脈動する超高層都市、激変記録35年―西新宿定点撮影
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★★★★☆



西新宿の、現在は超高層ビル群であるところを、1969年から35年間の
長きにわたり、定点から撮影し続けた写真集である。

高層ビル第1号である京王プラザホテルの建設から、超高層ビル群に
なっていくまでの35年間の歴史を、一気に駆け抜けることができる。


定点撮影のため派手さはないが、これだけの期間を撮影し続けた
ことは圧巻であるし、高層ビルに限らず、周辺の小規模な建築物
からも歴史の移り変わりが読み取れ、何度見返しても飽くことはない。

西新宿の住民はもちろん、西新宿のビルで働いていた人、西新宿で
よく遊んだ人、建築家から都市計画に携わる人まで、十分に楽しめる
内容である。


以下は余談。

西新宿の歴史に明るい人でなければ、1960年代まで、この一帯が
浄水場だったことは知らないかもしれない。
淀橋浄水場と呼ばれたこの浄水場が廃止され、跡地に新宿副都心計画
として、京王プラザホテルを皮切りに高層ビルの建設が始まったのだ。

何気なくビルを利用していると気付かないかもしれないが、高層ビルの
多くは、周囲の道路より一段低い位置に建設されている。
これは、浄水場の貯水槽部分に建設をしたためだということである。


西新宿の高層ビル建設は、昨年竣工した東京モード学園のコクーン
タワーを最後にひと段落ついたものと言え、これからは多くのビルが
建築物としての更新期を迎えることだろう。
西新宿という立地・ブランドが健在だが、今や現代的でデザイン性の
高いビルが他のオフィス街に多く建設されている。
不景気の影響もあり、今年すでに2万坪は超えるとされる空室を抱える
西新宿の高層ビル群は、転換期に立たされていると言える。


 この度、給与及びボーナス引下げの人事院勧告が完全実施される運びとなった。この人勧実施による経済効果と制度の在り方について、問題を提起したい。

 現在の日本は不景気であり、景気対策として消費拡大を推進する政策が行われている。その最たるものが、住宅ローン減税であろう。住宅の取得は、家具や家電製品等の購入も促進するため、消費拡大の実効性は高いとされる。また、実効性の程は不明だが、定額給付金がある。エコポイントについては、商品の買い替えを促進するものであることから、実際には環境政策ではなく消費拡大による景気対策と言えよう。
本論から外れるが、全体で見れば省エネ率の高い製品を対象としているものの、同じ製品で見れば、より消費電力(テレビのインチ数、冷蔵庫の容量、エアコンの畳数)の大きい製品に高いポイントを付与するので、エコの観点からすればむしろ逆行する制度である。

 さて、このように消費拡大政策を行うなかで、自衛官を除いても30万人を超える国家公務員の賃金を引下げることは、人勧の影響を強く受けざるを得ない地方公務員約300万人も含めて考えれば、大きく消費を冷え込ませることと言える。現在の日本の景気は底をついたとの見方もあるが、エコノミストの多くは、一番底を超える二番底の到来を危惧しているとも言われる。そのような状況下において、年収ベースで平均15万円以上となる引下げを(極論すれば)330万人に対して行う人勧は、景気対策上大きな問題となりうる。
 人事院は、国家公務員の賃金については民間準拠の原則があるため、原則に忠実に仕事をすればこのような勧告を行うことになる。しかし、ここに政治的な判断を加えるのであれば、例外的に引下げを行わないという選択肢がある。政府がそれをせず、政策方針に逆行する人勧を決定するのは、選挙前の国民批判を避けるためとの推測が働く要因ともなるのである。

 この経済上の問題は、より根本的な二つの問題を内包している。

 一つは、公務員の賃金に対する世論の問題である(ここでいう世論とは、マスコミによって報道されている世論とする。)。世論は、景気が悪いのだから(民間の平均賃金が下がっているのだから)公務員の賃金だけ安泰なのは許されないというスタンスである(ともすれば、公務員は給料に見合った仕事をしていないのだから給料
を下げろという、印象操作に踊らされた非理論的で感情的なスタンスにも陥りがちである。)。その議論には、賃金が下がっていない企業、賃金が下がってもなお高い給与支払能力のある企業、国家公務員と地方公務員、政令指定都市と小規模自治体などといった視点はない。官と民という二分論でのみ考え、感情的であり、理性的な思考を欠いていると言える。
 この原因は、視聴者・読者等に迎合するマスコミの一面的で情報操作的とも言える報道、そしてそれを疑いなく非理知的に受け入れる大衆社会の双方にあろう。

