不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)/長山 靖生
¥756
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★★★



勉強とは何かを主題とする一冊。


現代社会の分析から、親の世代には何が不足し何が必要なのか、
そして若者の世代には何が不足し何が必要なのかについて、
持論を展開する。




個人的には、共感できる部分もあればそうでない部分もあるのだが、
その分析は面白い。

というのも、分析の基礎となるのは、思想・哲学から学術書にいたる
著者の幅広い読書歴であり、それらの観点から社会を見据えている
ため、この手の分析にありがちな単なるステレオタイプに陥っていない。


全てには共感できないという人もいるであろうが、一つの分析として
読むことは、非常に参考になるといえる。




私が最も強く感じ取ったメッセージは、最終的には勉強は本人の
努力によるということだ。

努力の「しやすさ」には多少の環境の違いはあれ、最終的に努力
するかしないかは本人次第である。



世の中には、人が「わかる」ものと「信じる(宗教的な意味ではなく)」
ものがある。

自己で具体的にイメージできないことは、「わかる」ものとは言えず、
誰かに教えてもらったことを「信じる」ことで理解するしかないためである。

つまり、「信じる」ということは、この場合においては思考の停止を
意味する。

そのため、努力によって「わかる」範囲を押し広げることが大切なのである。




一定の条件下でイベントが行われる場合に、私は許可を出す立場に
あるのですが、今日も許可したイベントが一件開催されました。

必要に応じて視察に行ったりもするのですが、今回は行きたい
理由があったので、昼休みに行ってきました。

イベント内容は、宮城の環境保全米PR。
宮城県出身の芸人サンドウィッチマンが来て、一日だけ
ライスマンに改名するというちょっとお寒い内容。

昼食後すぐに直行しました。
イベントの地味さと雨のせいか、都心とは思えぬまばらな人。

アンケートに記入すると、ライスマンの名刺とおにぎりと
米三合分がもらえ、この米が行きたい理由でした。
アンケートを持ってステージに上がると、富澤が名刺をくれ、
降りようとすると伊達が握手をしてくれました。

ぴけ屋書店-ライスマン名刺


そしておにぎりと米をもらい、満腹でしたがおにぎりは
デザート代わりに食べました。
とても美味しかったです。

ぴけ屋書店-環境保全米イベント風景



ちなみに、私は十年ほど前から好きな芸人としてサンドウィッチ
マンが五本の指に入るほどでしたが、有名になった今握手までして
もらって、ここまでテンションが上がらないものかと驚きました。



先日、映画『GOEMON』のプレミアムイベントに行った際には、
江口洋介や広末涼子をはじめとする豪華な顔ぶれを数メートル先に
見ただけで興奮したものですが。
ミーハーとは対極にいる私ですが、広末涼子の綺麗な姿には
すっかり魅了されてしまいました。

ぴけ屋書店-GOEMONスタッフパス


↑広告代理店の方に頂いたスタッフパスは、一応記念にとって
あります。
性格的に捨てられません。
欲しい人はいないでしょうか(笑)



私の娘は、毎日いろいろなプレゼントを私にくれます。


とにかく目の前にある物を、私に渡してくるのです。

引き出しを開けて、中の物を私の目の前に持って来るので、
「ありがと~!」と受け取るとすごく得意げな顔をします。

オムツだったり、以前使っていたほ乳瓶だったり、自分の
服だったり、履いてた靴だったりします。
妻の下着もよくくれるのですが、それだけは「いらない!」
と笑顔で言いつつ、でも受け取っています。

ご飯の時も、離乳食が足りずに好物のパンをよくあげるの
ですが、ちぎってあげたパンをそのままくれます。
あげないと泣きそうになるのに、あげるとくれるのです。
そして、これだけは手じゃなくて直接口で受け取らないと
嫌がります。
仕方ないので、「あ~ん」と言いながら食べると同時に、
娘の口にもパンを持っていって食べさせます。
食べさせ合いっこです。


お風呂に入ると、まず置いてある洗顔料、トリートメント、
スポンジ等を全てくれるので、もらって手が届かないところに
置いておきます。
今日新しかったのは、桶のお湯をぴちゃぴちゃと手に付けて、
それをくれるのです。
受け取りようがないので、顔に付けてもらってます。
延々エンドレスです。

湯船では、カエルやキンギョやヒヨコのおもちゃをくれます。
もらったらお湯にポイしてまたもらうの繰り返しです。



このようにして、毎日毎日たくさんのプレゼントをもらって
います。

1歳にして、優しい娘なのです。


元刑務官が明かす死刑のすべて/坂本 敏夫
¥600
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★★★★



著者は、各地の刑務所及び拘置所に勤務経験のある
元刑務官であり、映画「13階段」ではアドバイザーを
務めた人物である。


日本では死刑制度は完全秘密主義となっており、
死刑囚の拘置所での様子から死刑執行まで、
状況が明らかにされることはまずありえない。

そのような状況下で、実際に死刑囚と接触してきた
刑務官から語られる言葉は、死刑というものを考える
うえでは非常に貴重なものである。



本書では、死刑場がどのような構造になっているか、
死刑がどのように執行されるのか、執行官はどのように
選ばれどのように執行するのか、そういったことが赤裸々に
書かれている。


私が主に考えさせられたのは、以下の点である。



まず、死刑囚の人間性について。
死刑囚の、マスメディアで報道される像と、拘置所における
像のギャップがある。
当然、死刑囚によって人格は様々だが、囚人として模範的な
死刑囚が多いのである。
凶悪犯罪を犯したことについて擁護するつもりは毛頭ない
のだが、どんなに反省して改心しても、救われることがない
のが死刑囚だ。

そして、こうした模範的な死刑囚であればあるほど、早期に
死刑が執行されるという現状が、これは執行する側(法務省)の
都合なのだが、とてもナンセンスに感じられるのである。



次に、死刑執行人の問題。
死刑制度について議論がなされるとき、中心的な争点は
死刑囚の人権である。
死刑は国家による合法的な殺人だとか、そういったものである。
それも重要な争点ではあるのだが、多くの場合、死刑を執行する
人間の問題はそこから抜け落ちている。
そういったことに、本書を読んで気づかされた。
刑務官の多くは、死刑反対論者だそうだ。


野中広務 差別と権力 (講談社文庫)/魚住 昭
¥730
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★★★★☆



元共同通信社記者である著者の代表作であり、
講談社ノンフィクション賞受賞作。

被差別部落出身でありながら、様々な苦難にぶつかりつつも
自民党の幹事長まで務めた野中広務という政治家について、
その軌跡を赤裸々に綴ったノンフィクション作品。

野中自身も、この著書の出版にはかなり嫌な思いを持って
いたようである。

野中広務といえば、ありとあらゆる権謀術数を駆使して
権力を握ってきた印象が強いが、その出自のためか、
反面弱者に対する慈しみの思いも強く持っていることがわかる。

部落問題という、腫れ物に触るようにして扱われてきた非常に
デリケートなテーマ(私はそうは思っていないが)ではあるが、
ジャーナリストとして中立的な観点から書かれており、
ノンフィクションとして非常に秀逸である。