うちのカミさんは
食べ物の好き嫌いがたくさんあるから
出張するときの、
お土産にとても困る。
 
彼女は、おせんべいが好きだから、
いろんな土地でおせんべいを買って帰るんだけど、
『まずい!』
ってはっきり言う(笑)


そして、
『わたしはわたしで好きなおせんべいがあって自分で買ってるんだから、お土産はいらないから』と前々から言われてて、
でも、『今度こそ気に入ってくれるかもしれない』と思い買っていくんだけど、
これまで20連敗だ!(笑)
 
買わなくてもいいって言われても、
今度こそ彼女のツボにハマるんじやないかと
がんばる男たちはほんとけなげな生き物だ。
男ってほんと素晴らしい!(笑) 
 
でも、さすがに連敗続きで、
『どこに出張に行っても、お土産は買ってこなくていいからね』という彼女の言葉をようやく受け入れることができて、
最近は出張ででかけても、
何も買わずに帰ります。
 
当初は、
せっかくお土産買っていっても
『マズい!』って文句ばかり言うカミさんは
なんてひどい性格なんだと思ってました。

でも、出張の多い僕としては
『お土産を買ってこなくていいからね』
と言ってくれるカミさんは実はすごいありがたい存在なんだと気づいたんでね。

昔は、価値観が違うことでいっぱいケンカしました。
 
彼女は、旅がそんなに好きではなく家にいたいタイプ。僕はドンドン新しい地に旅したいタイプ。でも彼女はどこにも行きたがらない。
なんて気の合わない人なんだと、
かつては思っていましたが、
それが僕にとってはすごいギフトでもあったんです。
 
『家族旅行連れて来なさい』とかいままで一度も言われたことがないので、安心して仕事に専念できるからです。
 
とはいえ、さすがに家族旅行とか行きたいなと思って来月企画したんです。
すると、カミさんと娘が陰でこんな話をしてることが判明したんです。
 
『わたしたちは、別にどこも行きたいわけではないけど、父ちゃんがはりきってるから、今回はつきあってあげようね』


つきあいだったんだ!(笑)
社交辞令だったんだ!(笑)

でも、こんなカミさんだから、
お土産買ってこいとも言われないし
どこに連れてってとも言わないし
作家ひすいこたろうにとっては
最高の奥さんだったんだなと改めて
心から感謝できるようになったんです。

価値観の違うカミさんを
受け入れることは
作家デビューする12年前くらいには
既にできてましたが、
結婚20年目にして
心から感謝できるようになりました。

で、心から感謝できると、
ほんと目の前の人が変わりますね。

今日もまなゆいピクニックで新潟に行くから、
朝5時起きだったんですが、カミさんも起きてコーヒー作ってくれてシャンプーまでしてくれて
『行ってらっしゃい』と玄関まで
笑顔で送ってくれるようになりましたから。
シャンプーまでしてくれるって
すごいいたわりです。
ていうか、
100%介護です!(笑)

感謝は
敵を
素敵にしてくれる。

介護に心から感謝します(笑)

 

ひすいこたろうでした。 

Universe Thank you 

▲▲▲アリガ島▲▲▲