 もう一つの問題は、そもそも、公務員の賃金を民間に準拠させる必要があるのかということである。このことについては、以下のような論点がある。
 まず、組織としての至上命題の違いである。民間企業の至上命題が利益の追求であるのに対して、官公庁の至上命題は公益の追求である。効率的であることよりも公益的・平等であることが求められる。そのため、採算等の問題から私企業が参入しない産業は、国や自治体が請け負うことになる。つまり、官公庁は宿命的に赤字産業なのである。
 次に、業績の測り方の違いである。ここでは、特に歳入について述べる。民間企業では、企業努力により売上高や利益率を伸ばすことができる。対して官公庁の場合は、それら企業の総体としての業績であったり、景気であったり、外的な要因(経済政策が遠因となることはあろうが、それは立法府の責に帰する問題である。)によって決定される。この違いは、労働者のインセンティブの違いにもつながる。公務員は、賃金ではなく、公益への貢献という点において、やりがい(一種自己満足的な部分も含む)にインセンティブを感じることになるのである。

 以上を踏まえれば、民間企業の労働者の賃金と公務員のそれをリンクさせることは、まったくもってナンセンスなことであると言えよう。
 したがって、結論としては、公務員の賃金は民間に準拠すべきではないということである。不景気でも賃金が下がらない安定という一面だけを見れば、国民の理解が得られるはずもないが、好景気でも上がらない、景気に左右されない賃金とすれば、理解も得られよう。
 そして、景気に左右されない賃金制度は、消費者としての公務員に対して消費マインドの冷え込みや過熱を引き起こさないため、一種のビルトインスタビライザーとしての役割も担うことができる。また、賃金が一定であれば、景気後退による労組との賃金交渉も必要なくなる。そういったメリットが考えられるのではなかろうか。

農民になりたい (文春新書)/川上 康介
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★★★★


6名の脱サラ就農者の体験談をまとめた作品。



各就農者ごとにまとめてあり、誰もが本書においては
就農「成功者」である。

中には、収入が20分の1にまで下がった人もいるが、
本人の満足度で測れば、全て成功者なのだ。




特に私が、農業に憧れを抱いているわけではない。

自分には農業ができるような忍耐力もないし無理だと
思っているが、そういう人間が読んでも、ドキュメントとして
十分に楽しめる内容である。


農業の大変さにぶち当たりながらも、めげることなく
サラリーマン時代に培った営業力や企画力を駆使して
頑張っている姿は、非常に頼もしいものである。



中には、日本の農業の将来を憂えている人もいるが、
だから就農したといった印象はない。

どの就農者も、純粋に農業がやりたくて農業をやっている
という印象が強い。




そんな中で一人だけ異色なのが、AV業界を飛躍させた
あの有名な高橋がなり氏である。

彼は、ひょんなことからAV業界を引退し、農業に転進した。

本書で紹介される他の就農者と違うのは、高橋氏だけ厳密には
就農者ではないことである。

彼は真に農業の未来を憂い、私財10億円を投じて農業の改革
(農民たちが就農しやすい環境作り)に力を入れているのである。

経営者として間違いなく成功した高橋氏による業界の分析は鋭く、
面白い。

そして、JAをはじめとする閉じきったこの業界を、いかに変えて
いくのだろうか。




最後に、本書の言葉で興味深かったものがある。

それは、農業は仕事と思って転職したら満足できない。

それまでの収入を維持するどころか、大きな収入減になる
可能性が非常に高いからである。

だから、農業は仕事ではなく、自分の生活だという認識で、
本当に農業をやりたいと思って満足感を得るのがよいということである。



今日も元気にインドカレーをいただいてきました。

店は港区芝四丁目、アミンです。
この店、今までにないインパクトの強さで、圧倒されてしまいました。
今日の記事は長いです。


まずは店構え。
プレハブどころか、完全にバラックです。
そして全面カナリアイエローの壁面(というかトタン?)。
さらにそこに書かれた、いかにも外国人っぽい「AMIN」の文字。


ぴけ屋書店-アミン:外観


店に来るまでにも、大通りから裏路地に至るルートに、
違法看板を設置してルート案内をしていました。
インドかバングラデシュかネパールかわかりませんが、
日本における道路法や道交法の知識がないほでしょうが、
この分だと保健所の営業許可すら危うい気がしてしまいます(笑)


店内に入ると、横長のため意外と広い。
なぜか億の厨房も妙に広いです。
まさか奥に住んでるんじゃあるまいな・・・・
バラックらしく、建てつけは悪く隙間だらけで寒いです。
テーブルクロス等は薄汚れています。
まぁそもそも、1センチ程度の茶羽ゴキブリまではあらかじめ
覚悟して入っているので、別に驚きもしませんが。


