まず、多くの方が見落とされている点について書いておきます。
社労士試験に限らずですが、
資格検定試験のテキスト等は、
過去問で出されたことに準拠して作られます。
ですから、
普通にテキストをしっかり読んでいれば、
過去問は出来て当たり前なんですよね。
しかし、その事実に気付かないと、
本試験では、
感覚的に未知の問題だらけになり、
過去問の焼き直しが多くを占める答練模試のようにいかず、
不合格になることもあります。
ちなみに、ですが、
H24社一は伝説の地雷科目ですが、
出題された直後、
TACの詳しい科目別のテキストを参照しても、
2点分しか記載されていませんでした
(17条付記も載ってませんでした)し、
(しかし、その2点分というのが結果決定的でした)
翌H25労災に至っては…
そこにも全く載ってませんでした。
(ただし、Eは国語で誰でも取れました。
EはTAC正答率で80%程度で、他A~Dは2割台。
今のこのブログを見に来られるような皆様ならお分かりですね。
完全に1点補正がされないフラグが立っていました)
だから、今年の労一の問題も、
来年のテキストからは、
シレっと触れられてることになるんでしょう。
近年の出題の変化と言うと、
強調したい科目は、
労一と厚年です。
なぜ、
この「水と油」のような2科目を出すのか?
厚年は、
例外補正の頃は、
得点分布爆下げの常連でしたが、
(TAC平均4.1から堂々と原則基準で2点補正されたのが絶頂期ですねw)
合格基準の公開の後は、
どうもその「爆下げ対策」がされてしまったようにも見受けられます。
(その話は、別の回にします)
それと逆方向なのが、
労一ですね。
ある意味、
「みんな大好き労一」
の話です。
H26の労一2点補正無しのあと、
多くの受験生は、
「労一は救済(補正)は無い」
という思いを確信へと高めました。
しかし、翌H27年、
過去に無かった事態が訪れました。
労一が、
従来で言えば1点補正レベルの難易度の出題だったからです。
ここで、この労一についての評価は3つに割れました。
①労一だから補正はない
②2点補正になる
③1点補正になる(でなく、なってくれ)
結果、②の2点補正になったことで、
それまでの、
「労一は補正されない」という説は、
「たまたま原則基準によっていただけで、そんな説は妄言だった」
と言われるようになりました。
(手のひら返しですね)
ですが、
私見からは、
それはどちらも正しかったのだと思います。
その話は、
前のテーマに戻ったときに、
また続きを書きます。