7月 | たかみのブログ

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注文の続き。

 

 

 

 

焼き入れするのに金剛砥石が無いわ~。とか思ってたら主任官舎から回収した砥石の中にあった。

鏨で割る。

 

剃刀に取り掛かる。

 

今月になってインスタにメッセージが有って、見物に来るとかいうけど、水道も便所も無いし、近所に店も無い。

 

それに急に見物に来るったって、基本在庫が無いので何も見せるものが無いのだ。

 

今日は入り口にハミが丸くなっていた。

すぐに隠れたけど。

山の中にあるからスズメバチやらムカデやらハミ(マムシ)やら普通にいるんだけど?つて言ったけどOKなんだって。

本当に分かってんの?と、思う。

 

 

 

裏を押して刃と棟の平行を確認。

 

棟側を削り込んで裏の鎬を作る。

 

切ったり削ったり各部調整。

 

ヤスリ掛け。

 

 

 

剃刀の予熱から。

柄を先に赤めて色を付ける。

振り回して刃をさらに予熱。

赤めて焼き入れ。

 

小刀も予熱して順に焼き入れ。

 

焼き入れ終わり。

 

 

オーブンで焼き戻し。

 

 

小刀に刃付け。

お湯で煮てから叩いて焼き曲がりを修正。

裏の砥石当たりを確認しながら何度も。

この段階で完璧に裏を押してしまうと、表を研いだ時に裏が狂う場合もあるので、ほどほどにしておく。

 

 

剃刀と両刃の小刀も大体刃付けしておく。

 

 

 

 

注文の小刀から仕上げる。

1丁は予備。

 

念のため、予備から研ぐ。

 

注文分も研ぐ。

研ぎの途中。

いかついというか、まだまだ若い?なぁ~と。

 

蚊取り線香買った。

線香の台ばかり貯まる。

 

 

よく見たら、同じ形でもマークが違う。

 

思い付きで20年ぐらい前?に買った海老の純白8000番を持ってきた。

この砥石は柔らかすぎるとの水に漬けると溶けるので全然使っていなかった。

 

今使ってみると、前の砥石目を消す力は強烈で役に立つ感じ。

 

 

仕上げ研ぎの続き。

 

昔、仕上げ研ぎの後に錆止めの油を盛るようにのせて一寸の間眺めるのが好きだった。

油が細かいところまで回ってあんまり傷が目立たないのと、凸レンズの効果なのか、

自分が研いだものでもなんとなく良さそうに見える。

 

多分問屋用の剃刀を打つようになって、油を全く使わなくなったので忘れていた。

(防錆紙を使うため)

 

注文のアッサブK-120の両刃小刀も研ぐ。

これは地金が極軟鋼なので大変だった。

このくらいで勘弁してもらいたい。

 

予備に打った両刃の小刀もキングの800番で研ぐ。

 

しかし後から気に入らず、機械に戻ってまた仕上げ砥石まで研ぎ直した。

継続して作れば売れるんじゃないか?と気楽に思っていたけど、ハッキリ言って極軟鋼の両刃の小刀は地獄だ。

当分やりたくない。

しかもK-120は厚みが3.5㎜しかないので薄い地金に接合しないといけない。

先に地金をのばさないといけないし炭が余分に必要なので面倒くさい。

 

 

 

 

別の注文の小刀に刃付け。

和鉄折り返し3回の地金。

これも予備から研ぐ。

 

 

注文分も研ぐ。

 

3回折り返しした1本の和鉄から打ったはずが、

なんか肌が全然違うんだけど。

 

 

 

 

剃刀に取り掛かる。

4丁打ったけど、1丁だけ注文。

 

 

先に2丁進める。

 

 

残りの剃刀も進める。

 

傷気が。

長らくこの小さな傷気が出る意味が分からなかった。

何年もあれこれ試したりしている内に、いくつか有る原因の一つとして接合前に地金に鏨目を入れるのがダメだと気が付いた。

 

 