メニューは写真のとおり。
ここで驚いたのが、インド料理屋としては初めて見る守備範囲の広さ。
なんと、ハンバーグやパスタまであります。
さらに、中央のオムライスですが、これだけなぜかTV画面を撮った
写真なのです。
テロップには、「タカトシ 温水 ゆりかもめの旅」だか何だかと
書かれています。
テレビで紹介されたということ?
まさか~・・・・


ぴけ屋書店-アミン:メニュー


注文したのは、趣向を変えてドライカレーセット(800円)。
メニュー表にはなく、別の紙に載っていました。
スパイスとひき肉の炒めご飯ポルタカレー1種タンドリーチキン
サラダアイスコーヒーのセットです。


ぴけ屋書店-アミン:ドライカレーセット



メインのドライカレーですが、これはイマイチでした。
一言で言うと、家で作った感じ。
ご飯とひき肉を炒めてカレー粉を少々入れただけの感じです。
そして、ちょっと油っこかったです。
決してまずくはないですが。

ポルタは、ナンを揚げたものだそうで、初めて食べました。
これは油っこくもなく、食感はまずサクッ、中は昨日のナン以上に
ふんわり柔らかで絶妙。
一般的なカレーパンが揚げてあるように、あんなに油っこくは
ないですが、同じような感じてカレーに良く合います。

カレーは豆、野菜、チキン、キーマがあり、チキンを選択。
今まで食べてきた中で、最もシナモンが効いたカレーでした。
辛さはかなり強く、味はとても良いです。

タンドリーチキンは、唐揚げサイズのが一つ、ドライカレーの上に
ちょこんと乗っています。
特筆すべき点はありませんが、おいしいです。

サラダは別になんてことないのですが、今までインドカレーに
ついてくるサラダというと、もれなくごまベースドレッシング
だったのです。
仲良しインド人マクセが、ドレッシングも自分が作ってると言って
いたので、インドではごまが一般的なのだと思っていました。
しかしこの店は、オニオンとビネガーのあっさりしたドレッシングで
意外だったのですが、先に述べた、インド料理屋としては
エリア51とも言える守備範囲の広さを考えれば、別に何の不思議も
ありませんね。
ちなみに、マクセとの出会いについてはいずれご紹介させてください。


辛さで体は熱くなり発汗しようとするのですが、それ以上に
店内が寒く、毛穴が開きかけて閉じるような。
物を残せない性格のため、アイスコーヒーが苦痛でした。
凍えたまま食べ終わりました。



内容からすれば、安いと思います。
私にはちょっと量が足りませんでしたが、女性には十分でしょう。

ただ、あの店に女性がいたら引くくらいの店構えなので、
女性はよほどでなければ入れないでしょう(笑)



次は12月に3日連続で田町に来ます。
当然ながら、3連荘でインドカレーを食べる予定です。
別に一件は決めていて、もう一件ちょっと歩くので検討しています。
それでもまだ一日空きがあるので、他に見当たらなければもう一回
行こうかと思います。




10月から3ヶ月にわたり計7日間という、通常業務への支障が
非常に大きい研修に、半強制的に参加させられています。

IT研修で、内容はネットワーク、XP、サーバなのですが、
システムの部署に行かない限りは業務に全く関係ない感じで、
非常につまらないです。
場所も馴染みのない田町で、私の家からだと山手線の内回り
でも外回りでも2分しか違わない、まさに裏側。
何もいいことがありません。


そんななか、唯一の楽しみはランチです。
私は節約のために毎日弁当持参ですが、研修会場には弁当を
食べられるようなスペースが全くないので、外食せざるを
得ません。

研修前に周辺のインド料理屋を探し、研修初日にインド
カレーを食べ、食後は周辺を歩き回ってネットに出て
こなかったインド料理屋をさらに2軒見つけました。

今日は2件目のインド料理屋に行きました。


店は「PHYMES」、サラリーマンで混んでいました。
基本のランチセットは790円で、カレー1種にサラダが
ついて、ナンとライスは食べ放題です。
カレーは一番の好物である、サグチキンを選択しました。


ぴけ屋書店-PHYMES



ナンはふんわり系。
もちもち系でもなく、あくまでやわらかふんわり系。
好みは薄めのパリパリ系なのですが、これはこれで
おいしかったです。

カレーはしゃばしゃば系(系ばっかですね・・・・)。
辛さはかなり控えられていて物足りませんが、良く言えば
かなりマイルドで、味はなかなか良いです。

おかわりはライスを頼みましたが、サフランライスではなく、
ターメリックライスですらなく、ただの白飯が出てきました。
細長くて粘り気の全くない米で、カレーには良く合うので
おいしかったですが。
結局、ナンの後にライスを2杯おかわりして、満足でした。