- 不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)/長山 靖生
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勉強とは何かを主題とする一冊。
現代社会の分析から、親の世代には何が不足し何が必要なのか、
そして若者の世代には何が不足し何が必要なのかについて、
持論を展開する。
個人的には、共感できる部分もあればそうでない部分もあるのだが、
その分析は面白い。
というのも、分析の基礎となるのは、思想・哲学から学術書にいたる
著者の幅広い読書歴であり、それらの観点から社会を見据えている
ため、この手の分析にありがちな単なるステレオタイプに陥っていない。
全てには共感できないという人もいるであろうが、一つの分析として
読むことは、非常に参考になるといえる。
私が最も強く感じ取ったメッセージは、最終的には勉強は本人の
努力によるということだ。
努力の「しやすさ」には多少の環境の違いはあれ、最終的に努力
するかしないかは本人次第である。
世の中には、人が「わかる」ものと「信じる(宗教的な意味ではなく)」
ものがある。
自己で具体的にイメージできないことは、「わかる」ものとは言えず、
誰かに教えてもらったことを「信じる」ことで理解するしかないためである。
つまり、「信じる」ということは、この場合においては思考の停止を
意味する。
そのため、努力によって「わかる」範囲を押し広げることが大切なのである。




