紙面 編集学校その1

《料理から編集を学ぶ》


編集とは

集めて編むと書きます。

 

それは、

集めて結ぶといっていいと思う。

編集とは結ぶこと。

違うもの同士を結び

新しいハーモニーを生み出すこと。

つまり、編集とは、

日本の和の心の実践だと僕は思っています。


例えば日本人は

お刺身のツマとして

お刺身に

ワサビ、シソ、ダイコン、菊花を結んだ。

 

ワサビは殺菌

シソは解毒

ダイコンは消化促進

菊花は肝臓保護。


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お刺身のツマは

あなたの体を思いやって

ちゃんと編集してあるんです。

結び合わせの妙。

これぞ日本人のおもてなしの編集力です。


料理において

編集とは

素材の

いいところとわるいところ、

効果と逆効果を

ありのままに把握することから始まるわけです。

  

どんな素材にも欠点はある。

だからこそ、それを他の素材(仲間)の存在と結び合わせてハーモニーを生み出していくんです。


僕らの人生に置き換えるなら、

良いも悪いも

自分のありのままを認めることから編集って始まるんです。

ダメなところから目をそらしたら、

編集はできない。


自分のダメなところをありのままに見るって辛いこともあると思う。

でもありのままに認めないと

それを活かすことができないんです。


ダメなところを直すために見るんじゃないんです。活かすために見るんです。


欠点こそ他者との結び目。

ハーモニーの始まりになるんです。

凸を活かせるのは凹ですからね。

 

だから欠点とは、

あたなにかせななのです。



おまけ。

この文章がすでに

『編集力』で書かれてるよ。

編集という、いわば一般の人にとって非日常の技術を日常の料理と結ぶことで、

身近なものに感じてもらい、

最後に、自分の人生に置きかえて考えられるように

出口を作ってる。

入り口は料理、身近なテーマ。

でも出口は人生。

入り口は敷居が低く、

出口は深く。

そんな流れを作るのも編集力です。


編集学校ソールドアウトになっちゃったので、来れない方にもこうして伝えていくね。

 

2020TOKYOオリンピック。

それまでに自分の持ち場を

編集力を活かして面白くしていこう。

日本を面白くしていこうぜよ。