接合前の赤めた地金に鏨目を入れるのは伝統的な作業だけど、色々意味が有るらしい。

地金についた厚い酸化被膜を落とす、大きな1面の酸化被膜ではなく鏨目で区分けして小さくすることで接合剤の反応をよくする。

接合剤が流れ落ちないようにする、打った時に接合剤が抜けやすくする。

どれがどうだか知らないけど小刀とか鉈とかには効果はあるように感じる。

 

 

剃刀の場合は、接合時に厚さ15㎜程度のものを6㎜ぐらいまでしか打っていないので、接合時に完全に鏨目を押しつぶしてしまうほどにはハンマーが効いていないのだろう。

 

小刀類はあまり気にならないのは、材料の1/3以下の厚さまで打っているからではないか。

 

今回は小刀の注文と同時に打ったので、頭の切り替えが出来ておらず地金に鏨目を入れてしまった。

やってしまった。

やっちまったものは仕方がない。

とにかく仕上げる。

 

砥石の台の手前側が減ってきたのでBウェルドという接着剤を盛るって修正。

 

小屋のゴミをまとめたりして捨てる。

小屋の片付け。

炭の粉を畑に運ぶ。

 

クリップを作ろうとステンの板を買おうと思ってホームセンターに行ったが、ステンの板どころかSS400のフラットバーや異径の棒すら置いてなかった。

何時から?

何とかチューブとかでアホどもがフラットバー削って日本刀作るとか、熔接でまとめてガッツの剣作るとかやるからホームセンター側が自己防衛に入ったのかも。

異径の丸棒すら置いてないって、溶接機やモルタルは売っているのに。

 

耐火セメントも以前は1300度までOKというのを売っていたけど、1100度までというのしかなかった。

 

仕方ないので1100度までというのを購入。

ステンの板は諦めて、ステンの角パイプを切って使うことにした。

 

あらかじめ警告しておいたが、念のためお茶買っておくことに。

いや、外人はお茶飲まないのか?

水も買う。

家は井戸水なので、水を買うとかアホくさいんだけど。

 

ガタついている鞴の修理。

開けてみたら何のことは無い。

楔が抜けていた。

うさぎの皮も大丈夫っぽいので、楔を入れ直して終わり。

 

羽口も作り直したかったが時間切れだな。

 

7月23日

草臥れ果てて寝て過ごす。

毎日作業は無理だなぁ。

 

夜中寝ながら見物客の為にラインを入れるか悩んでいたけど、明日入れるか?

 

 

7月24日

炭を熾してステンの角パイプを切った奴を延ばしてコの字に曲げ、クリップを作る。

白紙1号を延ばして調整。

切り分けて剃刀用に準備しておく。

 

剃刀にバフ掛けしたり。

 

12時30分頃終了。

着替えて昼食。

 

すぐに出かける。

結局ラインは入れなかった。

ヤバいと話題だった物を入れるのもなぁ~。という訳で。

 

奈半利駅で合流。

先導して鍛冶屋へ。

 

剃刀を打つところを見たいというので、炭を熾し地金の幅を調節するところから。

午前中に準備して置いた鋼を接合して延ばす。

 

水を飲みたいというので、飽きれつつ念のため買っておいた水とお茶を出すが、

お茶は好みではないらしい。

 

温度を下げつつ6~7段階に分けて打つ。

剃刀って非常に地味な作業で接合後と打ち上りの見た目があんまり変化しない。

地味だし、途中で暑さに耐え切れなくなったらしく小屋の外に出て行った。

 

柄のひねりを補助するためあらかじめ捻じれるように打つ。

(普通の日本剃刀より柄のついている位置が高いため、ひねりが必要になる)

十分に打ったら焼き均し。

 

剃刀とか小刀を見せて一寸だけ話して解散。

 

打った剃刀の棟側を削っておく。

一寸迷ったけど、剃刀用に地金の幅の調整だけして終わり。

帰宅したら炭が届いていたのですぐに車に積み込み鍛冶屋に運び込む。

 

 

お互い理解しようという気も薄く、なんか勿体ない感じだったな。というのが素直な感想。

 

あ、外人らしく?短パンだったけど、ハミとかの他にも極稀にツツガムシとかダニの危険もあるからやめておいた方が良いと思うけど。