雷科目ですが、

出題された直後、

TACの詳しい科目別のテキストを参照しても、

2点分しか記載されていませんでした

(17条付記も載ってませんでした)し、

(しかし、その2点分というのが結果決定的でした)

翌H25労災に至っては…

そこにも全く載ってませんでした。

(ただし、Eは国語で誰でも取れました。

EはTAC正答率で80%程度で、他A~Dは2割台。

今のこのブログを見に来られるような皆様ならお分かりですね。

完全に1点補正がされないフラグが立っていました)

 

だから、今年の労一の問題も、

来年のテキストからは、

シレっと触れられてることになるんでしょう。

 

近年の出題の変化と言うと、

 

強調したい科目は、

労一と厚年です。

 

なぜ、

この「水と油」のような2科目を出すのか?

 

厚年は、

例外補正の頃は、

得点分布爆下げの常連でしたが、

(TAC平均4.1から堂々と原則基準で2点補正されたのが絶頂期ですねw)

合格基準の公開の後は、

どうもその「爆下げ対策」がされてしまったようにも見受けられます。

(その話は、別の回にします)

それと逆方向なのが、

労一ですね。

 

ある意味、

 

「みんな大好き労一」

 

の話です。

 

H26の労一2点補正無しのあと、

多くの受験生は、

「労一は救済(補正)は無い」

という思いを確信へと高めました。

 

しかし、翌H27年、

過去に無かった事態が訪れました。

 

労一が、

従来で言えば1点補正レベルの難易度の出題だったからです。

 

ここで、この労一についての評価は3つに割れました。

①労一だから補正はない

②2点補正になる

③1点補正になる(でなく、なってくれ)

 

結果、②の2点補正になったことで、

それまでの、

「労一は補正されない」という説は、

「たまたま原則基準によっていただけで、そんな説は妄言だった」

と言われるようになりました。

(手のひら返しですね)

 

ですが、

私見からは、

 

それはどちらも正しかったのだと思います。

 

その話は、

前のテーマに戻ったときに、

また続きを書きます。